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アテルイ (アニメ映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アテルイ
監督 出崎哲
脚本 鈴木良武
小出一巳
市川卓
末永光代
出崎哲
製作 アニメ「アテルイ」映画製作委員会
出演者 大友康平
桑島法子
日下ちひろ
ザ・グレート・サスケ
あんべ光俊
長岡輝子
音楽 中島優貴
主題歌 大友康平「GLORY」
編集 宮城重夫
製作会社 マジックバス
公開 日本の旗 2002年8月5日
上映時間 93分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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アテルイ』は、平安時代初期の蝦夷の軍事的指導者であるアテルイを題材に、2002年岩手県で製作・上映されたアニメーション映画。キャッチコピーは「その瞳は、未来をみていた」。

概要

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アテルイの没後1200年目に当たる2002年に岩手県で製作・上映された長編アニメーション作品。2002年8月5日[1]より岩手県内で上映され、翌2003年には全国に配信・上映された。

製作の企画や議論、製作費の支援活動を協賛するため、増田寛也岩手県知事(当時)を名誉会長とする「『アテルイ』製作上映運動推進岩手県民の会」が2001年に結成された。1年にわたる支援活動により、総計7500万円にのぼる製作支援金が県民から寄せられた[2]

あらすじ

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主人公の岡崎飛人は、岩手県水沢市の小学校に転校してきた小学生。東京の小学校でいじめに遭い、岩手に越してきたのだが、飛人は初登校の日、小学校から逃げ出してしまう。雨の中、両親から逃げていた飛人は途中で足を滑らせ、北上川に転落してしまう。意識を失った飛人が目覚めると、そこは1200年前の日本だった。

森の中でイノシシに襲われそうになる飛人だったが、間一髪の所を蝦夷の族長であるアテルイに助けられる。アテルイに連れられ、蝦夷の村に迎え入れられた飛人は、徐々にその生活に溶け込んでいく。

しかしその頃、大和朝廷奥羽に兵士を送り込み、エミシの村々に攻め込んでいたのだった。

登場人物

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岡崎 飛人(おかざき とぶと)
男子小学生。1200年前にタイムスリップし、アテルイたちと暮らすようになる。タイムスリップした当初は、内気で村の人々に馴染めずにいたが、アテルイやララカのお陰で村に溶け込めるようになる。
アテルイ
胆沢村の族長で、村人や近隣の村人から慕われている。タイムスリップしてきた飛人を村に迎え入れる。村人たちを守るため蝦夷勢の総大将になるが、自身は殺し合いを望んでいない。
ララカ
胆沢村の少女。飛人と仲良くなり、好意を抱くようになる。鬼道勢に襲われた際、サナとイテワを庇い大和兵に殺される。
コムイ
胆沢村の少年。いつもチトとマオと一緒に行動している。余所者の飛人に冷たく接していたが、飛人に命を救われてからは友達になる。
ウツグ
胆沢村の青年。サナと結婚しイテワの父親になるが、鬼道に戦いを挑んで殺される。
モレ
隣村の族長。アテルイの親友。蝦夷勢の副将としてアテルイを支える。
佐伯 鬼道(さえき の おにみち)
大和勢の武将。砦麻呂の乱の際に親兄弟を殺され、それ以来蝦夷を憎んでいる。 蝦夷を皆殺しにしようと村々を襲うが、アテルイとの一騎討ちに敗れ戦死する。
百済王 俊哲(くだらおう しゅんてつ)
大和勢の武将。蝦夷の従属化を優先しており、皆殺しを主張する鬼道に苦言を呈している。
朴葉の仮面の男
アテルイや飛人の前に現れ、危機を救った男。正体は伊治呰麻呂。俘囚として大和朝廷に仕えたが、大和からの差別に耐え切れず反乱を起こし、行方不明となっていた。アテルイを守るため鬼道に戦いを挑み殺される。
アマババ
胆沢村のシャーマン。アテルイの育ての親。アテルイや飛人に進むべき道を示す。

声の出演

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スタッフ

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  • 企画 - 村上熙、加藤善正、中村敏功、宮森淳博
  • 監督 - 出崎哲
  • 監修 - 佐藤秀昭
  • 脚本 - 鈴木良武、小出一巳、市川卓、末永光代、出崎哲
  • 絵コンテ - 森田皓光、櫻井美知代、長山洋、前島健一
  • キャラクターデザイン・レイアウト監修 - 清水恵蔵
  • キャラクターデザイン・絵コンテ - 四分一節子
  • アニメーション演出 - 棚橋一徳
  • 作画監督 - 茅野京子、進藤満尾、山沢実
  • 美術監督・美術設定 - 小林七郎
  • 色彩設定 - 西川裕子
  • 撮影監督 - 岡崎英夫
  • 音響効果 - 加藤昭二
  • 編集 - 宮城重夫
  • 音楽 - 中島優貴
  • 音響監督 - 清水勝則
  • プロデューサー - 島居明夫、小室皓充、出崎哲
  • 製作協力 - アニメ「アテルイ」製作上映運動推進岩手県民の会、岩手県、水沢市
  • 製作 - アニメ「アテルイ」映画製作委員会、シネマとうほく、インディーズ、マジックバス

主題歌

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主題歌「GLORY」
作詞 - 大友康平松井五郎 / 作曲 - 箕輪卓志 / 編曲 - HOUND DOG / Vocal - 大友康平
エンディングテーマ「ATERUI will HERO」
作詞 - 出智魚 / 作曲 - YuichiIkuzawa/K-A-Z / 編曲 - K-A-Z / Vocal - 生沢佑一

脚注

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  1. ^ アテルイ最新情報”. シネマとうほく. 2002年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月30日閲覧。
  2. ^ 映画の仕事「アテルイ その2」(シネマとうほく)[リンク切れ]

外部リンク

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