「10thアニバーサリー 劇場版 遊☆戯☆王 〜超融合!時空を越えた絆〜」の版間の差分
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== 概要 == |
== 概要 == |
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アニメ放映10周年<ref>[[東映アニメーション]]版『[[遊☆戯☆王 (アニメ第1作)|遊☆戯☆王]]』([[テレビ朝日]])は含まない。</ref>記念のスペシャル作品で歴代3作品『[[遊☆戯☆王デュエルモンスターズ]]』、『[[遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX]]』、『[[遊☆戯☆王5D's]]』の主人公が集結するクロスオーバー作品。テレビ東京・[[日本アドシステムズ|NAS]]が制作する『遊☆戯☆王』劇場用作品としては初めての日本国内向けの作品であり、『遊☆戯☆王』を冠する劇場用作品としては通算3作目にあたる。3Dメガネを通して鑑賞する2Dアニメとしては初のフルデジタル3Dデジタルシネマとして<ref>平面が飛び出す3Dセルアニメではなく、スクリーンから立体が飛び出してくる本格3Dセルアニメの長編映画としては初である。</ref>、[[ワーナー・マイカル・シネマズ]]、[[TOHOシネマズ]]、[[T・ジョイ]]、[[ユナイテッド・シネマ]]等の3Dシアターで公開された。 |
アニメ放映10周年<ref>[[東映アニメーション]]版『[[遊☆戯☆王 (アニメ第1作)|遊☆戯☆王]]』([[テレビ朝日]])は含まない。</ref>記念のスペシャル作品で歴代3作品『[[遊☆戯☆王デュエルモンスターズ]]』、『[[遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX]]』、『[[遊☆戯☆王5D's]]』の主人公が集結するクロスオーバー作品。テレビ東京・[[日本アドシステムズ|NAS]]が制作する『遊☆戯☆王』劇場用作品としては初めての日本国内向けの作品であり、『遊☆戯☆王』を冠する劇場用作品としては通算3作目にあたる。3Dメガネを通して鑑賞する2Dアニメとしては初のフルデジタル3Dデジタルシネマとして<ref>平面が飛び出す3Dセルアニメではなく、スクリーンから立体が飛び出してくる本格3Dセルアニメの長編映画としては初である。</ref>、[[ワーナー・マイカル・シネマズ]]、[[TOHOシネマズ]]、[[T・ジョイ]]、[[ユナイテッド・シネマ]]等の3Dシアターで公開された。 |
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スタッフには「遊☆戯☆王」シリーズに長年携わってきたデュエル構成の彦久保雅博、脚本家の吉田伸が参加している。『5D's』の監督の小野勝巳は監修として参加し、カード演出や使い方のチェック、レイアウトの指示などに携わった。また劇中で[[カメオ出演]]を果たしている<ref name="blog">[http://www.yugioh10th.com/diary/ アニメ「遊☆戯☆王」シリーズ10周年記念プロジェクト始動!!]</ref>。監督には様々なアニメ作品で演出家として活躍している、シリーズ初参加の竹下健一が起用された<ref name="10th126">Vジャンプブックス『遊戯王 10th Anniversary Animation Book』集英社、2010年、126項</ref>。また原作者の[[高橋和希]]は原画スタッフとして参加し、終盤で遊戯がカードをドローするシーンを描いている<ref name="blog" />。 |
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2Dで制作された映像は、株式会社キュー・テックにより3Dへと映像が変換された。特にD・ホイールやカードなどCGが使われる場面で3D効果が強調されている<ref name="10th133">Vジャンプブックス『遊戯王 10th Anniversary Animation Book』集英社、2010年、133項</ref>。 |
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3D上映であるが一般料金(一般1,300円、中学生以下1,000円)での鑑賞料金となっている<ref>劇場によっては料金が変更となる場合があり。</ref>。また入場者限定として遊戯王5D'sOCGカード『[[真紅眼の黒竜|Sin 真紅眼の黒竜(シン レッドアイズ・ブラックドラゴン)]]』が配布された。 |
3D上映であるが一般料金(一般1,300円、中学生以下1,000円)での鑑賞料金となっている<ref>劇場によっては料金が変更となる場合があり。</ref>。また入場者限定として遊戯王5D'sOCGカード『[[真紅眼の黒竜|Sin 真紅眼の黒竜(シン レッドアイズ・ブラックドラゴン)]]』が配布された。 |
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キャストにはテレビ番組『[[サキよみ ジャンBANG!]]』の司会の [[アメリカザリガニ (お笑いコンビ)|アメリカザリガニ]]の[[柳原哲也]]と[[平井善之]]、[[南明奈]]がゲスト出演<ref>2009年11月27日放送の『サキよみ ジャンBANG!』で劇場版の特集が組まれ出演が決定した</ref> |
キャストにはテレビ番組『[[サキよみ ジャンBANG!]]』の司会の [[アメリカザリガニ (お笑いコンビ)|アメリカザリガニ]]の[[柳原哲也]]と[[平井善之]]、[[南明奈]]がゲスト出演<ref>2009年11月27日放送の『サキよみ ジャンBANG!』で劇場版の特集が組まれ出演が決定した</ref>している。 |
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『遊☆戯☆王5D's』においては公開前から番組冒頭とエンディングに映画の宣伝が組み込まれた。番組冒頭では9週に渡って劇中で使われる9種類の新モンスターを紹介している。映画の試写会の模様や主演3声優のアフレコ収録風景などもあわせて放送された。また、映画の公開期間中はオープニングとエンディングが映画の映像が盛り込まれた特別仕様になっている。また『5D's』本編と設定や世界観を共有しており、本編にも関わっている。 |
『遊☆戯☆王5D's』においては公開前から番組冒頭とエンディングに映画の宣伝が組み込まれた。番組冒頭では9週に渡って劇中で使われる9種類の新モンスターを紹介している。映画の試写会の模様や主演3声優のアフレコ収録風景などもあわせて放送された。また、映画の公開期間中はオープニングとエンディングが映画の映像が盛り込まれた特別仕様になっている。また『5D's』本編と設定や世界観を共有しており、本編にも関わっている<ref name="10th127">Vジャンプブックス『遊戯王 10th Anniversary Animation Book』集英社、2010年、127項</ref>。 |
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2010年1月23・24日の初日2日間の週末興行収入ランキング(興行通信社調べ)では初登場6位となっている。 |
2010年1月23・24日の初日2日間の週末興行収入ランキング(興行通信社調べ)では初登場6位となっている。 |
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アンコール上映では本編映像の後に特別映像として[[遊☆戯☆王ZEXAL]]の本編がダイジェストで公開され、来場者には下敷きが1枚配布された。表は『ZEXAL』の広告となっており、裏は『デュエルモンスターズ』『GX』『5D's』のどれかで1作品で使用されたカードが紹介されている。こちらは映画で使用されたカードのイラストやテキストも含まれている。 |
