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スバル・EJ型エンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スバル・EJ型エンジン
EJ15 水平対向4気筒エンジン
生産拠点 富士重工業SUBARU
製造期間 1988年12月 - 2020年3月
タイプ 水平対向4気筒SOHC16バルブ
水平対向4気筒DOHC16バルブ
排気量 1.5 L
1.6 L
1.8 L
2.0 L
2.2 L
2.5 L
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スバル・EJ型エンジン(スバル・EJがたエンジン)とは、SUBARU(旧・富士重工業)が製造していた水平対向4気筒ガソリンエンジン系列である。EA型エンジンの後継機種として開発された。

本項では、EJ15の後継でEJ型エンジンと多くの共通点を持つEL15、EJ22に2気筒追加して6気筒としたEG33水平対向6気筒エンジンについても便宜上記載する。

概要

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生産期間

EA型エンジンがクランクシャフトを支持するベアリングが3つであったのに対して、EJ型エンジンでは5つとなり高出力化へと対応した。しかし、このためにクランクシャフト長が延び、ボアピッチが広くなっている[1]。ボア拡大により排気量を大幅に上げることが可能となったが、実際の性能との関連によらず『ショートストロークのために低回転域のトルクが細い』と評されることが多い。

構造的特徴

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直系の先祖となるEA型エンジン(スバル1000から搭載)と同じく水冷方式を採用し、コンパクトネスを重視したため隣接するシリンダー間が比較的狭くクランクシャフトは薄いウェブ、大きなクランクピン-ジャーナルのオーバーラップを持つ形状をしており、俗に剃刀クランクと呼ばれることもある。切れ角を伴うフロントタイヤ間に搭載されるため、横幅へのサイズ的要求もありストロークをあまり大きくすることはできず、ショートストローク・ビックボアなプロフィールを持つ[注釈 2]

一般的なエンジンにあるメインベアリングキャップは存在せず、対向するシリンダーブロックがこれを兼ねるため、支持剛性は高いものとなる。開放口は下側のオイルパン取り付け部のみである。左右シリンダーブロックはクランクシャフト軸にて分割され、一般的なエンジンにおけるハーフスカート形状をしており、ボルト結合されている。

この構造によりコンロッドキャップをシリンダブロック内で分離することが困難であり、コンロッド-ピストンを一体でシリンダーから抜くことは難しいため、シリンダーブロックの前後にはピストンピンの脱着を行うサービスホールが設けられている(ピストンピン取り外し用に専用工具が設定されている。)。分解・組み立ての際にはここを通してピストンとコンロッドを分離し、コンロッドはクランクシャフトに組み付いた状態で脱着する。

動弁機構はSOHC、DOHCでタイミングベルトを介しクランクシャフトより駆動されるが、左右バンクを1本で駆動するため非常に長いベルトを採用している。バルブ自体の駆動方法は年式によって変わり、特にDOHCでは内点支持型ロッカーアーム駆動に始まり、ダイレクトプッシュ式に変わってからも、HLA[注釈 3]による自動弁隙間調整機構付から、アウタシム調整式、インナシム調整式と変更され、近年では動弁系の軽量化と精度向上、部品点数削減のためバルブリフタが弁隙間調整用のシムをかねるタイプが標準となった[注釈 4]

型式

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EJ15

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  • 種類:SOHC 16バルブ EGI
  • 排気量:1,493 cc
  • ボア: 85.0 mm
  • ストローク: 65.8 mm
  • 圧縮比:9.4 - 10.0
出力・トルク
  • (1) 71 kW (97 PS) / 6,000 rpm 129.4 N·m(13.2 kgf·m) / 3,600 rpm
  • (2) 75 kW (102 PS) / 5,600 rpm 136.3 N·m (13.9 kgf·m) / 4,000 rpm
  • (3) 70 kW (95 PS) / 5,200 rpm 140.2 N·m (14.3 kgf·m) / 3,600 rpm
  • (4) 74 kW (100 PS) / 5,200 rpm 142 N·m (14.5 kgf·m) / 4,000 rpm
搭載車種(車両型式)
生産期間

