スーパーラグビー
スーパーラグビー | |
---|---|
前身 | スーパー12 (1996–2005) スーパー14 (2006–2010) |
競技 | ラグビーユニオン |
創立 | 1995年 |
オーナー | SANZAAR |
代表 | アンディ・マリノス |
参加チーム | 15 |
国 | ニュージーランド オーストラリア 南アフリカ アルゼンチン 日本 |
前回優勝 | クルセイダーズ |
最多優勝 | クルセイダーズ (8回) |
公式サイト | SuperRugby.com |
スーパーラグビー(英語: Super Rugby)は、ニュージーランド・オーストラリア・南アフリカ共和国・アルゼンチン・日本の5か国、計15のクラブチームにて行われるラグビーユニオンの国際リーグ戦の呼称である。 最多優勝は、クルセイダーズの8回である。
目次
概要[編集]
南アフリカ共和国(SA)、ニュージーランド(NZ)、アルゼンチン(A)、オーストラリア(AR)の合弁事業であるSANZAARにより運営されるラグビーの国際リーグ戦。SANZAARはザ・ラグビーチャンピオンシップ運営も担当する。
毎年2月から7月までの21週間に渡り、期間限定のスーパークラブを編成。
2011年~2015年シーズンまで[編集]
南アフリカ共和国、ニュージーランド、オーストラリアの各国ごとにカンファレンスを構成し、レギュラーシーズンとして、各チーム16試合を行う。各カンファレンスは5チームからなる。 その内訳は、同一カンファレンス内では、ホーム&アウェーで各チームが8試合、異なるカンファレンスとは、4試合ずつ(異なるカンファレンスでは1チームずつ対戦しない相手がいる)の計8試合である。 各週5~7試合が開催され(期間中、各チームは5週(5試合)休み)、計120試合が行われる。各チーム8試合が本拠地開催となる。 各カンファレンスの勝ち点(ポイント)とボーナスポイントを合わせた総勝ち点数1位と残り12チームのうちの総勝ち点上位3チームが、ファイナルシリーズに進出し、プレーオフトーナメントを行う。総勝ち点数の1位と2位がシードとなり、3位から6位のチームが準決勝進出決定プレーオフを行う。3位決定戦は行われない。
2016年~2017年シーズンまで[編集]
18チームに増加したことを受けて、カンファレンス構成を変更した。南アフリカグループ、オーストラリア・NZグループの2つに大別し、さらに南アフリカグループ内では、アフリカ カンファレンス1(4チーム)、アフリカ カンファレンス2(4チーム)の2カンファレンス、オーストラリア・NZグループ内では、ニュージーランド カンファレンス(5チーム)、オーストラリア カンファレンス(5チーム)に分けた。レギュラーシーズンとして、各チーム15試合を行う。
南アフリカグループのチームは、所属カンファレンス内で全チームとホーム&アウェー戦を実施(6試合)し、グループ内の別カンファレンスチームとは1回ずつ対戦(4試合)、オーストラリア・NZグループのうちの5チームと各1試合対戦(5試合)する。
オーストラリア・NZグループのチームは、所属カンファレンス内では全チームと対戦(うち2チームとはホーム&アウェー)(6試合)、グループ内の別カンファレンスのチームとは5試合、南アフリカグループのチームとは4試合対戦する。
各カンファレンス1位の4チームとワイルドカード4チーム(南アフリカグループは各カンファレンス1位を除く6チームで勝ち点が一番多い1チーム、オーストラリア・NZグループは各カンファレンス1位を除く8チームで勝ち点の多い上位3チーム)の計8チームがファイナルシリーズに進出し、プレーオフトーナメントを行う。
2018年シーズン以降[編集]
2018年シーズンからスーパーラグビーのチームを南アフリカから2チーム、オーストラリアから1チーム減らし18チームから15チームになる予定。ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの3つのカンファレンス、各5チームに再編され、アルゼンチンのジャガーズは南アフリカカンファレンスに、日本のサンウルブズはオーストラリアカンファレンスに所属することになる。
各チーム同じカンファレンスのチームとホーム&アウェーで8回対戦し、残りの8試合は別のカンファレンスのチームと対戦する。ファイナルシリーズには各カンファレンス1位の3チームと5つのワイルドカードチームの計8チームが出場する[1]。
歴史[編集]
オーストラリアでのラグビーリーグ(13人制ラグビー/RLF)人気に対抗するため、ニューサウスウェールズラグビー協会の招待試合を始まりに、1986年から1991年まで開催された6チーム参戦の“サウスパシフィック・チャンピオンシップ”に起源を持つ。当時の参加チームは、オーストラリア(ニューサウスウェールズ、クイーンズランド)、ニュージーランド(オークランド、ウェリントン、カンタベリー)、フィジーの6チーム。サウスパシフィック・チャンピオンシップは1992年にトーナメント制試合“スーパー6”へ移行する。
