ジェームズ・ロスマン

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ジェームズ・ロスマン
人物情報
生誕 1950年11月3日(63歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国マサチューセッツ州ハーバーヒル英語版
出身校 イェール大学ハーバード大学
学問
研究分野 細胞生物学
研究機関 イェール大学コロンビア大学メモリアル・スローン・ケタリング癌センター英語版プリンストン大学スタンフォード大学[1]
指導教員 ハーベイ・ロディッシュ英語版
主な受賞歴 ルイザ・グロス・ホロウィッツ賞(2002年)
アルバート・ラスカー基礎医学研究賞(2002年)
ノーベル生理学・医学賞(2013年)
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ノーベル賞受賞者 ノーベル賞
受賞年:2013年
受賞部門:ノーベル生理学・医学賞
受賞理由:細胞内で生成されたタンパク質を細胞核などの目的の場所まで運ぶ仕組み(小胞輸送)の解明

ジェームズ・ロスマン: James Edward Rothman1950年11月3日 - )はアメリカ合衆国細胞生物学者イェール大学の生物医学教授 (Fergus F. Wallace Professor)、イェール大学医学大学院英語版の細胞生物学科長、イェール・ウェスト・キャンパスのナノバイオロジー研究所長[2]、及びコロンビア大学医科大学院の生理学及び細胞物理学兼任教授を務めている。[3] ロスマンは小胞輸送の研究によって2013年のノーベル生理学・医学賞を、ランディ・シェクマントーマス・スードフと共同受賞した[4]。ロスマンは他にも1996年にキング・ファイサル国際賞英語版[5]、2002年にルイザ・グロス・ホロウィッツ賞アルバート・ラスカー基礎医学研究賞を受賞している。

学歴[編集]

ロスマンは1971年にイェール大学で物理学の学士号を得、1976年にハーバード大学で生物化学の博士号を得た[6]。その後、マサチューセッツ工科大学ハーベイ・ロディッシュ英語版の下で、博士研究員として細胞膜蛋白質のグリコシル化を研究した[6][1]

経歴[編集]

ロスマンは1978年にスタンフォード大学でそのキャリアを開始した。1988年から1991年の間はプリンストン大学に勤め、のちニューヨークに行きメモリアル・スローン・ケタリング癌センター英語版の細胞生物化学・生物物理学部門に勤め、スローン・ケタリング研究所の副所長となった。2003年には同所を退いてコロンビア大学医科大学院英語版の生理学教授、化学生物学センターの長となった。ロスマンは米国科学アカデミーおよびその米国医学研究所のメンバーとなっている[6]

1995年にはアマシャムの科学諮問委員となった。2003年に同社がGEヘルスケアに買収されると、ロスマンはGEヘルスケアの主席科学技術顧問となった。

研究と受賞歴[編集]

ロスマンの研究は、小胞(細胞内のホルモン成長因子などの微粒子を運搬する小さい袋状構造)がいかにして正しい目的地へ到達するか、またいかにして正しいタイミングかつ正しい場所で内容物を放出するかを詳しく解明した。この細胞内輸送は多くの重大な生理機能、例えば細胞分裂による細胞そのものの増殖、神経細胞間の情報伝達、インスリンなど体内の各種ホルモンの分泌、栄養摂取などの背景となるものである。逆に細胞内輸送の障害は様々な疾患、例えば糖尿病やボツリヌス中毒のような感染症を引き起こす。

ロスマンは2010年にカヴリ賞英語版(神経科学分野)を「神経伝達物質放出メカニズムの基盤を分子レベルで解明した」という理由でリチャード・シェラー英語版トーマス・スードフと共同受賞した[7]

ロスマンは2013年にノーベル生理学・医学賞を「細胞内の主要な輸送システムである小胞輸送の制御機構を発見した」という理由でランディ・シェクマントーマス・スードフと共同受賞した[8][9][10]

脚注[編集]

  1. ^ a b James E. Rothman, Faculty: Yale Department of Chemistry”. Chem.yale.edu. 2013年10月7日閲覧。
  2. ^ James E Rothman”. 2013年10月7日閲覧。
  3. ^ P&S Adjunct Faculty Member Wins 2013 Nobel Prize”. Columbia Medical Center Newsroom. 2013年10月13日閲覧。
  4. ^ The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2013”. Nobel Foundation. 2013年10月7日閲覧。
  5. ^ KFIP Winners Archive (PDF)”. King Faisal Foundation. 2013年10月12日閲覧。
  6. ^ a b c “Yale’s James Rothman shares 2013 Nobel Prize in Physiology or Medicine”. Yale News. (2013年10月7日). http://news.yale.edu/2013/10/07/yale-s-james-rothman-shares-2013-nobel-prize-physiology-or-medicine 2013年10月7日閲覧。 
  7. ^ JAMES ROTHMAN”. Kavlifoundation.org (2010年9月6日). 2013年10月7日閲覧。
  8. ^ Altman, Lawrence (2013年10月7日). “3 Win Joint Nobel Prize in Medicine”. NY Times. http://www.nytimes.com/2013/10/08/health/3-win-joint-nobel-prize-in-medicine.html 2013年10月7日閲覧。 
  9. ^ “James E. Rothman, Ph.D. ’76, Shares Nobel Prize for Medicine”. Harvard Magazine. (2013年10月7日). http://harvardmagazine.com/2013/10/harvard-alumnus-james-e-rothman-nobel-prize-medicine 2013年10月7日閲覧。 
  10. ^ The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2013”. Nobel Prize. 2013年10月7日閲覧。

外部リンク[編集]