アンコール上映では本編映像の後に特別映像として[[遊☆戯☆王ZEXAL]]の本編がダイジェストで公開され、来場者には下敷きが1枚配布された。表は『ZEXAL』の広告となっており、裏は『デュエルモンスターズ』『GX』『5D's』のどれかで1作品で使用されたカードが紹介されている。こちらは映画で使用されたカードのイラストやテキストも含まれている。 |
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2011年6月15日にDVDとブルーレイソフトとして販売される予定。3Dと2Dの2種類の映像が収録されており、3D映像はサイドバイサイド方式となっている。初回特典に前述の「Sin 真紅眼の黒竜」1枚と、描き下ろしスリーブ、ブックレットなどが封入されている。 |
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== ストーリー == |
== ストーリー == |
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未来から来た謎の敵「パラドックス」によって、不動遊星の「スターダスト・ドラゴン」が奪われてしまった。不動遊星はパラドックスを追ってタイムスリップし、精霊と通じる遊城十代と伝説のデュエリスト・武藤遊戯に出会い、3人はパラドックスとの壮絶なデュエルを繰り広げる。 |
未来から来た謎の敵「パラドックス」によって、不動遊星の「スターダスト・ドラゴン」が奪われてしまった。不動遊星はパラドックスを追ってタイムスリップし、精霊と通じる遊城十代と伝説のデュエリスト・武藤遊戯に出会い、3人はパラドックスとの壮絶なデュエルを繰り広げる。 |
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; [[武藤遊戯]](むとう ゆうぎ) |
; [[武藤遊戯]](むとう ゆうぎ) |
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: 声:[[風間俊介]] |
: 声:[[風間俊介]] |
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: 伝説のデュエリスト。遊星の時代では「ファラオの魂が宿っていた」とも言われている。 |
: 伝説のデュエリスト。遊星の時代では「ファラオの魂が宿っていた」とも言われている。原作では前に進んで戦うタイプだが、本作では二人のバックアップにまわっている<ref name="10th132">Vジャンプブックス『遊戯王 10th Anniversary Animation Book』集英社、2010年、132項</ref>。 |
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; [[遊城十代]](ゆうき じゅうだい) |
; [[遊城十代]](ゆうき じゅうだい) |
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: 声:[[KENN]] |
: 声:[[KENN]] |
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: 精霊の力を操るデュエリスト。歴史の歪みによって起きた怪現象を調べており、その過程でパラドックスに追いつめられるも遊星に助けられる。 |
: 精霊の力を操るデュエリスト。歴史の歪みによって起きた怪現象を調べており、その過程でパラドックスに追いつめられるも遊星に助けられる。本作では様々な困難を乗り越え大人となった姿で登場している<ref name="10th132" />。 |
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; [[遊☆戯☆王5D'sの登場人物|不動遊星]](ふどう ゆうせい) |
; [[遊☆戯☆王5D'sの登場人物|不動遊星]](ふどう ゆうせい) |
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: 声:宮下雄也([[RUN&GUN]]) |
: 声:宮下雄也([[RUN&GUN]]) |
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: 赤き竜のシグナー。パラドックスにスターダスト・ドラゴンを奪われ、赤き竜の導きにより十代と遊戯の時代に現れた。今回の出来事は「クラッシュタウン編」以前に起こったものである<ref>http://twitter.com/katsuono/status/53845433511968768</ref>。 |
: 赤き竜のシグナー。パラドックスにスターダスト・ドラゴンを奪われ、赤き竜の導きにより十代と遊戯の時代に現れた。今回の出来事は「クラッシュタウン編」以前に起こったものである<ref>[http://twitter.com/katsuono/status/53845433511968768 監修小野勝巳のツイッター 2011年4月2日のリツィート]より</ref>。 |
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; パラドックス |
; パラドックス |
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: 声:[[田村淳]]([[ロンドンブーツ1号2号]]) |
: 声:[[田村淳]]([[ロンドンブーツ1号2号]]) |
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: 未来からやって来たデュエリスト。自身の住む未来では世界が崩壊しており、その原因がデュエルモンスターズにあると考えたため、ペガサスを抹殺してデュエルモンスターズの存在を消去しようと企む。遊戯・十代・遊星のそれぞれの時代で奪ったモンスターを変化させた「Sin」と名のついたカードと変形する。巨大なD-ホイールに乗り、変形させて浮遊することも可能である。 |
: 未来からやって来たデュエリスト。自身の住む未来では世界が崩壊しており、その原因がデュエルモンスターズにあると考えたため、ペガサスを抹殺してデュエルモンスターズの存在を消去しようと企む。その名は「逆説」の意味を持つ。<ref name="10th128">Vジャンプブックス『遊戯王 10th Anniversary Animation Book』集英社、2010年、128項</ref>。遊戯・十代・遊星のそれぞれの時代で奪ったモンスターを変化させた「Sin」と名のついたカードへと変形する。巨大なD-ホイールに乗り、変形させて浮遊することも可能である。 |
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: 後に『遊☆戯☆王5D's』本編において年老いた姿で登場し、ゾーンの仲間であることや彼によって過去へと送り込まれたことが明かされた。また劇場版の若い姿は、他の未来の人間と同様に記憶をダウンロードされたロボットであることが語られている<ref>[http://twitter.com/katsuono/status/35245337367019520 監修小野勝巳のツイッター 2011年2月9日のリツィート]より</ref>。 |
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: 後に『遊☆戯☆王5D's』本編のアポリアの回想シーンにおいて、若干年老いた姿がアポリアやZ-ONE(ゾーン)と共に登場しており、ゾーンが破滅の未来を変える(デュエルモンスターズごと抹消する)ため、パラドックスを過去に送り込んだ事を明かした。 |
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=== 遊☆戯☆王デュエルモンスターズからの登場人物 === |