1993年に、南アフリカとパシフィック・トライネイションズの優勝国が新たに参戦する国際トーナメント“スーパー10”が開催されスーパー6から名称変更される。参加チームはオーストラリア(ニューサウスウェールズ、クイーンズランド)、ニュージーランド(前年のニュージーランド州代表選手権上位4チーム)、南アフリカ(前年のカリーカップ上位3チーム)、パシフィック・トライネイションズ(前年のフィジー、トンガ、西サモアによるラグビー国際試合の優勝国)の計10チーム。スーパー10は1993年から1995年までの3シーズン開催された。
その後、オーストラリアとニュージーランドでのラグビーリーグの人気への対抗、また、南アフリカラグビーチームの強化を目的として、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの3協会による合弁事業としてSANZARが設立される。 SANZARは、1996年から2005年まで12チーム参戦の国際リーグ戦“スーパー12”を開催。放映権売却による大型スポンサー契約を獲得し、期間限定のプロラグビーチームを結成。ラグビーの世界的な強豪3か国による国際リーグ戦が開始された。当初はオーストラリアから3チーム、ニュージーランドから5チーム、南アフリカから4チームの計12チームが参戦し国際リーグ戦を展開したが、2006年シーズンに新たに2チームが新規参入したため、“スーパー14”へと名称変更された。さらに2011年シーズンからレベルズ(オーストラリア・メルボルン)が新規参入するため“スーパーラグビー”となった。
そして2014年11月20日に2016年シーズン以降からのスーパーラグビーへの南アフリカチームのキングスと日本チームのサンウルブズとアルゼンチンチームのジャガーズ[2]の参加が決定し、18チームとなった[3]。 2016年からSANZARにアルゼンチンラグビー協会が参加しSANZAARに改称した。
ルール[編集]
- ラグビーユニオンルールを採用している。
- レギュラーシーズンにおける勝ち点(ポイント)は以下の通り。
- 勝利:4ポイント
- 引き分け:2ポイント
- 敗戦:0ポイント
- ボーナスポイント
- 勝利、引き分け、敗戦を問わず、各チーム相手より3トライ以上リードした場合ボーナスポイント1が加算される。
- 敗戦チームは勝利チームとの総得点差が7点またはそれ以下の場合ボーナスポイント1が加算される。
- 上記より、1試合につき勝利チームには最大5ポイント、敗戦チームでも最大2ポイントを獲得することができる。
参加チーム[編集]
南アフリカからはカリーカップ(南アフリカ国内の地域協会による対抗戦)参加チームを母体とするチームが、ニュージーランド及びオーストラリアからは各国内の地域協会により編成されたチームが参加している。 また、2016年よりアルゼンチン及び日本から各国協会が編成するチームが参加する。
プール戦のグループ | 国・地域名 | チーム | 参加年 | 本拠地 | ホームスタジアム | 優勝回数 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーストラリアディビジョン | ![]() |
ブランビーズ | 1996 | 首都特別地域キャンベラ | キャンベラ・スタジアム | 2 |
ワラターズ | 1996 | ニューサウスウェールズ州シドニー | アリアンツ・スタジアム | 1 | ||
レッズ | 1996 | クイーンズランド州ブリスベン | サンコープ・スタジアム | 1 | ||
レベルズ | 2011 | ビクトリア州メルボルン | AAMIパーク | 0 | ||
![]() |
サンウルブズ | 2016 | 東京都港区 | 秩父宮ラグビー場,シンガポール・スポーツ・ハブ[4] | 0 | |
ニュージーランドディビジョン | ![]() |
ブルーズ | 1996 | オークランド地方オークランド | イーデン・パーク | 3 |
チーフス | 1996 | ワイカト地方ハミルトン | ワイカト・スタジアム | 2 | ||
クルセイダーズ | 1996 | カンタベリー地方クライストチャーチ | AMIスタジアム | 8 | ||
ハイランダーズ | 1996 | オタゴ地方ダニーデン | フォーサイスバー・スタジアム | 1 | ||
ハリケーンズ | 1996 | ウェリントン地方ウェリントン | ウエストパック・スタジアム | 1 | ||
南アフリカディビジョン | ![]() |
ブルズ | 1996 | ハウテン州プレトリア | ロフタス・ヴァースフェルド | 3 |
ストーマーズ | 1996 | 西ケープ州ケープタウン | ニューランズ・スタジアム | 0 | ||
