ジェイアールバス関東東関東支店

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ジェイアールバス関東東関東支店

ジェイアールバス関東東関東支店(ジェイアールバスかんとうひがしかんとうしてん)は、千葉県香取郡多古町にあるJRバス関東の営業所。

所在地[編集]

鹿嶋営業所

東関東支店[編集]

  • 千葉県香取郡多古町多古字多古台2000番133

鹿嶋営業所[編集]

  • 茨城県鹿嶋市宮下4-7-9

概要[編集]

成田空港の東に近接する多古町の多古台ニュータウン内に2015年6月に開設された営業所である。ジェイアールバス関東の中では最も新しい営業所で、整備場を併設した支店建物と車庫を有する。隣接して多古台バスターミナルが設置されている。

管轄路線は、多古本線と栗源線、東関道ルートを中心とする複数の高速バス路線、および匝瑳市のコミュニティバスである。

一般路線バスの利用者は成田近郊に集中しており、それ以外の区間では減便傾向が続いている。乗降方式は前乗り・前降りで、Suicaも使用できる。高速バスは、本所では成田空港を発着する「THEアクセス成田」、鹿嶋営業所においては「かしま号」の比率が高く、いずれも高頻度運行されている。

所属車両のナンバーは、東関東支店が成田ナンバー、鹿島営業所が水戸ナンバーである。

沿革[編集]

八日市場支店時代[編集]

旧・八日市場支店上空。黄色い枠で囲まれている部分が車庫敷地。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
旧・八日市場支店担当の高速バス(東京 - 八日市場線) H654-99415

前身の八日市場支店は、成田鉄道の多古線が金属供出により休止となったことから、代行輸送を担うべく1944年に設置された八日市場自動車区に始まる。多古町にも、旧多古駅前に車庫や営業センターを設置していた時代がある。

一般路線のメインルートである多古線は、もともとは「鉄道線の代行」という使命があったが、成田近郊の利用は多いものの、八日市場寄りの区間は運行本数も少なくなっていった。このため、JR化の時点では成田寄りに位置する多古支所のほうが所属台数が多く、八日市場営業所(当時)の本所は、敷地は広いものの数台しか配置されていない状態であった。

しかし、1989年の高速バス「かしま号」運行開始により状況は一変する。JRバス関東では八日市場営業所が運行を担当(のち東京営業支店(現:東京支店)土浦支店も運行を担当)するようになったが、「かしま号」は大変な盛況で、需要に供給が追いつかない状態となった。

新車導入だけではなく、予備車になっていた経年車などを急遽投入、臨時便・続行便を多数設定してさばくことになったが、特に鹿島地区からの乗客が多く、「かしま号」の増便が進むにつれ、当支店への高速車の所属台数も増加していった。これにより、八日市場営業所は高速バス主体の営業所へ変貌を遂げ、逆に一般路線の比率が小さくなったことから、後に多古支所は廃止となった。

かしま号は回送距離が長いことから、鹿島神宮駅近くの高架下にバス待機場を設けていた。これが昇格・移転したのが鹿嶋営業所である。

東関東支店の開設・移転[編集]

2012年に就航した格安航空(LCC)の影響を受け、JRバス関東では競合する都市間長距離バスの利用率が低下し、新たな収益策として成田空港への乗り入れを模索していた。

こうした流れの中で、空港に近い多古町に新たな支店の建設を開始し、空港連絡バス「THEアクセス成田」への参入を経て、2015年6月20日、東関東支店を設置した。これに伴い、八日市場支店は廃止され、路線はすべて東関東支店に引き継がれた。

2017年4月1日には、多古本線の一部の便を成田空港貨物管理ビル前まで延伸し、成田~航空科学博物館~貨物管理ビル前の運行を開始したほか、成田空港を起点とする定期観光バス「ウエルカム成田セレクトバスツアー」を開始した。

年表[編集]

  • 1944年昭和19年)
    • 1月11日 - 成田鉄道多古線が戦時中の金属供出により休止となったため、代行輸送として営業開始(貨物)[1]。これに伴い八日市場自動車区開設。
    • 4月1日 - 多古線(八日市場 - 成田間)旅客輸送開始。
  • 1947年(昭和22年)3月31日 - 栗源線(多古 - 佐原間他)開業。
  • 1948年(昭和23年)
    • 3月31日 - 八日市場自動車区多古派出所が支区に昇格。
    • 10月7日 - 八日市場自動車区三里塚派出所が支区に昇格。
  • 1950年(昭和25年)
    • 4月1日 - 八日市場自動車営業所に改称。
    • 10月20日 - 二川線(多古 - 成東間)開業。
  • 1978年(昭和53年)
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道関東自動車事業部八日市場自動車営業所に改称。
  • 1988年(昭和63年)4月1日 - バス部門分割子会社化により、ジェイアールバス関東八日市場営業所に改称。
  • 1989年平成元年)
    • 4月4日 - 高速バス「かしま号」運行開始、当支店が運行を担当。
    • 4月28日 - 空港連絡バス「ONライナー号」運行開始、当支店が運行を担当。
  • 1990年(平成2年)7月17日 - 高速バス「はさき号」運行開始、当支店が運行を担当。
  • 1992年(平成4年)10月1日 - 八日市場営業所を八日市場支店に変更。多古支所は廃止、窓口のみ多古営業センターとなる。
  • 1995年(平成7年)3月1日 - 東京 - 八日市場間高速バスの運行開始、当支店が運行を担当。
  • 1998年(平成10年)7月20日 - 八日市場市循環バスの受託運行を開始。
  • 2006年(平成18年)
    • 4月28日 - 多古営業センター廃止。
    • 9月1日 - 「かしま号」をカシマサッカースタジアムまで路線延長し、国道51号バイパス経由の直行便を新設。
  • 2007年(平成19年)
    • 3月23日 - 多古線の特急バス(JR成田駅 - 八日市場駅間)を廃止。
    • 10月1日 - 多古線の一鍬田発着路線を廃止。代替路線として多古町循環バス(千葉交通)を運行。
  • 2009年(平成21年)4月1日 - 「ONライナー号」の運行から撤退。
  • 2014年(平成26年)12月16日 - 空港連絡バス「THE アクセス成田」にジェイアールバス関東が参入。当支店も運行を担当。
  • 2015年(平成27年)
    • 3月26日 - 多古線新規系統(JR成田駅 - さくらの山 - 三里塚 - 航空博物館前)の運行を開始。
    • 6月20日 - 香取郡多古町に東関東支店を開設、八日市場支店(匝瑳市八日市場イ-513)を廃止[2]
    • 9月1日 - 多古線、栗源線にSuicaを導入[3]
  • 2017年(平成29年)
    • 3月31日 - この日をもってJR成田駅・JR佐原駅のみどりの窓口でのJRバスの定期券の販売を終了。
    • 4月1日 - 多古線新規系統(JR成田駅 - 成田空港 - 貨物管理ビル前)の運行を開始。成田空港周辺観光ちょっとバス旅 定期観光バス「ウエルカム成田セレクトバスツアー」を運行開始。
    • 9月12日 - 定期観光バス「ウエルカム成田セレクトバスツアー」にてクレジットカード決済機能付きの車内券売機を導入。
    • 10月1日 - マイタウン・ダイレクトバスTDR・新浦安ルートにジェイアールバス関東が参入。当支店が運行を担当。