=== 遊☆戯☆王デュエルモンスターズからの登場人物 === |
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{{ネタバレ}} |
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=== Sin === |
=== Sin === |
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パラドックスが使用するカード。モンスターは「Sin パラドクス・ドラゴン」「Sin トゥルース・ドラゴン」「Sin パラレル・ギア」を除いて全て現存のモンスターの |
パラドックスが使用するカード。モンスターは「Sin パラドクス・ドラゴン」「Sin トゥルース・ドラゴン」「Sin パラレル・ギア」を除いて全て現存のモンスターのSin(シン)モンスターで構成されており、体の何処かに白と黒の鎧が装備されている。これはパラドックス自身の仮面の色と同じである。なお、モンスターの技名は元のモンスターと同じで、パラドックスが集めた各時代の最強のカードで構成されている。パラドックスはSinモンスターのことを「対になるモンスター」と表現しており、遊戯はSinモンスターから「闇の力」を感じ取っている。イラストは元のモンスターの構図を左右反転させたような姿になっている。Sinとは「新しい」と「罪」(英語でSin)を意味するダブルニーミングである<ref name="10th130">Vジャンプブックス『遊戯王 10th Anniversary Animation Book』集英社、2010年、130項</ref>。 |
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また、劇中でパラドックスが「対になるモンスター」、遊戯が「闇の力」と言っていたことから察するに、派生種とは異なる「影(亜種)」とも言えるモンスターのようだ。そのため、イラストは元のモンスターの構図を左右反転させたような姿になっている。 |
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作中とOCGでは効果が異なる。 |
作中とOCGでは効果が異なる。 |
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: パラドックスが遊星から奪った「スターダスト・ドラゴン」から生み出したカード。頭部、羽、胴体、足に鎧が付いている。作中では「スターダスト・ドラゴン」と同じ効果を持っていた。 |
: パラドックスが遊星から奪った「スターダスト・ドラゴン」から生み出したカード。頭部、羽、胴体、足に鎧が付いている。作中では「スターダスト・ドラゴン」と同じ効果を持っていた。 |
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: OCGでは、フィールド上に表側表示で存在するフィールド魔法がカードの効果で破壊されない効果に変更された。 |
: OCGでは、フィールド上に表側表示で存在するフィールド魔法がカードの効果で破壊されない効果に変更された。 |
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*分類:効果モンスター |
*分類:効果モンスター |
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*レベル:10 |
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: パラドックスが[[ヨハン・アンデルセン]]から奪った「究極宝玉神 レインボー・ドラゴン」から生み出したカード。頭部と翼に鎧が付いている。元となったモンスターが持つ「宝玉獣」に関する2つの効果を持っているが、作中ではその効果を「Sin」に置き換えている。 |
: パラドックスが[[ヨハン・アンデルセン]]から奪った「究極宝玉神 レインボー・ドラゴン」から生み出したカード。頭部と翼に鎧が付いている。元となったモンスターが持つ「宝玉獣」に関する2つの効果を持っているが、作中ではその効果を「Sin」に置き換えている。 |
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: OCGでは手札の「究極宝玉神 レインボー・ドラゴン」を除外した場合でも特殊召喚ができる効果が追加され、作中における効果が削られた。 |
: OCGでは手札の「究極宝玉神 レインボー・ドラゴン」を除外した場合でも特殊召喚ができる効果が追加され、作中における効果が削られた。 |
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*分類:チューナー |
*分類:チューナー |
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*レベル:2 |
*レベル:2 |
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: パラドックスが使用したチューナー。作中では「Sin」特有の自壊効果しか持っていなかった。 |
: パラドックスが使用したチューナー。作中では「Sin」特有の自壊効果しか持っていなかった。 |
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: OCGでは「Sin パラドクス・ドラゴン」の専用チューナーであり、カード名が「Sin パラレルギア」となっている。自身をシンクロ素材に使用する場合、手札の「Sin」を使用しなければならない。また「Sin」では唯一召喚条件に制限が無く、フィールド魔法を必要としない。 |
: OCGでは「Sin パラドクス・ドラゴン」の専用チューナーであり、カード名が「Sin パラレルギア」となっている。自身をシンクロ素材に使用する場合、手札の「Sin」を使用しなければならない。また「Sin」では唯一召喚条件に制限が無く、フィールド魔法を必要としない。 |
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*分類:シンクロ/効果モンスター |
*分類:シンクロ/効果モンスター |
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*レベル:10 |
*レベル:10 |
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: 「Sin」と名のついたチューナー+チューナー以外の「Sin」と名のついたモンスター1体以上でシンクロ召喚される。シンクロ召喚に成功した時に自分の墓地からドラゴン族のシンクロモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚できる。また、相手フィールド上に存在するモンスターの攻撃力は、この効果で特殊召喚したシンクロモンスターが自分フィールド上に存在する限りその攻撃力分ダウンさせる効果を持つ。 |
: 「Sin」と名のついたチューナー+チューナー以外の「Sin」と名のついたモンスター1体以上でシンクロ召喚される。シンクロ召喚に成功した時に自分の墓地からドラゴン族のシンクロモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚できる。また、相手フィールド上に存在するモンスターの攻撃力は、この効果で特殊召喚したシンクロモンスターが自分フィールド上に存在する限りその攻撃力分ダウンさせる効果を持つ。 |