1992年11月 - 2007年6月

EL15

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  • 種類:DOHC 16バルブ EGI
  • 排気量:1,498 cc
  • ボア: 77.7 mm
  • ストローク: 79.0 mm
  • 圧縮比:10.1

EJ16

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  • 種類:SOHC 16バルブ EGI
  • 排気量:1,597 cc
  • ボア: 87.9 mm
  • ストローク: 65.8 mm
  • 圧縮比:9.4 - 10.0
出力・トルク
  • 74 kW (100 PS) / 6,000 rpm 138.3 N·m (14.1 kgf·m) / 4,500 rpm
搭載車種(車両型式)
  • インプレッサ(GC3/4・GF3/4、GD4/5・GG4/5)
生産期間

1992年11月 - 2007年6月[注釈 5]

EJ18

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  • 種類:SOHC 16バルブ SPFI / EGI
  • 排気量:1,820 cc
  • ボア: 87.9 mm
  • ストローク: 75.0 mm
  • 圧縮比:9.5 - 9.7
出力・トルク
  • (1) 81 kW (110 PS) / 6,000 rpm 149.1 N·m (15.2 kgf·m) / 3,200 rpm
  • (2) 85 kW (115 PS) / 6,000 rpm 154.0 N·m (15.7 kgf·m) / 4,500 rpm
  • (3) 88 kW (120 PS) / 5,600 rpm 163.8 N·m (16.7 kgf·m) / 3,600 rpm
搭載車種(車両型式)
  • インプレッサ(GC5/6, GF5/6)
  • レガシィ(BC2/3, BD2/3, BF2/3, BG2/3)

EJ20

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  • 種類:SOHC / DOHC 16バルブ EGI NA / ターボ
  • 排気量:1,994 cc
  • ボア: 92.0 mm
  • ストローク: 75.0 mm

EJ22

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  • 種類:SOHC / DOHC 16バルブ EGI NA / ターボ
  • 排気量:2,212 cc
  • ボア: 96.9 mm
  • ストローク: 75.0 mm
  • 圧縮比:NA: 9.5 - 9.7 ターボ: 8.0
出力・トルク
  • NA
    • (1) 99 kW (135 PS) / 5,500 rpm 186.3 N·m (19.0 kgf·m) / 4,000 rpm
    • (2) 99 kW (135 PS) / 5,500 rpm 186.3 N·m (19.0 kgf·m) / 4,500 rpm
  • ターボ
    • (1) 206 kW (280 PS) / 6,000 rpm 362.8 N·m (37.0 kgf·m) / 3,200 rpm
搭載車種(車両型式)

EJ25

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  • 種類: SOHC / DOHC 16バルブ EGI NA / ターボ
  • 排気量: 2,457 cc
  • ボア: 99.5 mm
  • ストローク: 79.0 mm
  • 圧縮比: NA、9.5 - 10.0; ターボ、8.2 - 9.5

EG33

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スバル・EG33
EG33 水平対向6気筒エンジン
生産拠点 富士重工業
製造期間 1991年7月 - 1996年9月
タイプ 水平対向6気筒DOHC24バルブ
排気量 3.3 L
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EJ22に2気筒を追加して6気筒としたエンジン(ER27と同じ手法)。スバル・アルシオーネSVXの専用エンジンとして設計された。

  • 種類:DOHC 24バルブ EGI NA
  • 排気量:3,318 cc
  • ボア: 96.9 mm
  • ストローク: 75.0 mm
  • 圧縮比:10.0

脚注

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注釈

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  1. ^ エンジンの種類による
  2. ^ ただし、レオーネに搭載されていた1.8 LのEA81と比較すると、ボアピッチは拡大しているし、またボア径は不変のままストロークのみ15 mm延長されており、よりスクエアに近くはなっている。
  3. ^ Hydraulic Lash Adjuster の略。油圧を利用し常にバルブクリアランスがゼロに保たれる機構。
  4. ^ シムレスリフタ。厚さ(カム摺動面からバルブ軸接触面までの厚さ)の違うリフタを多数用意し、シムではなくリフタ自体でバルブクリアランスを調整するタイプ。
  5. ^ 国内向けのEJ16搭載は1996年で終了したが、欧州向けでは2代目インプレッサの生産終了まで継続された

出典

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