中原ひとみ

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なかはら ひとみ
中原 ひとみ
本名 土家 里子
生年月日 (1936-07-22) 1936年7月22日(87歳)
出生地 日本の旗 日本東京都台東区
身長 150 cm
血液型 B型
職業 女優
ジャンル 映画テレビドラマ演劇CM
活動期間 1954年 -
配偶者 江原真二郎(俳優)
著名な家族 長男:土家歩
長女:土家里織
事務所 アズユー
公式サイト 公式プロフィール
主な作品
映画
』/『純愛物語
裸の太陽
ファンキーハットの快男児シリーズ
蕨野行 わらびのこう
テレビドラマ
可愛い恋人 現代のメルヘン
中央流沙』/『週末婚
オーバー30
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中原 ひとみ(なかはら ひとみ、1936年7月22日 ‐ )は、日本女優。本名:土家 里子。愛称はバンビ東京都台東区出身[1]。アズユー所属。夫は俳優の江原真二郎。長男は土家歩、長女は土家里織

来歴

共立女子高等学校中退。東映ニューフェイス第1期生として、東映へ入社。同期には山本麟一高田敏江南原宏治らがいる。1954年、映画『魚河岸の石松 女海賊と戦う』でデビュー。

代表作の映画『純愛物語Geschichte einer wahren Liebe )』では原爆の後遺症で短い生涯を閉じるヒロインを演じ、1957年のキネマ旬報ベストテン第2位に入った。1958年6月25日世界三大映画祭の一つ第8回ベルリン国際映画祭に出席のためドイツベルリンへ出発。6月27日、映画祭開幕。最終日の7月8日、出演作で出品作の『純愛物語』が銀熊賞 (監督賞)を受賞。審査委員会の長編劇映画部門の委員長はフランク・キャプラだった。その後、フランスイタリアスイスを経由して、7月21日、約1ヶ月ぶりに日本に帰ってきた。当時はまだ海外渡航自由化の前で、この映画祭出席は受賞と共に貴重なヨーロッパ訪問となった。日本出発時の写真が現存する。

1960年代初めまで、東映現代劇の看板女優として数々の映画に主演。時代劇にも出演している。1960年、江原真二郎と結婚。1963年以降は、活躍の場をテレビドラマに移した。1979年頃からは再び映画に出演し、演劇にも活動の場を広げている。家族4人で出演したライオン歯磨(ホワイト&ホワイトライオン)のCMは、11年間にわたって制作された。夫の江原とはおしどり夫婦として紹介されてきた。