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: OCGでは「Sin パラレルギア」+チューナー以外の「Sin」と名のついたモンスター1体でシンクロ召喚される。シンクロ召喚に成功した時、自分または相手の墓地からシンクロモンスター1体を特殊召喚でき、攻撃力をダウンさせる効果は削られた。また「Sin パラドクス・ドラゴン」はフィールド上に1体しか存在できず、維持に必要なフィールド魔法として「Sin World」が指定されている。 |
: OCGでは「Sin パラレルギア」+チューナー以外の「Sin」と名のついたモンスター1体でシンクロ召喚される。シンクロ召喚に成功した時、自分または相手の墓地からシンクロモンスター1体を特殊召喚でき、攻撃力をダウンさせる効果は削られた。また「Sin パラドクス・ドラゴン」はフィールド上に1体しか存在できず、維持に必要なフィールド魔法として「Sin World」が指定されている。 |
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: 作中では「パラドックス・ドラゴン」と呼称されているが、エンディングにおけるカード画像では「パラドクス・ドラゴン」と明記されている。 |
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: シンクロ召喚の際の台詞は「次元の狭間より現れし闇よ、時空を越えた舞台に、破滅の幕を引け!シンクロ召喚!『Sin パラドクス・ドラゴン』!!」 |
: シンクロ召喚の際の台詞は「次元の狭間より現れし闇よ、時空を越えた舞台に、破滅の幕を引け!シンクロ召喚!『Sin パラドクス・ドラゴン』!!」 |
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*分類:効果モンスター |
*分類:効果モンスター |
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*レベル:12 |
*レベル:12 |
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: パラドックスが使用したフィールド魔法カード。作中では「Sin」と名の付いたモンスターを特殊召喚または維持するために必要とされる。自身のドローフェイズをスキップする代わりに、デッキから「Sin」と名の付いたカード1枚をランダムに手札に加える効果と、コントローラーが「Sin」以外で攻撃宣言できないデメリットを持つ。また、このカードの発動中に敗北したデュエリストは死に至る。 |
: パラドックスが使用したフィールド魔法カード。作中では「Sin」と名の付いたモンスターを特殊召喚または維持するために必要とされる。自身のドローフェイズをスキップする代わりに、デッキから「Sin」と名の付いたカード1枚をランダムに手札に加える効果と、コントローラーが「Sin」以外で攻撃宣言できないデメリットを持つ。また、このカードの発動中に敗北したデュエリストは死に至る。 |
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: OCGでは自身のドローフェイズをスキップする代わりにデッキから「Sin」と名の付いたカード3枚を選択し、その中から相手がランダムに選んだ1枚を手札に加え、残りをデッキに戻す効果となった。 |
: OCGでは自身のドローフェイズをスキップする代わりにデッキから「Sin」と名の付いたカード3枚を選択し、その中から相手がランダムに選んだ1枚を手札に加え、残りをデッキに戻す効果となった。 |
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; Sin Claw Stream(シン・クロウ・ストリーム) |
; Sin Claw Stream(シン・クロウ・ストリーム) |
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*分類:通常罠カード |
*分類:通常罠カード |
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: 自分フィールド上に「Sin」と名のついたシンクロモンスターが表側表示で存在する時のみ発動でき、相手フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する効果を持つ。 |
: 自分フィールド上に「Sin」と名のついたシンクロモンスターが表側表示で存在する時のみ発動でき、相手フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する効果を持つ。 |
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: OCGでは発動条件が「Sin」と名のついたモンスター全般に緩和された。 |
: OCGでは発動条件が「Sin」と名のついたモンスター全般に緩和された。 |
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; Sin Cross(シン・クロス) |
; Sin Cross(シン・クロス) |
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*分類:速攻魔法カード |
*分類:速攻魔法カード |
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: 自分の墓地から「Sin」と名のついたモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。但し、この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時にゲームから除外されるデメリットを持つ。 |
: 自分の墓地から「Sin」と名のついたモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。但し、この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時にゲームから除外されるデメリットを持つ。 |
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; Sin Force(シン・フォース) |
; Sin Force(シン・フォース) |
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*分類:通常罠カード |
*分類:通常罠カード |
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: 発動後、自分フィールド上に存在する「Sin」と名のついたモンスターに装備され、装備モンスターが相手の魔法カードの効果を受けなくなる効果を持つ。 |
: 発動後、自分フィールド上に存在する「Sin」と名のついたモンスターに装備され、装備モンスターが相手の魔法カードの効果を受けなくなる効果を持つ。 |
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; Sin Selector(シン・セレクター) |
; Sin Selector(シン・セレクター) |
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*分類:通常魔法カード |
*分類:通常魔法カード |
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: 自分の墓地から「Sin」と名のついたモンスター2体をゲームから除外することで、自分のデッキから「Sin」と名のついたモンスター2体を手札に加える効果を持つ。 |
: 自分の墓地から「Sin」と名のついたモンスター2体をゲームから除外することで、自分のデッキから「Sin」と名のついたモンスター2体を手札に加える効果を持つ。 |
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; Sin Tune(シン・チューン) |
