ワールド (企業)
種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査等委員会設置会社[1] |
市場情報 |
大証1部(廃止) 3596 1993年11月 - 2005年11月 |
本社所在地 |
日本 〒650-8585 兵庫県神戸市中央区港島中町六丁目8番1号 |
設立 | 1959年1月13日 |
業種 | 繊維製品 |
法人番号 | 4140001024328 |
事業内容 |
婦人、紳士及び子供衣料品並びに服飾装身具の縫製加工業 その商品の卸売業及び小売業 |
代表者 |
代表取締役会長 上山健二 代表取締役兼社長執行役員 鈴木信輝 |
資本金 |
60億円 (2021年3月末現在) |
売上高 |
連結:1,803億22百万円 (2021年3月期) |
営業利益 |
連結:△216億37百万円 (2021年3月期) |
純利益 |
連結:△171億49百万円 (2021年3月期) |
純資産 |
連結:784億35百万円 (2021年3月末現在) |
総資産 |
連結:2,453億86百万円 (2021年3月末現在) |
従業員数 |
単独:213名 連結:9,099名 (2021年3月末現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要子会社 | #関連会社参照 |
関係する人物 |
畑崎廣敏 木口衛 |
外部リンク | corp.world.co.jp |
特記事項:国際会計基準のため、売上高は売上収益、純利益は親会社の所有者に帰属する当期利益、純資産は親会社の所有者に帰属する持分、総資産は資産合計 注:2006年4月1日にMBO目的で(旧)株式会社ワールド(以下、旧法人)を吸収合併。なお、旧法人は1990年4月1日に株式額面変更を目的として(旧旧)株式会社ワールド(以下、旧旧法人)を吸収合併している。旧法人は1949年4月20日、旧旧法人は1959年1月13日設立。 |
株式会社ワールド(英: WORLD CO., LTD.)は、兵庫県神戸市中央区港島中町に本社を置く大手アパレルメーカーである。東京証券取引所プライム市場上場。
概要
創業 (1959年-)
神戸市の中小アパレルメーカーである光商会の社員(当時)で専務と新入社員の関係性であった畑崎廣敏と木口衛の2人が光商会を退社後、1959年(昭和34年)に独立して創立。木口が社長、畑崎が専務となり、大手アパレルメーカーに成長させた。当時は卸事業を生業とするも日本発のトータルコーディネートブランドを開発するなど、徐々にファッションビジネス総合アパレルメーカーへと急成長を遂げていく。
神戸市にポートアイランドが誕生した際に現在のワールド本社ビル群を建設、ポートアイランドに所在するファッションタウンの中核を形成したほか、ワールドからの寄附金20億円を基に神戸市が設置した多目的ホールであるワールド記念ホールを設立、阪神淡路大震災時にも支援を行うなど長らく地元神戸市の振興に尽力してきた。
SPA業態 (1992年 - 2004年)
1991年、それまでの卸事業からは一線を画したSPAモデルを構築すると本格的に小売事業を展開。多ブランド戦略を実行し、全国へ店舗出店を加速させていった。多くのアパレルメーカーが1社1ブランドの経営戦略を取っているのとは対照的に、ワールドは創業以来、多ブランド戦略を展開している。
MBOに伴う上場廃止(2005年)
経済のグローバル化に伴う企業買収を回避し安定経営を図る目的から、2005年(平成17年)に当時の代表取締役社長 寺井秀蔵(創業家出身)の指揮の下、経営陣による自社株式取得(MBO)を行うことになり3段階で実施された。当時企業買収防衛策が一般的でなかった中で実施されたため話題となった。
リストラ断行 (2015年-)
ワールドは2000年代から、他のアパレル企業に先駆けてショッピングセンター(SC)へと販路を広げ成長を続けてきた。しかし、質販常消費増税や円安さらには、ユニクロなどファストファッションの台頭などによって業績が低迷していた。
2015年4月には創業家以外では初となる三井住友銀行出身で長崎屋社長などを務めた上山健二が代表取締役長社長に着任。5月には全国の直営店約2800店のうち400を店舗閉鎖、100種類のうち15ブランド以上を廃止する3カ年の経営計画を発表した[2]。さらに同6月には、本社社員の約4分の1にあたる500名に早期退職を募り、453名が応募し退社した[3]。
東京証券取引所第一部に再上場 (2018年)
2017年4月より事業持株会社化体制へ移行し、2018年9月に東京証券取引所第一部に再上場した[4]。
新型コロナウイルスによるリストラ(2020年-)
2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により各店舗の売り上げが急減。同年8月までに358店の閉店と女性・ファミリー向け5ブランドの撤退を発表した。しかし業績は改善せず、2021年2月には、生活様式の変化や服装のカジュアル化は想定以上に速く進んでいるとして追加のリストラを策定。2022年3月までに450店の閉店と女性向け7ブランドの撤退を追加発表した[5]。
沿革
- 1959年(昭和34年) 神戸市中央区 に株式会社 ワールド設立。
- 1967年(昭和42年) トータルコーディネイトブランドコルディアを開発。
- 1977年(昭和52年) CI(コーポレートアイデンティティ)導入。
- 1981年(昭和56年) 売上高1,000億円を達成。
- 1984年(昭和59年) 神戸市中央区ポートアイランドにワールド本社ビル竣工。
- 1984年(昭和59年) 神戸市中央区にワールド記念ホール竣工。
- 1984年(昭和59年) ラグビーチームワールドファイティングブル設立。
- 1993年(平成5年) 初のSPAブランドOZOCを開発、小売事業に進出。
- 1993年(平成5年) 大阪証券取引所第二部に上場。
- 1998年(平成10年) 東京証券取引所第二部に上場。
