キャラクターショー
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キャラクターショーは、遊園地やデパート、イベントなどでアニメ・特撮などのキャラクターの着ぐるみを着用して行なわれる催し物のこと。アトラクションショーとも呼ばれ、特に男児向け特撮番組のショーをヒーローショーまたはアクションショーと呼ぶ。
歴史[編集]
円谷皐によると、円谷プロにとってのキャラクターショーの起源は1967年(昭和42年)9月10日~10月22日に福島県会津若松市の若松城(鶴ヶ城)で開催された会津博覧会の怪獣館という展示である。このイベントで、怪獣の着ぐるみが集客のために会場内を回っていた時、怪獣館の隣の自衛隊の展示ブースから自衛隊員が(おそらく暇つぶしのため)怪獣に戦いを挑んできた。周りの子供や大人は大変興奮して、円谷皐も即興で司会をしたが、自衛隊員は負けてしまった。そこで円谷皐が「ウルトラマンを呼ぼう!」と叫び、観客と一緒に「ウルトラマーン!」と叫ぶとウルトラマンが現れ、怪獣を倒し、周囲は興奮の渦に包まれたというハプニングからショーをすることを思いついたという。なお、1972年(昭和47年)の時点では円谷プロには120体の怪獣ショー用の着ぐるみがあり、それが何組にも分かれて日本中に派遣されていたとのこと[1]。
1970年代前半からは、『仮面ライダー』の人気に伴い後楽園球場に隣接した後楽園遊園地(東京ドームシティアトラクションズの前身)で東映作品の特撮のキャラクターショーを継続的に行われ現在に至る。
入場料のみの無料か、それとは別に払う有料がある。
概要[編集]
基本的には現在進行形でメディア展開中のものから、既にメディア展開が終了した作品のキャラクターまで幅広くショーは行われている。着ぐるみやスーツの肉弾戦主体のアクションとなる為、キャラクターの原作に設定上存在する魔法や光線等の必殺技等は発射ポーズや呪文を唱える程度で後は効果音や照明によるステージで出来る演出等で補う。また基本的に地方の行楽地のショーや既に作品展開終了済みの作品ほど公式の認可が緩慢になるのか作品設定はあいまいになる傾向があり、原作で憎しみあっていた主役側と悪役側が最終的には和解する、人語を解さない怪獣が喋る、版権元の違う作品同士のキャラクターの共演シナリオ等のアドリブも行われる。またキャラクターとの握手や写真撮影等、ショーが終わった後の観客へのサービスも行われることがある。
ショーを行なっている主な遊園地、イベント[編集]
- 東京ドームシティアトラクションズ
- 常設のステージを有し、現在は主にスーパー戦隊シリーズのアトラクションショーを年間を通じて公演している。公演日は基本的に毎週土日と祝日で、春休み・ゴールデンウィーク・夏休み・冬休みなどの期間中は毎日公演を行なっている。
- 公演ステージは、「野外劇場」→「スカイシアター」(屋外)→「シアターGロッソ」(屋内)と変遷している。
- 2011年1月30日の事故による営業休止を受け、同年2・3月分の公演は中止。4月2日からの『海賊戦隊ゴーカイジャー』ショーから再開している。
- サンシャインシティ(サンシャイン劇場)
- サンシャイン60をシンボルに周辺に存在するイベントランド。サンシャイン劇場では2000年代から毎年夏休みに『ウルトラマンフェスティバル』が行われており、その他のキャラクターショーも行われている。
- よみうりランド
- 株主を読売新聞社とした遊園地。キャラクターショーの他にも、各種多数のイベントも行われている。
- グリーンランド
- 毎年、子ども博春催事として3月中旬ごろから6月中旬ごろにかけて、巨大ステージでの大規模なショーが公演されている。キャラクターは基本的に固定されていない。年によっては約100日間に及ぶ公演が毎日行われており、同施設の目玉にもなっている。
- ひらかたパーク
- 東映太秦映画村