; Sin Tune(シン・チューン) |
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*分類:通常罠カード |
*分類:通常罠カード |
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: レベル7以上の「Sin」と名のついたモンスターが戦闘破壊された時に発動する事ができ、デッキからカードを2枚ドローする効果を持つ。 |
: レベル7以上の「Sin」と名のついたモンスターが戦闘破壊された時に発動する事ができ、デッキからカードを2枚ドローする効果を持つ。 |
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; Sin Paradigm Shift(シン・パラダイム・シフト) |
; Sin Paradigm Shift(シン・パラダイム・シフト) |
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*分類:通常罠カード |
*分類:通常罠カード |
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; [[E・HERO ネオス|E・HERO ネオス・ナイト]] |
; [[E・HERO ネオス|E・HERO ネオス・ナイト]] |
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: 詳細は上記項目を参照。 |
: 詳細は上記項目を参照。 |
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; ジャンク・ガードナー |
; ジャンク・ガードナー |
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*分類:シンクロ/効果モンスター |
*分類:シンクロ/効果モンスター |
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自分フィールド上に「ブラック・マジシャン」が表側表示で存在する時に発動することができる。 |
自分フィールド上に「ブラック・マジシャン」が表側表示で存在する時に発動することができる。 |
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デッキから「ブラック・マジシャン・ガール」を守備表示で特殊召喚する。 |
デッキから「ブラック・マジシャン・ガール」を守備表示で特殊召喚する。 |
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; 黒・魔・導・双・弾 |
; 黒・魔・導・双・弾 |
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: 分類:通常魔法 |
: 分類:通常魔法 |
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: 自分フィールド上に「ブラック・マジシャン」と「ブラック・マジシャン・ガール」が表側表示で存在する時に発動することができる。 |
: 自分フィールド上に「ブラック・マジシャン」と「ブラック・マジシャン・ガール」が表側表示で存在する時に発動することができる。 |
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: このターンのエンドフェイズまで、自分フィールド上に表側表示で存在する「ブラック・マジシャン」の攻撃力は自分フィールド上に表側表示で存在する「ブラック・マジシャン・ガール」1体の攻撃力分アップする。 |
: このターンのエンドフェイズまで、自分フィールド上に表側表示で存在する「ブラック・マジシャン」の攻撃力は自分フィールド上に表側表示で存在する「ブラック・マジシャン・ガール」1体の攻撃力分アップする。 |
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; 奇跡のマジックゲート |
; 奇跡のマジックゲート |
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: 分類:通常魔法 |
: 分類:通常魔法 |
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: 自分フィールド上に魔法使い族モンスター2体以上が表側表示で存在する時に発動できる。相手フィールド上に存在する表側表示モンスター1体のコントロールを得る。 |
: 自分フィールド上に魔法使い族モンスター2体以上が表側表示で存在する時に発動できる。相手フィールド上に存在する表側表示モンスター1体のコントロールを得る。 |
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; 希望の転生 |
; 希望の転生 |
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: 分類:通常魔法 |
: 分類:通常魔法 |
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: 自分の手札を2枚墓地に送ることで、2ターン後の自分のスタンバイフェイズにデッキからモンスターカード1枚を手札に加える。 |
: 自分の手札を2枚墓地に送ることで、2ターン後の自分のスタンバイフェイズにデッキからモンスターカード1枚を手札に加える。 |
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; スターダスト・ミラージュ |
; スターダスト・ミラージュ |
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: 分類:通常罠カード |
: 分類:通常罠カード |
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: 自分フィールド上に「スターダスト・ドラゴン」が存在するときに発動できるカードで、このカードを発動したターンに破壊されたモンスターを全て特殊召喚する。なお、このカード名は「シューティング・スター・ドラゴン」の攻撃名でもある。 |
: 自分フィールド上に「スターダスト・ドラゴン」が存在するときに発動できるカードで、このカードを発動したターンに破壊されたモンスターを全て特殊召喚する。なお、このカード名は「シューティング・スター・ドラゴン」の攻撃名でもある。 |
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; ブラック・スパイラル・フォース |
; ブラック・スパイラル・フォース |
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: 分類:通常罠カード |
: 分類:通常罠カード |
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: 自分フィールドに「[[ブラック・マジシャン]]」が存在する場合に発動できるカードで、自分フィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまで2倍にする。作中では「スターダスト・ドラゴン」に使用された。 |
: 自分フィールドに「[[ブラック・マジシャン]]」が存在する場合に発動できるカードで、自分フィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまで2倍にする。作中では「スターダスト・ドラゴン」に使用された。 |
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; ネオス・スパイラル・フォース |
