スバルテクニカインターナショナル

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スバルテクニカインターナショナル株式会社
SUBARU TECNICA INTERNATIONAL INC.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 STI
本社所在地 日本の旗 日本
181-0015
東京都三鷹市大沢三丁目9番6号
設立 1988年4月2日
業種 輸送用機器
代表者 代表取締役社長 平川良夫
資本金 2億5,000万円
主要株主 富士重工業株式会社(100%)
外部リンク http://www.sti.jp/
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TEAM STI
国籍 日本の旗 日本
本拠地 東京都三鷹市
チーム代表 平川良夫
関係者 辰己英治(総監督)
活動期間 1988年 - 現在
カテゴリ JGTCSUPER GT
公式サイト STI
2016年のSUPER GT(GT300)
エントリー名 R&D SPORT
レーサー 日本の旗 井口卓人
日本の旗 山内英輝
マシン 61. SUBARU BRZ R&D SPORT
タイヤ ダンロップ
2016年のニュルブルクリンク24時間レース(SP3T)
エントリー名 STI NBR Challenge
レーサー オランダの旗 カルロ・ヴァンダム
ドイツの旗 マルセル・ラッセー
ドイツの旗 ティム・シュリック
日本の旗 山内英輝
マシン SUBARU WRX STI NBR Challenge 2016
タイヤ ファルケン
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スバルテクニカインターナショナル株式会社SUBARU TECNICA INTERNATIONAL INC.、略称STI)は、富士重工業スバル)の連結子会社モータースポーツへの参画やパーツ開発・販売なども担当する。

会社概要[編集]

所在地は富士重工業の東京事業所内。レースへの参加、パーツ開発及び販売、エンジンチューニングが主な業務である。

設立当時の活動の場が日本イタリアイギリスだったため、日本語イタリア語英語の会社名となっている。製品名には以前、小文字のiの「STi」の表記を行っていたが、2005年4月25日から会社の略称と同じ「STI」に統一された。過去に富士重工業で製造されていたスクーターラビット」のペットマークをあしらったステッカーや、現行の六連星エンブレムも販売している。また、「安全性と機能性への追及」という車造りと共通の観点からSTIマークとシリアルナンバーが入った子供用ランドセルが限定で発売されたこともある。

代表取締役社長は唐松洋之(2010年4月1日就任。富士重工業海外部門職を歴任)。STIの主格を担う「Sシリーズ」(後述)はレガシィS401から取締役商品企画部長であった伊藤健(初代レガシィ、初代・2代目インプレッサの開発者)が指揮を取ってきた。また車両の開発責任者として富士重工業からSTI車両実験部に辰己英治が転籍している。

モータースポーツ[編集]

スバルでサファリラリー参戦などのモータースポーツ活動に係わっていた久世隆一郎が代表となり、1988年4月2日に発足。当時のスタッフはわずか5名。1989年に発表されたレガシィのプロモーション活動として、10万km世界速度記録挑戦を企画運営したのが最初の大仕事だった。

1989月2月、イタリアのミラノに海外拠点スバルテクニカヨーロッパ (STE) を設立。1983年のサファリラリーで5位入賞した高岡祥郎が代表に就任し、エンジンビルダーのモトーリ・モデルニと提携して水平対向12気筒を開発。1990年にはコローニに搭載してF1に参戦したが、半年で撤退する失敗に終わる。

1989年12月にはレガシィRSタイプRAのエンジンやECUの調整を担当し、のちにSTIバージョンとして発展していく。

1990年にはイギリスのプロドライブと提携して世界ラリー選手権 (WRC) への参戦をスタート[1]。当時現役最多勝を挙げていた「無冠の帝王マルク・アレンと契約し、レガシィRSの開発を進める。1993年は555タバコのスポンサードを獲得し、ニュージーランドにてコリン・マクレーがスバルのWRC初勝利を獲得。続けて新車インプレッサを投入し、1995年〜1997年にマニュファクチャラー部門3年連続チャンピオンを獲得。欧米における"スバル"ブランドの浸透に貢献した。

1997年のワールドラリーカー(WRカー)規定導入に伴いインプレッサWRCを開発したが、2000年代は欧州車の巻き返しによりマニュファクチャラーズタイトルを獲得できず、2005年のラリーGBペター・ソルベルグが挙げたメーカー47勝目を最後に勝利から遠ざかる。2008年シーズン終了後、本社業績悪化の影響によりWRCから撤退した。ただし、プロダクション部門 (PWRC、2013年よりWRC2) のドライバー支援は継続しており、インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ (IRC) では2010年よりマニュファクチャラー登録を行なって参戦した[2]

また、R&D SPORTと提携し、2009年よりSUPER GTのGT300クラスにレガシィB4を投入。2012年よりBRZにスイッチした。

2008年からWRX STIニュルブルクリンク24時間レースに参戦。いずれも完走し、2011年にSP3Tクラスでクラス優勝(総合21位)、翌2012年にも同クラスでクラス優勝(総合28位)した。2014年度からWRX STI VAをベースとしたモデルで参戦している。

STI仕様の車種の分類[編集]

STI仕様は大きく分けて、通常販売のカタロググレードWRX STISTi versionSTI Sport など)と、生産台数・受注期間限定の特別仕様車「Sシリーズ[3]」や「tuned by STI = tS」などのコンプリートカーがある。また「tuned by STI」は2010年にグレード名を「tS」に略称して改名した。

2006 インプレッサWRX STI
レガシィB4 tS

STI仕様の車種の一覧[編集]

車種ごとにカタロググレードとコンプリートカーの一覧をグレード名にて記載する。

レガシィ[編集]

