イソフルラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
イソフルラン
IUPAC命名法による物質名
2-クロロ-2-(ジフルオロメトキシ)-1,1,1-トリフルオロ-エタン
臨床データ
胎児危険度分類  ?
法的規制  ?
識別
CAS登録番号 26675-46-7
ATCコード N01AB06
PubChem CID 3763
DrugBank APRD00212
KEGG D00545
化学的データ
化学式 C3H2ClF5O 
分子量 184.5 g/mol

イソフルラン: Isoflurane)とは吸入麻酔薬のひとつ。常温では不燃性の液体であり、エンフルラン構造異性体である。CAS登録番号は [26675-46-7]。中枢神経の抑制、呼吸抑制、血圧低下、筋弛緩などの薬理作用があるが、痙攣作用は持たない。長時間投与でも肝毒性腎毒性を示さないため、肝疾患や腎疾患を持つ動物に対しても使用することができる。脳保護作用が強い。過去に悪性高熱を示した動物あるいは悪性高熱を好発する動物での使用は禁忌である。

膜受容体に対する作用[編集]

麻酔の正確な機序はわかっていないが、ニューロンレベルにおいて、イソフルランは抑制性の受容体であるGABAA受容体を活性化し、興奮性の受容体であるニコチン性アセチルコリン受容体を抑制する一方で、NMDA型グルタミン酸受容体に対する作用はあまりないことが知られている[1]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • Donald C. Plumb著 佐藤宏ほか監訳 『プラム 動物用医薬品ハンドブック 原書第3版』 株式会社ワハ 2003年
  • 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018
  • 熊澤光生ら 『標準麻酔学 第5版』 医学書院 2006年 ISBN 4-260-00196-5

出典[編集]

  1. ^ 熊澤光生; 標準麻酔学 第5版(医学書院), 26頁

外部リンク[編集]