; ネオス・スパイラル・フォース |
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: 分類:通常罠カード |
: 分類:通常罠カード |
2011年4月16日 (土) 19:30時点における版
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10thアニバーサリー 劇場版 遊☆戯☆王 〜超融合!時空を越えた絆〜 | |
---|---|
Yu-Gi-Oh! 3D : Bonds Beyond Time | |
監督 | 竹下健一 |
脚本 | 吉田伸 |
出演者 |
風間俊介 KENN 宮下雄也 田村淳 |
主題歌 | jealkb『makemagic』 |
配給 | NAS |
公開 |
![]() ![]() ![]() |
上映時間 |
49分 アンコール上映:約60分(3D本編:49分+2D特別映像:約10分) |
製作国 |
![]() |
言語 | 日本語 |
前作 | 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 光のピラミッド |
『10thアニバーサリー 劇場版 遊☆戯☆王 〜超融合!時空を越えた絆〜』(テンスアニバーサリー げきじょうばん ゆうぎおう ちょうゆうごう!ときをこえたきずな)は、2010年1月23日公開のアニメ映画、3D映画。テレビ東京系アニメ『遊☆戯☆王』シリーズの放映10周年記念クロスオーバー作品である。
概要
アニメ放映10周年[1]記念のスペシャル作品で歴代3作品『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』、『遊☆戯☆王5D's』の主人公が集結するクロスオーバー作品。テレビ東京・NASが制作する『遊☆戯☆王』劇場用作品としては初めての日本国内向けの作品であり、『遊☆戯☆王』を冠する劇場用作品としては通算3作目にあたる。3Dメガネを通して鑑賞する2Dアニメとしては初のフルデジタル3Dデジタルシネマとして[2]、ワーナー・マイカル・シネマズ、TOHOシネマズ、T・ジョイ、ユナイテッド・シネマ等の3Dシアターで公開された。
スタッフには「遊☆戯☆王」シリーズに長年携わってきたデュエル構成の彦久保雅博、脚本家の吉田伸が参加している。『5D's』の監督の小野勝巳は監修として参加し、カード演出や使い方のチェック、レイアウトの指示などに携わった。また劇中でカメオ出演を果たしている[3]。監督には様々なアニメ作品で演出家として活躍している、シリーズ初参加の竹下健一が起用された[4]。また原作者の高橋和希は原画スタッフとして参加し、終盤で遊戯がカードをドローするシーンを描いている[3]。
2Dで制作された映像は、株式会社キュー・テックにより3Dへと映像が変換された。特にD・ホイールやカードなどCGが使われる場面で3D効果が強調されている[5]。
3D上映であるが一般料金(一般1,300円、中学生以下1,000円)での鑑賞料金となっている[6]。また入場者限定として遊戯王5D'sOCGカード『Sin 真紅眼の黒竜(シン レッドアイズ・ブラックドラゴン)』が配布された。
キャストにはテレビ番組『サキよみ ジャンBANG!』の司会の アメリカザリガニの柳原哲也と平井善之、南明奈がゲスト出演[7]している。
『遊☆戯☆王5D's』においては公開前から番組冒頭とエンディングに映画の宣伝が組み込まれた。番組冒頭では9週に渡って劇中で使われる9種類の新モンスターを紹介している。映画の試写会の模様や主演3声優のアフレコ収録風景などもあわせて放送された。また、映画の公開期間中はオープニングとエンディングが映画の映像が盛り込まれた特別仕様になっている。また『5D's』本編と設定や世界観を共有しており、本編にも関わっている[8]。
2010年1月23・24日の初日2日間の週末興行収入ランキング(興行通信社調べ)では初登場6位となっている。
2011年2月26日より全米にてロードショー公開予定である。これを皮切りに順次ヨーロッパ圏やアジア各国でも上映予定である。また、日本でも『世界公開記念』と題し同日よりワーナー・マイカル・シネマズでアンコール公開される予定である[9]。また『5D's』本編もそれに合わせ再びエンディングに映画の映像が盛り込まれている。
アンコール上映では本編映像の後に特別映像として遊☆戯☆王ZEXALの本編がダイジェストで公開され、来場者には下敷きが1枚配布された。表は『ZEXAL』の広告となっており、裏は『デュエルモンスターズ』『GX』『5D's』のどれかで1作品で使用されたカードが紹介されている。こちらは映画で使用されたカードのイラストやテキストも含まれている。
2011年6月15日にDVDとブルーレイソフトとして販売される予定。3Dと2Dの2種類の映像が収録されており、3D映像はサイドバイサイド方式となっている。初回特典に前述の「Sin 真紅眼の黒竜」1枚と、描き下ろしスリーブ、ブックレットなどが封入されている。
ストーリー
未来から来た謎の敵「パラドックス」によって、不動遊星の「スターダスト・ドラゴン」が奪われてしまった。不動遊星はパラドックスを追ってタイムスリップし、精霊と通じる遊城十代と伝説のデュエリスト・武藤遊戯に出会い、3人はパラドックスとの壮絶なデュエルを繰り広げる。
登場人物・キャスト
主要人物
- 武藤遊戯(むとう ゆうぎ)
- 声:風間俊介
- 伝説のデュエリスト。遊星の時代では「ファラオの魂が宿っていた」とも言われている。原作では前に進んで戦うタイプだが、本作では二人のバックアップにまわっている[10]。
- 遊城十代(ゆうき じゅうだい)
- 声:KENN
- 精霊の力を操るデュエリスト。歴史の歪みによって起きた怪現象を調べており、その過程でパラドックスに追いつめられるも遊星に助けられる。本作では様々な困難を乗り越え大人となった姿で登場している[10]。
- 不動遊星(ふどう ゆうせい)
- 声:宮下雄也(RUN&GUN)
- 赤き竜のシグナー。パラドックスにスターダスト・ドラゴンを奪われ、赤き竜の導きにより十代と遊戯の時代に現れた。今回の出来事は「クラッシュタウン編」以前に起こったものである[11]。
- パラドックス
- 声:田村淳(ロンドンブーツ1号2号)
- 未来からやって来たデュエリスト。自身の住む未来では世界が崩壊しており、その原因がデュエルモンスターズにあると考えたため、ペガサスを抹殺してデュエルモンスターズの存在を消去しようと企む。その名は「逆説」の意味を持つ。[12]。遊戯・十代・遊星のそれぞれの時代で奪ったモンスターを変化させた「Sin」と名のついたカードへと変形する。巨大なD-ホイールに乗り、変形させて浮遊することも可能である。
- 後に『遊☆戯☆王5D's』本編において年老いた姿で登場し、ゾーンの仲間であることや彼によって過去へと送り込まれたことが明かされた。また劇場版の若い姿は、他の未来の人間と同様に記憶をダウンロードされたロボットであることが語られている[13]。
遊☆戯☆王デュエルモンスターズからの登場人物
- 武藤双六(むとう すごろく)
- 声:宮澤正
- 遊戯の祖父。遊戯と一緒にデュエル大会に来ていた。
- ペガサス・J・クロフォード
- 声:高杉Jay二郎
- インダストリアル・イリュージョン社の社長。童実野町で開催されるデュエル大会のゲストとして現れる。
遊☆戯☆王デュエルモンスターズGXからの登場人物
- 大徳寺
- 声:山口勝平
- 十代のデュエル・アカデミア時代の恩師で、共に旅をする幽霊。十代と共に過去へ行き、戦いを見守る。
- ファラオ
- 声:石橋美佳
- 大徳寺の飼い猫。十代や大徳寺と共に過去へ行く。
- ユベル
- 声:鶴ひろみ
- 十代と魂を融合している精霊。パラドックスの野望を阻止しようとする十代たちをサポートする。本来は雌雄同体だが、本作は女性態のみの登場。
遊☆戯☆王5D'sからの登場人物
- ジャック・アトラス
- 声:星野貴紀
- 遊星のライバルで、シグナーの一人。ゼロ・リバースの悪夢に苛まれる遊星をライディングデュエルに誘う。