ライオンズ | 1996 | ハウテン州ヨハネスブルグ | エミレーツエアライン・パーク | 0 | ||
シャークス | 1996 | クワズール・ナタール州ダーバン | キングス・パーク・スタジアム | 0 | ||
![]() |
ジャガーズ | 2016 | ブエノスアイレス州ブエノスアイレス自治市 | エスタディオ・ホセ・アマルフィターニ | 0 |
過去に参加していたチーム[編集]
- ウェスタン・フォース(
オーストラリア西オーストラリア州パース・nibスタジアム、2006年~2017年)
- セントラル・チーターズ(
南アフリカ共和国フリーステイト州ブルームフォンテーン・フリーステイト・スタジアム、2006年~2017年、プロ14へ移籍)
- サザン・キングス(
南アフリカ共和国東ケープ州ポートエリザベス・ネルソン・マンデラ・ベイ・スタジアム、2013年~2017年、プロ14へ移籍)
歴代優勝決定戦結果[編集]
年 | 開催日 | 開催地 | 勝利チーム | スコア | 敗戦チーム |
---|---|---|---|---|---|
1996年 | 5月25日 | ![]() |
![]() |
45-21 | シャークス ![]() |
1997年 | 5月31日 | ![]() |
![]() |
23-7 | ブランビーズ ![]() |
1998年 | 5月30日 | ![]() |
![]() |
20-13 | ブルーズ ![]() |
1999年 | 5月30日 | ![]() |
![]() |
24-19 | ハイランダーズ ![]() |
2000年 | 5月27日 | ![]() |
![]() |
20-19 | ブランビーズ ![]() |
2001年 | 5月26日 | ![]() |
![]() |
36-6 | シャークス ![]() |
2002年 | 5月25日 | ![]() |
![]() |
31-13 | ブランビーズ ![]() |
2003年 | 5月24日 | ![]() |
![]() |
21-17 | クルセイダーズ ![]() |
2004年 | 5月22日 | ![]() |
![]() |
47-38 | クルセイダーズ ![]() |
2005年 | 5月28日 | ![]() |
![]() |
35-25 | ワラターズ ![]() |
2006年 | 5月27日 | ![]() |
![]() |
19-12 | ハリケーンズ ![]() |
2007年 | 5月19日 | ![]() |
![]() |
20-19 | シャークス ![]() |
2008年 | 5月31日 | ![]() |
![]() |
20-12 | ワラターズ ![]() |
2009年 | 5月30日 | ![]() |
![]() |
61-17 | チーフス ![]() |
2010年 | 5月29日 | ![]() |
![]() |
25-17 | ストーマーズ ![]() |
2011年 | 7月9日 | ![]() |
![]() |
18-13 | クルセイダーズ ![]() |
2012年 | 8月4日 | ![]() |
![]() |
37-6 | シャークス ![]() |
2013年 | 8月3日 | ![]() |
![]() |
27-22 | ブランビーズ ![]() |
2014年 | 8月2日 | ![]() |
![]() |
33-32 | クルセイダーズ ![]() |
2015年 | 7月4日 | ![]() |
![]() |
21-14 | ハリケーンズ ![]() |
2016年 | 8月6日 | ![]() |
![]() |
20-3 | ライオンズ ![]() |
2017年 | 8月5日 | ![]() |
![]() |
25-17 | ライオンズ ![]() |
テレビ中継[編集]
世界41か国に中継され、1000万人以上が視聴している。
脚注[編集]
- ^ スーパーラグビー 来季から15チームに縮小!サンウルブズは存続スポーツニッポン、2017年4月9日閲覧
- ^ SRアルゼンチンチームはジャガーズ! W杯4強のスターが多数スコッド入り
- ^ 日本ラグビーフットボール協会.2016年シーズン以降の『スーパーラグビー』日本チーム参加決定
- ^ 秩父宮ラグビー場で主にホームでの試合を行い、ホームの内で3試合をシンガポールのシンガポール・スポーツ・ハブで行う。
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト (英語)
- スーパーラグビー - Facebook (英語)
- スーパーラグビー (@SuperRugby) - Twitter (英語)
- スーパーラグビー - 公式YouTubeチャンネル (英語)
- J SPORTSによる紹介
|
|