専修大学硬式野球部
専修大学硬式野球部(せんしゅうだいがくだいがくこうしきやきゅうぶ、Senshu University Baseball Club)は、東都大学野球連盟に所属する大学野球チーム。専修大学の学生によって構成されている。
創部
1925年創部。1931年には五大学野球連盟(現・東都大学野球連盟)の創設と共に加盟している。同年初めて開催された春季リーグ戦において優勝するなど、リーグ創生期には中央大学、日本大学と三つ巴の接戦を繰り広げ、東都リーグ発展に大きく貢献した。1970年代に入ると駒澤大学、亜細亜大学、東洋大学等の新興大学の躍進により、二部に降格することもあったがリーグ屈指の古豪チームとしての意地を発揮し、一部優勝は31回と他大学を引き離している。長きに渡り常勝チームとしてあり続けたが、1989年春季リーグで優勝したのを最後にチームは低迷。1990年代以降は、一部と二部を往復する状態が続いた。2004年には大学野球では初となるGMに長谷高成泰監督が就任(兼務)。長谷高は2005年秋季リーグ後にGMを退任し、監督業に専念。後任のGMには準硬式野球部出身者の江崎久が就任した。チームは2006年秋季で二部優勝、入替戦で日大に2勝し、9季ぶりに一部昇格。2007年春季では一部最下位に沈み、入替戦でも立正大学の前に敗れ、1季で二部に降格した。2009年からGMの江崎が監督を兼任し、就任直後の春季リーグでは二部優勝するなど健闘したが、一部復帰はならなかった。2011年から江崎は再びGMに専念し、後任の監督にコーチを務めていた前・文星芸大附属高校監督の高橋薫が就任。2012年秋季で二部優勝を果たし、入替戦では東洋大相手に2連勝し、12季ぶりに一部昇格した。しかし翌2013年春季では一転して一部最下位となり、拓殖大学との入替え戦にも敗れ、二部に降格。前回の1季で二部降格という屈辱を繰り返す結果となってしまった。2013年秋季限りで高橋監督は退任。
2014年から同大学OBでJFE東日本の監督を務めた斎藤正直が監督に就任。同監督は社会人時代の人脈を生かし社会人の強豪との練習試合を数多く行うなどチーム全体のレベルアップに取り組み、同年秋季リーグで二部優勝を果たす。青山学院大学との入替戦では2勝1敗(1敗は試合時間4時間半を超える延長14回サヨナラ負け)と接戦で征し、4季ぶりの一部復帰となった。古豪復活へ向けたチーム作りを着実に行い、2015年春季リーグにおいて開幕6連勝とスタートダッシュに成功、結果的に52季ぶり(26年ぶり)32度目の優勝を成し遂げた。
本拠地
記録
東都大学リーグ 優勝32回(歴代1位)
主な出身者
現役MLB選手
現役NPB選手
- 黒田博樹(広島東洋カープ、ロサンゼルス・ドジャース、ニューヨーク・ヤンキース、広島)
- 江草仁貴(阪神タイガース、埼玉西武ライオンズ、広島)
- 長谷川勇也(福岡ソフトバンクホークス)
- 松本哲也(読売ジャイアンツ)
元NPB選手
- 畑福俊英(大日本東京野球倶楽部)
- 三村勲(中部日本軍、急映、大映、松竹、広島)
- 土肥省三(阪急)
- 一言多十(セネタース/東急/急映、阪急)
- 梶岡忠義(阪神)
- 森永勝也(広島、巨人)
- 古葉竹識(広島、南海) ※中退
- 野崎泰一(阪神、東急、広島)
- 杉山光平(近鉄、南海、阪急)
- 小池兼司(南海)
- 興津立雄(広島)
- 福田昌久(南海、巨人)
- 芝池博明(近鉄、太平洋クラブ、中日)
- 中尾孝義(中日、巨人、西武)
- 山沖之彦(阪急、オリックス、阪神)
- 堀込基明(南海、中日)
- 大屋好正(クラウンライター)
- 寺岡孝(広島、南海)
- 山本一彦
- 定岡徹久(広島、日本ハム)
- 大野雄次(大洋、巨人、ヤクルト) ※中退
- 宮里太(大洋/横浜)
- 関清和(ロッテ)
- 西俊児(ダイエー、日本ハム)
- 佐野心(中日)
- 岡林洋一(ヤクルト)
- 杉山賢人(西武、阪神、近鉄、横浜)
- 武藤潤一郎(ロッテ、日本ハム、西武)
- 町田公二郎(広島、阪神)
- 小林幹英(広島)
- 安藤正則(西武)
- 杉山春樹(西武)
- 萩原多賀彦(ヤクルト)
- 芦沢明(巨人)
- 土本恭平(読売ジャイアンツ)