人物

父は東京・下町の職人で、とてもハンサムだった。そのため、中原自身も面食いになったという。

母・清子は2008年に102歳で亡くなった。

2013年から夫と寝室を別々にしている。

2014年、自宅の一軒家を売却し、夫婦でマンションへ引っ越した。

マンションへ引っ越す前までお手伝いさんがいたが、引っ越し後は自分で料理をするようになり、「料理をするのがとても楽しい」という。

自宅マンションの中にスーパーマーケットがあり、いつも夫と一緒に買い物をしている。

2016年現在)結婚56年のおしどり夫婦で、夫婦円満の秘訣は「相手を思いやる気持ち」だという。

髪は染めておらず地毛で、白髪が多いがまだ黒髪もかなり残っている。

娘がネイリストの資格を取ってネイリストとして働いている。

5歳の孫娘がいる。

趣味はガーデニング麻雀書道

出演

映画

  • 魚河岸の石松 女海賊と戦う(1954年、東映
  • 若者よ恋をしろ(1954年、東映)
  • 潮来情話 流れ星三度笠(1954年、東映)
  • 継母(1954年、東映)
  • あゝ洞爺丸(1954年、東映)
  • 姿三四郎・第二部(1955年、東映)
  • 姉妹(1955年、独立映画、※DVD発売)
  • 十九の花嫁(1955年、東映)
  • 青春航路 海の若人(1955年、東映)
  • サラリーマン目白三平(1955年、東映)
  • 正義の快男児 中野源治の冒険 ダイヤモンドの秘宝(1955年、東映)
  • 正義の快男児 中野源治の冒険 深夜の戦慄(1955年、東映)
  • 正義の快男児 中野源治の冒険 完結篇 地下砲台の恐怖(1955年、東映)
  • 終電車の死美人(1955年、東映)
  • 多羅尾伴内シリーズ 第八話 復讐の七仮面(1955年、東映)
  • 源義経(1955年、東映)
  • 暴力街(1955年、東映)
  • くちづけ(1955年、東宝
  • 続・サラリーマン目白三平(1955年、東映)
  • 魚河岸の石松 石松故郷へ帰る(1955年、東映)
  • まぼろし怪盗団(1955年、東映)
  • まぼろし怪盗団 魔王の蜜使(1955年、東映)
  • 殺人現行犯(1955年、東映)
  • まぼろし怪盗団 悪魔の王冠(1955年、東映)
  • 不良少年の母(1955年、東映)
  • 黒田騒動(1956年、東映)
  • 雪崩(1956年、東映)
  • 三つ首塔(1956年、東映)
  • 続・源義経(1956年、東映)
  • 恐怖の空中殺人(1956年、東映)
  • 大学の石松(1956年、東映)
  • 剣豪二刀流(1956年、東映)
  • 母子像(1956年、東映)
  • 無法街(1956年、東映)
  • 大学の石松 ぐれん隊征伐(1956年、東映)
  • 大学の石松 太陽族に挑戦す(1956年、東映)
  • こぶしの花の咲くころ(1956年、松竹
  • 少年探偵団 第一部 妖怪博士(1956年、東映)
  • 少年探偵団 第二部 二十面相の悪魔(1956年、東映)
  • 米 (映画)(1957年、東映、※DVD発売) - 田村よしの キネマ旬報ベストテン第1位
  • 喧嘩社員(1957年、東映)
  • 無敵社員(1957年、東映)
  • 鳳城の花嫁(1957年、東映)
  • 㐧十三号棧橋(1957年、東映)
  • 不良女学生(1957年、東映)
  • 大学の石松 女群突破(1957年、東映)
  • 抜打ち浪人(1957年、東映)
  • 花吹雪鉄火纏(1957年、東映)
  • 純愛物語[2] Geschichte einer wahren Liebe (1957年、東映、※DVD発売) - ※キネマ旬報ベストテン第2位
  • ジェット機出動 第一〇一航空基地(1957年、東映)
  • 江戸の名物男 一心太助(1958年、東映)
  • 今は名もない男だが(1958年、東映)
  • 少年探偵団 透明怪人(1958年、東映)
  • 美しき姉妹の物語 悶える早春(1958年、東映)
  • 少年探偵団 首なし男(1958年、東映)
  • 鶯城の花嫁(1958年、東映)
  • おしどり駕篭(1958年、東映、※DVD発売)
  • 希望の乙女(1958年、東映、※DVD発売)
  • 一丁目一番地(1958年、東映)
  • 剣は知っていた 紅顔無双流(1958年、東映)
  • 一丁目一番地 第二部(1958年、東映)
  • 季節風の彼方に(1958年、東映)
  • 奴の拳銃は地獄だぜ(1958年、東映)
  • 清水港の名物男 遠州森の石松(1958年、東映、※DVD発売)
  • 裸の太陽[3] Die Nackte Sonne (1958年、東映、※DVD発売) - キネマ旬報ベストテン第5位
  • 一心太助 天下の一大事(1958年、東映)
  • 森と湖のまつり(1958年、東映、※DVD発売)
  • 殿さま弥次喜多 捕物道中(1959年、東映)
  • 旋風家族(1959年、東映)
  • 母と娘の瞳(1959年、東映)
  • 地獄の底までつき合うぜ(1959年、東映)
  • 素晴らしき娘たち(1959年、東映)
  • 父と娘(1959年、東映)
  • 静かなる兇弾(1959年、東映)
  • 高度七〇〇〇米 恐怖の四時間(1959年、東映、※DVD発売)
  • リスとアメリカ人 廃墟の銃声(1959年、東映)
  • 一心太助 男の中の男一匹(1959年、東映)
  • 二発目は地獄行きだぜ(1960年、東映)
  • 続・べらんめぇ藝者(1960年、東映)
  • 白い崖(1960年、東映)
  • 多羅尾伴内 七つの顔の男だぜ(1960年、東映)
  • 消えた密航船(1960年、東映)
  • 東から来た流れ者(1960年、東映)
  • 続々・べらんめぇ藝者(1960年、東映)
  • 白い粉の恐怖(1960年、東映)
  • 大いなる驀進(1960年、東映、※DVD発売)
  • 億万長者(1960年、東映)
  • ファンキーハットの快男児シリーズ(1961年)
  • べらんめえ藝者罷り通る(1961年、東映)
  • 赤い影の男(1961年、東映)
  • ひばり民謡の旅シリーズ べらんめぇ藝者佐渡へ行く(1961年、東映)
  • 赤い影の男 高速三号線を張れ(1961年、東映)
  • 魚河岸の女石松(1961年、東映)
  • 白昼の無頼漢(1961年、東映、※DVD発売)
  • 無鉄砲社員(1961年、東映)
  • 瞼の母(1962年、東映、※DVD発売)
  • 二・二六事件 脱出(1962年、東映)
  • がんこ親父と江戸っ子社員(1962年、東映)
  • 新婚シリーズ 月給日は嫌い(1962年、東映)
  • 新婚シリーズ 最初が肝心(1962年、東映)
  • あの空の果てに星はまたたく(1962年、東映)
  • サラリーマン一心太助(1962年、東映)
  • 誇り高き挑戦(1962年、東映、※DVD発売)
  • みんなわが子(1963年、ATG、※DVD発売)
  • 次郎長社長と石松社員 安来ぶし道中(1963年、東映)
  • 特別機動捜査隊(1963年、東映)
  • 民謡の旅 秋田おばこ(1963年、東映)
  • 警視庁物語 全国縦断捜査(1963年、東映)
  • わが青春のイレブン(1979年、東映)
  • ちゃんばらグラフィティー 斬る!(1981年、東映)
  • 子どものころ戦争があった(1981年、松竹)
  • 胸さわぎの放課後(1982年、東映)
  • ひめゆりの塔(1982年、東宝)
  • この子の七つのお祝いに(1982年、松竹、※DVD発売)
  • 泰造(1985年、k&s)
  • 光る女(1987年、東宝、※DVD発売) - ※キネマ旬報ベストテン第9位
  • 丹波哲郎の大霊界2 死んだらおどろいた!!(1990年、松竹、※DVD発売)
  • シャイなあんちくしょう(1991年、東映)
  • 蕨野行 わらびのこう(2003年、シネマ・ワーク、※DVD発売) - ※キネマ旬報ベストテン第8位
  • ほたるの星(2004年、シネボイス、※DVD発売)
  • オリヲン座からの招待状(2007年、東映、※DVD発売)
  • いわさきちひろ〜27歳の旅立ち〜(2012年、クレストインターナショナル)
  • 紙の月(2014年11月15日)