- クロウ・ホーガン
- 声:浅沼晋太郎
- 遊星の幼馴染で、シグナーの一人。ジャックと共に遊星をライディングデュエルに誘い、パラドックスとの戦いを目撃する。
- 十六夜アキ
- 声:木下あゆ美
- 遊星の仲間で、シグナーの一人。スターダスト・ドラゴンを奪われた遊星たちの元に、過去の情報を持って訪れる。
- 龍亞
- 声:洞内愛
- 遊星を慕う少年。アキや龍可と共に過去の情報を持って遊星たちの元を訪れる。
- 龍可
- 声:寺崎裕香
- 龍亞の双子の妹で、シグナーの一人。アキや龍亞と共に遊星たちの元を訪れる。
登場カード
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
Sin
パラドックスが使用するカード。モンスターは「Sin パラドクス・ドラゴン」「Sin トゥルース・ドラゴン」「Sin パラレル・ギア」を除いて全て現存のモンスターのSin(シン)モンスターで構成されており、体の何処かに白と黒の鎧が装備されている。これはパラドックス自身の仮面の色と同じである。なお、モンスターの技名は元のモンスターと同じで、パラドックスが集めた各時代の最強のカードで構成されている。パラドックスはSinモンスターのことを「対になるモンスター」と表現しており、遊戯はSinモンスターから「闇の力」を感じ取っている。イラストは元のモンスターの構図を左右反転させたような姿になっている。Sinとは「新しい」と「罪」(英語でSin)を意味するダブルニーミングである[14]。
作中とOCGでは効果が異なる。
- OCGでは「Sin トゥルース・ドラゴン」「Sin パラドクス・ドラゴン」「Sin パラレルギア」を除いてデッキまたはエクストラデッキのカードをゲームから除外し、手札から特定カードの名前が入ったSinモンスターを特殊召喚する。作中ではデッキまたはエクストラデッキに存在するカードを墓地に送る事で、特殊召喚が可能。
- OCGでは「Sin パラレルギア」を除いて「フィールド上に1体しか存在できない」「表側表示で存在する限り、他の自分のモンスターは攻撃宣言できない」「フィールド魔法が表側表示で存在しなくなった場合に破壊される」という3つのデメリット効果を持つ。但し「Sin パラドクス・ドラゴン」「Sin トゥルース・ドラゴン」「Sin パラレルギア」は他のモンスターが存在しても攻撃できる。
- 作中に登場したモンスターはフィールド魔法「Sin World」が必要だったが、OCGではフィールド魔法を指定されておらず、また「Sin パラレルギア」はフィールド魔法を必要としない。但し「Sin パラドクス・ドラゴン」のみ、映画と同じく「Sin World」を必要とする。
モンスターカード
- Sin 青眼の白龍
- Sin 真紅眼の黒竜
- Sin サイバー・エンド・ドラゴン
- 詳細はそれぞれの項目を参照。
- Sin スターダスト・ドラゴン
- 分類:効果モンスター
- レベル:8
- 属性:闇
- 種族:ドラゴン族
- 攻撃力:2500
- 守備力:2000
- パラドックスが遊星から奪った「スターダスト・ドラゴン」から生み出したカード。頭部、羽、胴体、足に鎧が付いている。作中では「スターダスト・ドラゴン」と同じ効果を持っていた。
- OCGでは、フィールド上に表側表示で存在するフィールド魔法がカードの効果で破壊されない効果に変更された。
- Sin レインボー・ドラゴン
- 分類:効果モンスター
- レベル:10
- 属性:闇
- 種族:ドラゴン族
- 攻撃力:4000
- 守備力:0
- パラドックスがヨハン・アンデルセンから奪った「究極宝玉神 レインボー・ドラゴン」から生み出したカード。頭部と翼に鎧が付いている。元となったモンスターが持つ「宝玉獣」に関する2つの効果を持っているが、作中ではその効果を「Sin」に置き換えている。
- OCGでは手札の「究極宝玉神 レインボー・ドラゴン」を除外した場合でも特殊召喚ができる効果が追加され、作中における効果が削られた。
- Sin パラレル・ギア
- 分類:チューナー
- レベル:2
- 属性:闇
- 種族:機械族
- 攻撃力:0
- 守備力:0
- パラドックスが使用したチューナー。作中では「Sin」特有の自壊効果しか持っていなかった。
- OCGでは「Sin パラドクス・ドラゴン」の専用チューナーであり、カード名が「Sin パラレルギア」となっている。自身をシンクロ素材に使用する場合、手札の「Sin」を使用しなければならない。また「Sin」では唯一召喚条件に制限が無く、フィールド魔法を必要としない。
- Sin パラドクス・ドラゴン
- 分類:シンクロ/効果モンスター
- レベル:10
- 属性:闇
- 種族:ドラゴン族
- 攻撃力:4000
- 守備力:4000
- パラドックスが使用したシンクロモンスター。
- 「Sin」と名のついたチューナー+チューナー以外の「Sin」と名のついたモンスター1体以上でシンクロ召喚される。シンクロ召喚に成功した時に自分の墓地からドラゴン族のシンクロモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚できる。また、相手フィールド上に存在するモンスターの攻撃力は、この効果で特殊召喚したシンクロモンスターが自分フィールド上に存在する限りその攻撃力分ダウンさせる効果を持つ。
- OCGでは「Sin パラレルギア」+チューナー以外の「Sin」と名のついたモンスター1体でシンクロ召喚される。シンクロ召喚に成功した時、自分または相手の墓地からシンクロモンスター1体を特殊召喚でき、攻撃力をダウンさせる効果は削られた。また「Sin パラドクス・ドラゴン」はフィールド上に1体しか存在できず、維持に必要なフィールド魔法として「Sin World」が指定されている。
- シンクロ召喚の際の台詞は「次元の狭間より現れし闇よ、時空を越えた舞台に、破滅の幕を引け!シンクロ召喚!『Sin パラドクス・ドラゴン』!!」
- Sin トゥルース・ドラゴン
- 分類:効果モンスター
- レベル:12
- 属性:闇
- 種族:ドラゴン族
- 攻撃力:5000
- 守備力:5000
- パラドックスの切り札。罠カード「Sin Paradigm Shift」の効果で特殊召喚された。
- 「自分フィールド上に存在する「Sin」と名のついたモンスターが相手フィールド上のモンスターを破壊した時、相手フィールド上のモンスター全て破壊し、この効果で破壊したモンスター1体につき相手ライフに800ポイントのダメージを与える」「破壊される場合、自分の墓地に存在する「Sin」と名のついたモンスター1体を除外することで破壊を無効にする」という効果を持つ。
- OCGでは自身を除いた「Sin」と名の付いたモンスターが破壊された場合、ライフポイントを半分払うことでのみ手札または墓地から特殊召喚できる。相手モンスターを戦闘で破壊した時、相手フィールド上に裏側表示で存在するモンスターは破壊できなくなり、作中に存在したダメージを与える効果と破壊耐性が失われている。反面、特殊召喚する際に必要だった「Sin paradigm shift」を用意する必要が無くなり、このカードに効果が含まれる形となった。
魔法・罠カード
- Sin World(シン・ワールド)
- 分類:フィールド魔法カード
- パラドックスが使用したフィールド魔法カード。作中では「Sin」と名の付いたモンスターを特殊召喚または維持するために必要とされる。自身のドローフェイズをスキップする代わりに、デッキから「Sin」と名の付いたカード1枚をランダムに手札に加える効果と、コントローラーが「Sin」以外で攻撃宣言できないデメリットを持つ。また、このカードの発動中に敗北したデュエリストは死に至る。
- OCGでは自身のドローフェイズをスキップする代わりにデッキから「Sin」と名の付いたカード3枚を選択し、その中から相手がランダムに選んだ1枚を手札に加え、残りをデッキに戻す効果となった。
- Sin Claw Stream(シン・クロウ・ストリーム)
- 分類:通常罠カード