ツーリングワゴン STi
初代ツーリングワゴン GTをベース。
S401 STi version
2002年発売。400台限定。 3代目B4 RSKをベース。インプレッサWRX STi と同じく6MTを採用。
tuned by STI
2005年、2006年、2007年に発売。各年600台限定。4代目B4、ツーリングワゴン「2.0GT spec.B」をベース。
S402
2008年発売。402台限定。4代目B4、ツーリングワゴン「spec.B」をベース。S402専用2.5Lターボエンジンを採用。6MTのみの設定。
tS
2010年6月8日発売。600台限定。5代目B4、ツーリングワゴン「2.5GT S Package」をベース。「tuned by STI 」から馴染みを持ってもらうためグレード名を「tS」に略称して改名。6MT・5ATとも同価格。ツーリングワゴンはエコカー減税対象車。
tS (第2弾)
2012年発売。300台限定。5代目B4、ツーリングワゴン「2.5i EyeSight S Package」をベース。コンプリートカーで初めてEyeSightを採用。トランスミッションリニアトロニックCVTのみの設定。

インプレッサWRX(2014年 - )[編集]

S201 STi version
2000年発売。300台限定。
S202 STi version
2002年発売。400台限定。
S203
2004年発売。555台限定。
S204
2006年発売。600台限定。
R205 [4]
2010年発売。400台限定。spec C 18インチ仕様をベース。
S206
2011年発売。300台限定。「ニュルブルクリンク24時間レース SP3Tクラス」の優勝を記念して、カーボン製リアスポイラー(S206ロゴ入り)、カーボン製ルーフ、BBS製19インチ鍛造アルミホイール(ブラック塗装)を採用した「NBR CHALLENGE PACKAGE」を100台限定で発売。限定カラー「ライトニングレッド」を期間限定で発売。
S207
2015年発売。400台限定[5]。カーボン製リアスポイラー(S207ロゴ入り)、BBS製19インチ鍛造アルミホイール(ブラック塗装)を採用した「NBR CHALLENGE PACKAGE」を200台限定で発売。限定カラーに「サンライズイエロー」を採用した「NBR CHALLENGE PACKAGE YELLOW EDITION」を100台限定で発売。
22B STi version
1998年発売。400台限定。
spec C TYPE RA - R
2006年発売。300台限定。限定カラー「アストラルイエロー」を50台限定で発売。
STI 20th ANNIVERSARY
2008年発売。300台限定。STI設立20周年を記念して発売。
tS
2010年発売。400台限定。6MTと5AT(A-Line)の設定あり。コンプリートカーで初めてカーボン製ルーフを採用。
tS TYPE RA
2013年発売。300台限定。spec Cをベース。カーボン製リアスポイラー(STIロゴ刻印)を採用した「NBR CHALLENGE PACKAGE」及びレカロ製バケットシートを追加装備した「NBR CHALLENGE PACKAGE [RECARO]」を200台限定で発売。限定カラー「タンジェリンオレンジパール」を期間限定で発売。

フォレスター[編集]

STi Ⅱ Type M
2001年発売。800台限定。5MTのみの設定。
STi version
2004年、2005年に発売。インプレッサWRX STiと同じく6MTを採用。
tS
2010年発売。300台限定。「 S EDITION」をベース。5ATのみの設定。限定カラーに「WRブルー・マイカ」を期間限定で発売。
tS (第2弾)
2014年発売。300台限定。「2.0XT EyeSight」をベース。限定カラー「WRブルー・マイカ」を期間限定で発売。コンプリートカーで初めて「直噴ターボDIT」を採用。トランスミッションはリニアトロニックCVTのみの設定となる。

エクシーガ[編集]

tuned by STI
2009年発売。300台限定。
tS
2012年7月3日発売。300台限定。

BRZ[編集]

tS
2013年発売。500台限定。カーボン製リアスポイラー(STIロゴ入り)を採用した「GT PACKAGE」を250台限定で発売。
tS(第2弾)
2015年発売。300台限定。限定カラー「サンライズイエロー」を100台限定で発売。

レヴォーグ[編集]

STI Sport [6]
2016年7月発売。マイナーチェンジに合わせ、新グレード「1.6STI Sport EyeSight」、「2.0STI Sport EyeSight」をカタロググレードに追加。限定カラーに「WRブルー・パール」を追加。標準仕様と同じくリニアトロニックCVTのみの設定。S207と同じくビルシュタイン製ダンパー「ダンプマチックⅡ」を採用。

XV[編集]

HYBRID tS
2016年10月25日発売。ボディカラーは「クリスタルホワイト・パール」「クリスタルブラック・シリカ」「ハイパーブルー」の3色のみの設定。

レース車両[編集]

WRXをベースにしたレース専用車。


脚注[編集]

  1. ^ 第3戦サファリは群馬の研究実験部が主導。スバル/STI/プロドライブのワークス体制としては第5戦アクロポリスが初参戦。
  2. ^ "スバル、国際ラリー復帰! 2010年シーズンIRC". レスポンス.(2009年12月8日)2013年12月22日閲覧。
  3. ^ インプレッサは200番台、レガシィは400番台を名乗る。
  4. ^ 5ドアハッチバックのボディのため、SではなくRを冠する。また、Rは「Road=道」を意味する。
  5. ^ 非常に人気が高く、受注開始日当日で応募件数が600件以上に達しため、抽選販売となり、即日で完売となった。
  6. ^ STI Sport 第1弾にレヴォーグを採用。今後はインプレッサやフォレスターなどにも展開する予定。

参考文献[編集]

  • 「STI20周年特別企画 栄光と苦難の20年史」『WRC PLUS 2008 Vol.07』、ニューズ出版、2008年
  • レーシングオン 特集:幻のF1エンジン』2009年4月号(通号437)、イデア、2009年

関連項目[編集]

外部リンク[編集]