ジェームズ・ヘックマン

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ジェームズ・ヘックマン
シカゴ学派
生誕 1944年4月19日(69歳)
イリノイ州シカゴ
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ
研究機関 シカゴ大学
研究分野 ミクロ計量経済学
母校 プリンストン大学
コロラド・カレッジ
実績 個人行動の統計分析
へックマン補正
受賞 ジョン・ベイツ・クラーク賞 (1983)
ノーベル経済学賞 (2000)
情報 - IDEAS/RePEc
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ノーベル賞受賞者 ノーベル賞
受賞年:2000年
受賞部門:ノーベル経済学賞
受賞理由:ミクロ計量経済学において、個人家計消費行動を統計的に分析する理論と手法の構築を称えて

ジェームズ・ジョセフ・ヘックマン (James Joseph Heckman, 1944年4月19日 - ) は、アメリカ合衆国シカゴ大学経済学者イリノイ州シカゴ生まれ[1]。学者となって以来、プリンストン大学コロンビア大学シカゴ大学と移りながら研究を重ねてきた。
2000年労働経済学の計量経済学的な分析を精緻化したことでアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞を受賞。

略歴[編集]

栄誉・受賞[編集]

主要な業績[編集]

  • 1978年の論文(Econometrica)によって内生ダミー変数の扱いを論じ、ヘックマンの二段階推定量(通称 Heckit)と呼ばれる推定方法を提案した。この内発性は、計量経済学者には観測されない個人のみが知っている要因が存在し、それに基づいて予想されたTreatment Effectによって個人がTreatmentを選択していることが前提となっている。つまり、データとなるTreatmentを受けたグループとTreatmentを受けなかったグループでは、Treatment Effectは必然的に異なり、Treatmentを受けなかったグループがTreatmentを受けた際(Counterfactual)のTreatment Effectを推定可能にした。様々な政策評価や賃金の教育に対するリターンなどで利用されている。
  • Selection Biasに留まらず、通常の回帰では個人間で一定とされてきた係数は、様々な集団によって異なるというリターンの多様性を強調している。2005年の論文(Journal of Labor Economics)では、異なる集団(テスト時における学年の違い)によって異なるFactor Loadingsを許容するFactor AnalysisをNoncognitive Factor、Cognitive Factorの双方で用いた。
  • 1985年の論文(Robbとの共著)以来、Treatmentモデルの精緻化を続けている。
  • 論文の特徴としては、現実の労働経済に関する豊富な知識から得られる問題意識を、様々な統計手法を用いて計量経済モデル化し、実データを用いて分析するという三段構えのものが多く、長大化する傾向がある。論文生産量はコンスタントに年5本以上という計量経済学者らしからぬハイペースを続けている。あまり査読にかけられないのか読みにくい論文も多く、院生泣かせな研究者である。

著書[編集]

共著[編集]

  • Inequality in America: What Role for Human Capital Policies?, with Alan B. Krueger, (MIT Press, 2003).

共編著[編集]

  • Longitudinal Analysis of Labor Market Data, co-edited with Burton Singer, (Cambridge University Press, 1985).
  • Law and Employment: Lessons from Latin America and the Caribbean, co-edited with Carmen Pages, (University of Chicago Press, 2004).

脚注[編集]

  1. ^ James J. Heckman”. The Notable Names Database (2008年). 2011年1月29日閲覧。

外部リンク[編集]