- 自分フィールド上に「Sin」と名のついたシンクロモンスターが表側表示で存在する時のみ発動でき、相手フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する効果を持つ。
- OCGでは発動条件が「Sin」と名のついたモンスター全般に緩和された。
- Sin Cross(シン・クロス)
- 分類:速攻魔法カード
- 自分の墓地から「Sin」と名のついたモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。但し、この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時にゲームから除外されるデメリットを持つ。
- Sin Force(シン・フォース)
- 分類:通常罠カード
- 発動後、自分フィールド上に存在する「Sin」と名のついたモンスターに装備され、装備モンスターが相手の魔法カードの効果を受けなくなる効果を持つ。
- Sin Selector(シン・セレクター)
- 分類:通常魔法カード
- 自分の墓地から「Sin」と名のついたモンスター2体をゲームから除外することで、自分のデッキから「Sin」と名のついたモンスター2体を手札に加える効果を持つ。
- Sin Tune(シン・チューン)
- 分類:通常罠カード
- レベル7以上の「Sin」と名のついたモンスターが戦闘破壊された時に発動する事ができ、デッキからカードを2枚ドローする効果を持つ。
- Sin Paradigm Shift(シン・パラダイム・シフト)
- 分類:通常罠カード
- 「Sin パラドクス・ドラゴン」が戦闘で破壊された時に自分のライフポイントを半分払い、自分の手札・デッキ・墓地から「Sin トゥルース・ドラゴン」1体を特殊召喚する効果を持つ。
- カードのイラストには「Sin パラドクス・ドラゴン」と「Sin トゥルース・ドラゴン」が描かれている。
- OCGでは「Sin トゥルース・ドラゴン」のモンスター効果の一部となっている。
モンスターカード
- E・HERO ネオス・ナイト
- 詳細は上記項目を参照。
- ジャンク・ガードナー
- 分類:シンクロ/効果モンスター
- レベル:6
- 属性:地
- 種族:戦士族
- 攻撃力:1400
- 守備力:2600
- 遊星が使用したシンクロモンスター。「ジャンク・シンクロン」とチューナー以外のモンスター1体以上でシンクロ召喚できる。相手の攻撃宣言時にその攻撃モンスター1体を守備表示に変更できる効果と、破壊された時に相手モンスター1体を守備表示できる効果を持つ。
- OCGでは自分・相手ターン問わず1ターンに1度、相手フィールド上に存在するモンスター1体の表示形式を変更できる。またフィールド上から墓地へ送られた場合、フィールド上に存在するモンスター1体の表示形式を変更できる。効果の発動条件が緩くなったため、作中より強化されている。
- シンクロ召喚の際の台詞は「疾風の使者に鋼の願いが集う時、その願いは鉄壁の盾となる!光差す道となれ! シンクロ召喚!現れよ、ジャンク・ガードナー!!」。
魔法・罠カード
- 師弟の絆
- 分類:通常魔法
自分フィールド上に「ブラック・マジシャン」が表側表示で存在する時に発動することができる。 デッキから「ブラック・マジシャン・ガール」を守備表示で特殊召喚する。
- 黒・魔・導・双・弾
- 分類:通常魔法
- 自分フィールド上に「ブラック・マジシャン」と「ブラック・マジシャン・ガール」が表側表示で存在する時に発動することができる。
- このターンのエンドフェイズまで、自分フィールド上に表側表示で存在する「ブラック・マジシャン」の攻撃力は自分フィールド上に表側表示で存在する「ブラック・マジシャン・ガール」1体の攻撃力分アップする。
- 奇跡のマジックゲート
- 分類:通常魔法
- 自分フィールド上に魔法使い族モンスター2体以上が表側表示で存在する時に発動できる。相手フィールド上に存在する表側表示モンスター1体のコントロールを得る。
- 希望の転生
- 分類:通常魔法
- 自分の手札を2枚墓地に送ることで、2ターン後の自分のスタンバイフェイズにデッキからモンスターカード1枚を手札に加える。
- スターダスト・ミラージュ
- 分類:通常罠カード
- 自分フィールド上に「スターダスト・ドラゴン」が存在するときに発動できるカードで、このカードを発動したターンに破壊されたモンスターを全て特殊召喚する。なお、このカード名は「シューティング・スター・ドラゴン」の攻撃名でもある。
- ブラック・スパイラル・フォース
- 分類:通常罠カード
- 自分フィールドに「ブラック・マジシャン」が存在する場合に発動できるカードで、自分フィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまで2倍にする。作中では「スターダスト・ドラゴン」に使用された。
- ネオス・スパイラル・フォース
- 分類:通常罠カード
- 自分フィールドに「E・HERO ネオス」が存在する場合に発動できるカードで、自分フィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまで2倍にする。作中では「ブラック・スパイラル・フォース」と同様「スターダスト・ドラゴン」に使用された。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
スタッフ
- 原作 - 高橋和希(集英社「週刊少年ジャンプ」)
- 連載 - 遊☆戯☆王GX、遊☆戯☆王5D's(集英社「Vジャンプ」)
- 監督 - 竹下健一
- 監修 - 小野勝巳
- 脚本 - 吉田伸
- デュエル構成 - 彦久保雅博
- 絵コンテ - 竹下健一
- 演出 - 竹下健一、小野勝巳
- キャラクターデザイン・モンスターデザイン・総作画監督 - 加々美高浩
- 作画監督 - 加々美高浩、和田高明、丸山修二、原憲一、徳田夢之介、高橋克之、小林一幸
- 美術監督 - 東潤一
- 色彩設計 - 箕輪綾美
- 撮影監督 - 枝光弘明
- 音響監督 - 平光琢也
- アニメーション制作 - ぎゃろっぷ
- 制作 - NAS
- 製作 - テレビ東京/NAS
主題歌
- 『makemagic(メイクマジック)』
- 歌 - jealkb
- 作詞 - haderu、作曲 - サイトウヨシヒロ、編曲 - 大西省吾
脚注
- ^ 東映アニメーション版『遊☆戯☆王』(テレビ朝日)は含まない。
- ^ 平面が飛び出す3Dセルアニメではなく、スクリーンから立体が飛び出してくる本格3Dセルアニメの長編映画としては初である。
- ^ a b アニメ「遊☆戯☆王」シリーズ10周年記念プロジェクト始動!!
- ^ Vジャンプブックス『遊戯王 10th Anniversary Animation Book』集英社、2010年、126項
- ^ Vジャンプブックス『遊戯王 10th Anniversary Animation Book』集英社、2010年、133項
- ^ 劇場によっては料金が変更となる場合があり。
- ^ 2009年11月27日放送の『サキよみ ジャンBANG!』で劇場版の特集が組まれ出演が決定した
- ^ Vジャンプブックス『遊戯王 10th Anniversary Animation Book』集英社、2010年、127項
- ^ アニメ「遊☆戯☆王」シリーズ10周年サイト 最新情報
- ^ a b Vジャンプブックス『遊戯王 10th Anniversary Animation Book』集英社、2010年、132項
- ^ 監修小野勝巳のツイッター 2011年4月2日のリツィートより
- ^ Vジャンプブックス『遊戯王 10th Anniversary Animation Book』集英社、2010年、128項
- ^ 監修小野勝巳のツイッター 2011年2月9日のリツィートより
- ^ Vジャンプブックス『遊戯王 10th Anniversary Animation Book』集英社、2010年、130項