勇次

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長渕剛 > 勇次
勇次
長渕剛シングル
初出アルバム『HUNGRY
B面 LONG LONG TIME AGO
リリース
規格 7インチレコード
ジャンル ポピュラー
ロック
時間
レーベル 東芝EMI/エキスプレス
作詞・作曲 長渕剛
プロデュース 長渕剛
チャート最高順位
長渕剛 シングル 年表
久しぶりに俺は泣いたんだ
1985年
勇次
(1985年)
SUPER STAR
1986年
HUNGRY 収録曲
A面
  1. HUNGRY
  2. STANCE
  3. 生意気なパートナー
  4. QUEEN
  5. 久しぶりに俺は泣いたんだ
B面
  1. 勇次
  2. 逆転ブルース
  3. 明日へ向かって
  4. 太陽へ続くハイウェイ
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勇次」(ゆうじ)は、日本のシンガーソングライターである長渕剛の14枚目のシングル曲である。1985年7月22日東芝EMIのエキスプレスレーベルよりリリースされた。

解説

アルバム『HUNGRY』(1985年)の先行シングルとしてリリースされた。当時の長渕はロックバンドを意識した活動を行っていたが、この曲では自身の原点であるフォークソングのニュアンスが強く出ている。そのためか、後のほとんどのライヴで欠かさずに演奏されている。

「勇次」という架空の友人との思い出を語った曲。ライブでは歌詞中の「撃鉄が落とされ」の後に、聴衆がクラッカー等で音を鳴らすのが定番となっている[1]

順子」(1980年)に続く人名をタイトルに冠した曲である。これは、長渕自身が人名をタイトルにすることを好んでいるためである[2]

「勇次」の歌詞中に、「ガソリンスタンドの自動販売機で缶ビールを開け」とあるが、ガソリンスタンドではアルコール飲料の自動販売機は設置されていない。このことを指摘された時、長渕は普通自動車免許を取得していなかった(普通自動二輪免許は所持していた)。

「勇次」という名前は、後に長渕本人が主演したドラマ『親子ジグザグ』(1987年、TBS系列)の「下別府勇次」や映画『オルゴール』(1989年、東映)の「神崎勇次」など主人公の名前として使用された。また、『オルゴール』の原型となったテレビドラマ『とんぼ』(1988年、TBS系列)における主人公の役名「小川英二」からも、後に「英二」というタイトルで曲が作られている(1997年、『ふざけんじゃねぇ』収録)。

前作に続き、PVが制作されている。内容は、ビデオ『HUNGRY』の映像の抜粋によるもので、廃墟のようなライブハウスで歌う長渕と、砂漠に佇む長渕とで構成されている。

日本ハム所属選手、飯山裕志のホームゲームで打席に入る時にこの楽曲が使用されている(2009年まで、2012年から)。曲に合わせてファンが熱く合唱するため打席に入るタイミングを考慮している。なお、サビの♪勇次あの時の空を忘れちゃいないかい、「勇次(=裕志)」でコールし、♪エネルギッシュなお前が欲しい~と歌いきるのが定番となっている。なお、プレーのために途中で場内に音楽が流れなくなっても最後まで歌いきる。応援団は歌い終わるのを待ってから音頭を取っている。元楽天鷹野史寿が2004年の近鉄時代にも使用していた。

B面曲の「LONG LONG TIME AGO」は、ライブで演奏されることはあまりなかったが、1992年5月15日の東京ドームライブにおいて演奏された。

収録曲

  1. 勇次(5分16秒)
    • 作詞・作曲:長渕剛/編曲:瀬尾一三、長渕剛
  2. LONG LONG TIME AGO(5分00秒)

ライブ版

収録アルバム

脚注

  1. ^ ただし、会場によってはゴミ等の問題から禁止されている場合もある
  2. ^ ライブ・アルバム『長渕剛LIVE』(1981年)収録の「ひざまくら」中のMCより。

外部リンク