奥村チヨ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。60.40.70.244 (会話) による 2012年1月11日 (水) 09:49個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

奥村チヨ
出生名 奥村智代
別名 金野智代(本名)
生誕 (1947-02-18) 1947年2月18日(77歳)
出身地 日本の旗 日本 大阪府池田市
(出生地は千葉県野田市
職業 歌手
レーベル 東芝
ビクター
徳間
テイチクエンタテインメント


奥村 チヨ(おくむら チヨ、1947年昭和22年)2月18日 - )は、日本歌手である。本名、金野 智代(こんの ちよ、旧姓・奥村)。大阪府池田市出身[1]女優麻生祐未にあたる。

来歴・人物

千葉県野田市に生まれ、3歳から大阪府池田市で育った[1]。母親は山口県の出身[1]夙川学院高等学校在学中、知人が応募したオーディションに合格してしまい、1回きりの約束でドリンク剤CMソング小野薬品・リキ・ホルモ「昨日、今日、明日」)を歌ったことがきっかけで、卒業後の1965年東芝から「あなたがいなくても / 私を愛して」でデビュー。和製シルヴィ・ヴァルタンとして売り出され、小悪魔的な魅力と甘えたような歌い方でたちまち人気を集める。黛ジュン小川知子とともに東芝3人娘の一角を占め、「ごめんネ・・・ジロー」(1965年)「北国の青い空」(1967年)などがヒット。さらに1969年 - 1970年に発表した「恋の奴隷」(100万枚突破)「恋狂い」「恋泥棒」のいわゆる「恋3部作」の爆発的大ヒットにより、人気歌手としての地位を確立した。それまでのコケティッシュな雰囲気に、新たに官能的な魅力も加わり、初めてNHK紅白歌合戦出場も果たす(NHKでは内部規則で「恋の奴隷」の歌唱が禁じられていたため「恋泥棒」を歌った)。

1971年12月25日に発売された、自身のイメージを脱却した「終着駅」が大ヒット。この曲は、本人の歌手引退も辞さない強い希望で実現に至った曲である。この曲を作曲した浜圭介も、この曲のヒットにより、作曲家として息を吹き返した。その後、1974年に浜圭介と結婚、芸能界の第一線を退く。

その後1980年ビクターから、「せめてさよならは・・・」をリリースして歌手活動を再開。ディナーショーなどステージを中心に、マイペースな活動を続ける。1993年、折からの1960年代ブームに乗って「恋の奴隷」が再ヒット。個性的な歌唱スタイルとともに、時代を先取りしたようなファッションにも注目が集まり、若い世代のファンも数多く獲得した。現在も旺盛な歌手活動を続けており、古巣東芝EMIからも新譜・旧作が続々とリリースされている(『GOLDEN☆BEST 奥村チヨ』など)。

なお1971年に発売された「川の流れのように」は、後に美空ひばりが歌った楽曲とは同名異曲。

2008年3月7日フジテレビで放送された「売れなきゃよかった…金曜日の告白SP!大壮絶人生」によると、代表曲「恋の奴隷」が、男性に従属的な歌詞であったため、奥村自身は歌うのを嫌っていたという。また、この歌のイメージにより、当時、自宅周辺にストーカーが多数、出没したという。

テレビ番組

ディスコグラフィ

  1. あなたがいなくても (1965.03.05)
    (c/w) 私を愛して
  2. ああ結婚 (1965.06.05)
    (c/w) いつまでも
  3. セプテンバー・ムーン (1965.07)
    (c/w) 手と手を
  4. ごめんネ・・・ジロー (1965.10.01)
    (c/w) 愛してるから
  5. ジングル・ベル (1965.11.05)
    (c/w) 赤鼻のトナカイ
  6. 想い出のタンゴ (1966.01)
    (c/w) 恋はしないで
  7. 一人ぼっちで (1966.03)
    (c/w) 私を忘れて
  8. 云えなかったの (1966.05.05)
    (c/w) 恋はいつまでも
  9. 私の胸をノックして (1966.08)
    (c/w) 何故かしら
  10. いつかの約束 (1966.11)
    (c/w) ちっちゃな片想い
  11. 北国の青い空 (1967.08.05)
    (c/w) 愛の真珠貝
  12. あなたに逢いたい (1967.12.01)
    (c/w) 愛の泉
  13. 涙いろの恋 (1968.02.01)
    (c/w) 雨が降る夜
  14. 青い月夜 (1968.06.01)
    (c/w) 愛の花咲く頃
  15. 花になりたい (1968.11.01)
    (c/w) もう一度ふりむいて
  16. 夜よそのままで (1969.03.01)
    (c/w) 雨の大阪
  17. 恋の奴隷 (1969.06.01)
    (c/w) 眠くなるまで
  18. 恋泥棒 (1969.10.01)
    (c/w) 北国の春はみじかい
  19. 恋狂い (1970.02.05)
    (c/w) 何かいいことありそうな
  20. くやしいけれど幸せよ (1970.04.05)
    (c/w) きめちゃったから
  21. 嘘でもいいから (1970.09.05)
    (c/w) 心は他人にならないで
  22. 中途半端はやめて (1970.12.01)
    (c/w) 恋人形
  23. 甘い生活 (1971.04.05)
    (c/w) 可愛い女
  24. 川の流れのように (1971.08.05)
    (c/w) 冷たい女と呼ばれても
  25. 終着駅 (1971.12.25)
    (c/w) 気ままぐらしの女
  26. 別離の讃美歌 (1972.04.25)
    (c/w) 街角
  27. 陽のあたる場所 (1972.08)
  28. 女の恋唄 (1972.12)
    (c/w) 涙色の川
  29. ひき潮 (1973.04.20)
    (c/w) 失なうものは何もない
  30. 風の慕情 (1973.09)
    (c/w) 雨上り
  31. 泣いて京都へ (1973.12)
  32. 何かありそな西銀座 (1974.06)
  33. 走馬灯 (1977.10)
    (c/w) 青い焔

脚注

外部リンク