テレビドラマ

NHK
日本テレビ
TBS
フジテレビ
テレビ朝日
テレビ東京

演劇

  • リア王
  • ホロー荘の殺人
  • たそがれ色の微笑
  • 音楽劇・ブッダ
  • Cook-a-Doodle-Doo 〜田所家の人々〜
  • 1945年8月6日
  • ベランダいっぱいの星

CM

主な受賞

2000年

2003年

関連書籍

  • 『映画監督 深作欣二の軌跡』 (キネマ旬報社)
  • 『多羅尾伴内 七つの顔の男』 (関貞三著、林家木久扇編、ワイズ出版
  • 『江戸川乱歩と少年探偵団』 (堀江あき子編。河出書房新社
  • 『「20世紀を輝いた美女たち」スター青春グラフィティ 池谷朗[昔]写真館』 ISBN 4-87709-374-5
  • 『一心錦之助 - オマージュ 中村錦之助・萬屋錦之介』 (錦之助映画ファンの会・編、エコール・セザム、2009年)

脚注

  1. ^ 公式プロフィール”. ベランダいっぱいの星. MITAスタジオ. 2014年5月20日閲覧。
  2. ^ 第8回ベルリン国際映画祭銀熊賞 (監督賞)受賞
  3. ^ 第9回ベルリン国際映画祭青少年向映画賞(西ベルリン参事会賞)受賞

外部リンク