現在の所管路線[編集]

高速バス[編集]

当支店常駐車両で運行するもののみ記述する。

※ 鹿嶋営業所の所属車両は土浦支店でも車両整備を行なうことがあり、同支店への入出庫時につくば号で車両を使用する。

路線バス[編集]

三里塚駅(元自動車駅)。窓口営業は行っていないが、東関東支店開設まで多古本線の折り返し転向場となっていた。

一般路線は、多古本線の成田駅 - 航空科学博物館間以外は乗客減による減便が続いている。ただし、成田駅 - 航空科学博物館間については宅地化により乗客が増加しており、22時台まで運行されている。2017年4月1日より、成田駅 - 貨物管理ビル前間の運行を開始した。
成田駅 - 航空科学博物館間の1日乗車券と航空科学博物館入館券、展望台入場券がセットになった「航空科学博物館&ミュージアム1日乗車券」、成田駅 - 航空科学博物館間の1日乗車券のみの「博物館フリー1日乗車券」をJR成田駅構内の成田市観光協会発売している。

なお、かつてはJR成田駅 - 八日市場駅間に特急バスが運行されていたが、2007年3月23日に廃止された。

三里塚はもともと「三里塚駅」と称する自動車駅で以前は駅舎があり窓口営業も行ない、滞泊行路も存在した。現在は駅舎が解体され更地になっている。かつて存在した成田鉄道多古線の鉄道駅とは全く別の場所である。

  • 栗源線 ※Suica、PASMOが使用可能
    • 多古台バスターミナル - 多古新町/多古仲町 - 栗源仲町 - 佐原駅

乗降方式

  • 前乗り・前降り。車椅子やベビーカーは折りたたんで乗降する。
  • 交通系ICカードにも対応。

コミュニティバス[編集]

定期観光バス[編集]

  • 成田空港周辺観光ちょっとバス旅 定期観光バス「ウエルカム成田セレクトバスツアー」(JR成田駅、成田空港発着)

※車内券売機にてクレジットカード決済に対応

過去の路線[編集]


車両[編集]

高速車はUDトラックス(旧:日産ディーゼル)車が多かったが、2017年現在は日野・セレガハイデッカーの44席車両に統一されている。同車両は東京~成田空港線での運用があるため、荷物の出し入れがしやすくするためにトランクルームに引き出しが取り付けられている。
かつての一般路線車は、日野自動車の大型ショート系(国鉄 - JRバスでは「4型」と称される)や中型車両が主力であった。東急バスからの移籍車(三菱ふそう・エアロスターノンステップバス)が複数台配置され、2017年3月には、一般路線用でいすゞ・エルガノンステップバスが2台新車投入された。
貸切専用車としてジェフユナイテッド市原・千葉チームカラーのいすゞ・ガーラが配置されている。

運行当初のONライナー号には、直結クーラー・ホイール間トランクとなった専用カラー車が使用されていた。

匝瑳市循環バスには、市が所有する日野・ポンチョ日野・リエッセが使用されている。

過去の車両

特記事項[編集]

  • 鹿嶋営業所所属の車両は水戸ナンバーである。以前は社番を希望ナンバーにして登録している車両が多かった。

乗車券[編集]

  • 八日市場駅 - 匝瑳高校前用区間回数券を100円券11枚つづり1,000円で発売している。

参考文献[編集]

  • バスラマ・インターナショナル48号「ユーザー訪問:ジェイアールバス関東」
  • バスジャパン・ハンドブック「18 ジェイアールバス関東」
  • バスジャパン・ニューハンドブック「37 ジェイアールバス関東」

脚注[編集]

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  1. ^ 「運輸通信省告示第8号」『官報』1944年1月11日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. ^ ジェイアールバス関東(株)【東関東支店】営業開始(ジェイアールバス関東 2015年5月25日)2015年6月20日閲覧。
  3. ^ 【9月1日】多古線にSuicaを導入しました(ジェイアールバス関東 2015年8月12日)2015年9月6日閲覧。

関連項目[編集]