富士1000km
富士1000km(ふじせんきろ)は、1967年から1992年まで毎年富士スピードウェイで開催されていた耐久レース。
概要
1967年にTMSC(トヨタモータースポーツクラブ)の主催でスタートし、1977年富士ロングディスタンスシリーズ開始と同時に、FISCOクラブの主催となった。1985年全日本耐久選手権の一戦となり国際格式レースとなると同時に再びTMSC主催(VICICと共催)となった。
オイルショックなどを理由に耐久レースの開催が中止された時期も、富士1000kmは開催され続けたが、1993年に全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権(JSPC)の崩壊、および景気後退で中止。以降は開催されなくなった。1999年に富士スピードウェイ35周年企画として、ル・マン24時間レース規定による「ル・マン富士1000km」として一度だけ復活した。 2007年、全日本スポーツカー耐久選手権の1戦として組み込まれ、8年ぶりに復活した。
なお1983年から1988年は「WEC-JAPAN」(WSPCの一戦)として、1989年から1991年は「インターチャレンジ富士1000km」(JSPCの一戦)として、1992年はMSCC(マツダスポーツカークラブ)主催で、富士の1000kmレースは年2回ずつ開催された。
歴代優勝車/ドライバー
- 1967年 トヨタ・2000GT(細谷四方洋/大坪善男)
- 1968年 トヨタ・7(鮒子田寛/蟹江光正)
- 1969年 トヨタ・7(鮒子田寛/大坪善男)
- 1970年 ダットサン・240Z(高橋国光/黒澤元治)
- 1971年 ポルシェ・910(川口吉正/木倉義文)
- 1972年 トヨタ・スプリンタートレノ(舘信秀/鎌田実/見崎清志)
- 1973年 トヨタ・セリカLBターボ(高橋晴邦/見崎清志)
- 1974年 シェブロンB21P-23/BDA(高橋晴邦/鮒子田寛)
- 1975年 マーチ・73S/BMW(舘信秀/柳田春人)
- 1976年 マーチ・73S/BMW(佐藤文康/小笹哲嗣)
- 1977年 マーチ・75S/マツダ(片山義美/従野孝司)
- 1978年 マーチ・75S/マツダ(片山義美/浅井順久)
- 1979年 シェブロンB36/マツダ(鮒子田寛/リチャード・トーマス・ゲック)
- 1980年 シェブロンB36/マツダ(真田睦明/鈴木恵一)
- 1981年 マーチ・73S/マツダ(佐藤文康/小笹哲嗣/藤田直広)
- 1982年 BMW・M1(佐藤文康/長坂尚樹)
- 1983年 ポルシェ・956(藤田直広/ヴァーン・シュパン)
- 1984年 MCSグッピー/マツダ(赤池卓/飯田薫/標 徹)
- 1985年 ポルシェ・956(バーン・シュパン/鈴木恵一)
- 1986年 ポルシェ・962C(高橋国光/高橋健二)
- 1987年 トヨタ・87C(アラン・ジョーンズ/ジェフ・リース/関谷正徳)
- 1988年 ポルシェ・962C(クリス・ニッセン/ブルーノ・ジャコメリ)
- 1989年 ポルシェ・962C(バーン・シュパン/エイエ・エリジュ/松本恵二)
- 1990年 トヨタ・89C-V(ローランド・ラッツェンバーガー/長坂尚樹)
- 1991年 日産・R91CP(星野一義/鈴木利男)
- 1992年 日産・R92CP(星野一義/鈴木利男)
- 1992年 トヨタ・TS010(ジェフ・リース/ヤン・ラマース)
- 1999年 日産・R391(エリック・コマス/本山哲/影山正美)
- 2007年 ザイテック・05S(野田英樹/山崎信介)
WEC-JAPAN 富士1000km
- 1983年 ポルシェ・956(デレック・ベル/ステファン・ベロフ)
- 1984年 ポルシェ・956(ステファン・ベロフ/ジョン・ワトソン)
- 1985年 マーチ・85G/日産(星野一義/松本恵二/萩原光)
- 1986年 ポルシェ・956(パオロ・バリッラ/ピエルカルロ・ギンザーニ)
- 1987年 ジャガー・XJR-8(ヤン・ラマース/ジョン・ワトソン)
- 1988年 ジャガー・XJR-9(マーティン・ブランドル/エディ・チーバー/ジョン・ニールセン)
インターチャレンジ富士1000km
- 1989年 トヨタ・89C-V(小河等/パオロ・バリッラ)
- 1990年 悪天候のため中止
- 1991年 日産・R91CP(星野一義/鈴木利男)