カブトガニ綱

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カブトガニ綱
Haeckel-Tachypleus gigas-1024.jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 鋏角亜門 Chelicerata
: カブトガニ綱 Merostomata

カブトガニ綱Merostomata、節口綱・剣尾綱・腿口綱)は、節足動物門鋏角亜門に属する分類群の名称。カブトガニウミサソリを含むグループを形成している。

特徴[編集]

カブトガニ綱は、現生ではカブトガニ類のみを含む群である。化石種は多く知られ、下部古生界の地層から多くの化石が見つかっている。大型種を含む海産の節足動物である。名前は前体部が広がって兜のようになっていることによる。

体は前体と後体、および尾節からなる。

前体部は頭胸部とも呼ばれ、その背面は広がって背甲(carapace)を構成し、背面には1対の複眼がある。腹面には1対の附属肢である鋏角があり、先端は鋏となっている。触角やその他の口器はない。次には5対の歩脚型附属肢があり、最初のものは触肢であるが、歩脚から形態上の区別はほぼない。両側の附属肢はその基部が正中線で接しており、基部の節は口器の役目をするように顎基(gnathobase)が発達するものが多い。

後体部は腹部であり、現生種では体節が互いに癒合しているが、化石種では体節が区別される例も多い。腹面には附属肢があるが、鰭状となっているものが多い。尾節は鰭状、または剣状。

一般に歩脚で海底を這い回る動物であるが、腹部の鰓や鰭状になった足で遊泳を行うものもある。

分類[編集]

カブトガニ目[編集]

化石はおよそ104種[1]、現生は2属(3属)4種のみが生存しているカブトガニの仲間のグループ。日本で知られているカブトガニ Tachypleus tridentatus よりもアメリカカブトガニ Limulus polyphemus のほうが個体数が多く生態もよく知られている。大部分はメキシコの北岸、大西洋側の浅瀬に生息している。体は硬い甲羅で覆われており、二つの大きな複眼と、三つないし二つの小さな単眼を前体部の甲羅上に持つ。腹側には歩行、遊泳、捕食に用いる6対12本の付属肢を持ち、先端がになっているものが多い。後体部の腹側にある6対の鰭状の付属肢は呼吸と泳ぐために用いられる。現生種はさかさまの状態でも泳ぐことができ、海底の虫や軟体動物を探して捕食している。それ以外では小さな魚や甲殻類もえさとする。

  • カブトガニ目 Xiphosura
    • カブトガニ亜目 Xiphosurida
    • Synziphosurida亜目†
          • Bunodes属†
          • Kasibelinurus属†
          • Limuloides属
          • Pseudoniscus属†
          • Weinbergina属†

ウミサソリ目[編集]

ウミサソリはかつて地球上で繁栄した絶滅種で、3mを超える大きさにまで成長した種がある地球史上最も巨大な節足動物のグループである。海中および淡水に生息し、オルドビス紀からペルム紀まで繁栄した。化石から、海中からだんだんと淡水へと生息域を広めていったことがわかっている。見た目はサソリを大きくしたように見え、サソリがこの類の直接の子孫との説もあるが、疑問を呈する向きもある。カブトガニ綱に含める体系が伝統的で、近年からクモ綱の姉妹群とする系統が流用される。 ステュロヌルス亜目は匍匐生活(主に水底)、エウリュプテルス亜目は遊泳生活に適応した形状を持つ。

  • ウミサソリ目 Eurypterida †
    • ステュロヌルス亜目 Stylonurina †
      • レノプテルス上科 Rhenopteroidea †
      • ステュロヌルス上科 Stylonuroidea †
      • ココモプテルス上科 Kokomopteroidea †
      • ヒベルトプテルス上科 Hibbertopteroidea †
    • エウリュプテルス亜目 Eurypterina †
      • モセロプテルス上科 Moselopteroidea †
      • メガログラプトゥス上科 Megalograptoidea †
      • エウリュプテルス上科 Eurypteroidea †
      • ミクソプテルス上科 Mixopteroidea †
      • ヴェリンゴプテルス上科 Waeringopteroidea †
      • アデロプタルムス上科 Adelophthalmoidea †
      • プテリュゴートゥス上科 Pterygotioidea †

系統関係[編集]

鋏角類

カブトガニ


Metastomata

ウミサソリ目  



クモ綱




ウミサソリ目については、カブトガニ目よりもクモ綱に近縁の説もある。すなわちカブトガニ綱は側系統となり、ウミサソリ目とクモ綱はMetastomataというクレードを構成する。

他に、カンブリア紀から知られる光楯類がかつてこの類に属するものと考えられているが、鋏角類から除外し、三葉虫と共にArtiopodaに所属する説もある。

脚注[編集]

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参考文献[編集]

  • 石川良輔編『節足動物の多様性と系統』,(2008),バイオディバーシティ・シリーズ6(裳華房)

外部リンク[編集]