- 1999年(平成11年) 東京証券取引所第一部、及び大阪証券取引所第一部上場。
- 2002年(平成14年) 売上高2,000億円を達成。
- 2005年(平成17年) TOB(株式公開買い付け)及び株式交換にて株式会社 ハーバーホールディングスアルファの完全子会社となり上場廃止。
- 2006年(平成18年) アルファ社が(旧)株式会社ワールドを合併し株式会社 ワールドに商号変更。
- 2009年(平成21年)3月、ラグビーチームワールドファイティングブル休部(事実上の廃部)。
- 2015年(平成27年) 4月 代表取締役 社長執行役員に創業家以外では初となる上山健二が就任
- 2018年(平成30年)9月28日に(新)株式会社 ワールドが東京証券取引所第一部へ再上場[6][7][8][9]。
- 2020年(令和2年) 6月23日付で代表取締役 社長執行役員に鈴木信輝が就任。
- 2022年(令和4年) 2月21日付でナルミヤ・インターナショナルを連結子会社化[10][11]。
ブランド
レディース
- アダバット(adabat) ゴルフウェアー
- アナトリエ(anatelier) (2021年02月28日をもってブランド終了)
- アクアガール(aquagirl) (2021年02月28日をもってブランド終了)
- インディヴィ(INDIVI)
- インデックス(INDEX)
- エアパペル(AIRPAPEL) (2021年02月28日をもってブランド終了)
- オゾック(OZOC) (2021年02月28日をもってブランド終了)
- クード シャンス(COUP DE CHANCE)
- コルディア(CORDIER)
- ジ・エンポリアム(THE EMPORIUM)
- スーナ ウーナ(Suna Una)
- スープ(SOUP) (2022年09月をもってブランド終了)
- リザ(LIZA)
- リフレクト(Reflect)
メンズ
- アンタイトルメン(UNTITLED MEN)
- タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)
- TAKEO KIKUCHIのカジュアルライン"TK TAKEOKIKUCHI"として発足、後にブランドリニューアル。
- tk.TAKEOKIKUCHI(カジュアルライン)
- UNBUILT TAKEOKIKUCHI (DtoCオーダー事業) (2021年06月をもってブランド終了)
- ベースステーション(BASE STATION) (2022年09月中旬をもってブランド終了)
- ベースコントロール(BASE CONTROL) (2022年09月中旬をもってブランド終了)
ブランド編集型
- オペークドットクリップ(OPAQUE.CLIP)
- オルベネ(ORBENE)
- シューラルー(SHOO LA RUE)
- ピンクラテ(PINK-latte)
- リザ(LIZA)
ファミリー・雑貨CC
- サンカンシオン(3can4on) (2021年02月28日をもってブランド終了)
- ハッシュアッシュ(HUSHUSH) (2021年02月28日をもってブランド終了)
- デッサン(Dessin)
- 212キッチンストア(212 KITCHEN STORE)
- ワンズテラス (One`s Terrace)
- ヘンゼル&グレーテル(HANSEL & GRETEL)
靴・雑貨・アクセサリー
- パサージュ ミニョン(passage mignon)
- ヒロコ ハヤシ (HIROKO HAYASHI)
- ココシュニック (COCOSHNIK)
- ITS'DEMO (イッツデモ)
- ESPERANZA
- HIROFU
コマーシャル出演者
- オードリー・ヘプバーン - 銀座リザ(1982年)
- 武田真治 - OZOC
- 相川七瀬 - OZOC
- 浅野忠信 - TAKEO KIKUCHI
- りょう - CORDIER
- 山口智子 - UNTITLED
- 安室奈美恵 - UNTITLED
- 篠原涼子 - Reflect
- ハンソン - INDEX
ワールド本社ビル概要
- 建築主・所有者 - 株式会社ワールド
- 所在地 - 神戸市中央区港島中町6-8-1
- 竣工 - 1984年2月
- 規模 - 地上26階、地下1階
- 高さ - 最高部117.43m
- 延床面積 - 34,844m2
- 設計 - 竹中工務店
- 施工 - 竹中工務店
- アクセス - 三宮駅・神戸空港駅よりポートライナー市民広場駅徒歩5分。
関連会社
- 株式会社ナルミヤ・インターナショナル
国内ブランド事業
- 株式会社フィールズインターナショナル
- 株式会社エクスプローラーズトーキョー
- 株式会社ワールドライフスタイルクリエーション
- 株式会社ワンズテラス
- 株式会社ファッションクロス
- 株式会社ココシュニック
- 株式会社ヒロコハヤシ
- 株式会社ケーズウェイ
- 株式会社スタイルフォース
- 株式会社アルカスインターナショナル
- 株式会社ワールドフランチャイズシステムズ
- 株式会社ワールドアンバー
- 株式会社ワールドインベストメントネットワーク (投資事業会社)
- 株式会社インターキューブ
- 株式会社イノベーションリンク
- 株式会社アダバット
- 株式会社アスプルンド
- 株式会社ピンクラテ
海外ブランド事業
- 台湾和亜留土股份有限公司
- World Saha Fashion Co., Ltd.
- 世界連合時装(上海)有限公司
プラットフォーム事業
- 株式会社ワールドプロダクションパートナーズ
- 株式会社ワールドインダストリーファブリック
- 株式会社ワールドインダストリーニット
- 株式会社ワールドジャージサプライ
- 株式会社ワールドインダストリー富山
- 株式会社センワ
- 株式会社フレンチブルー
- 株式会社ラ・モード
- 株式会社イディオム
- 世界時興(上海)貿易有限公司
- 株式会社ワールドストアパートナーズ
- 株式会社アンドブリッジ (持分法適用関連子会社)
- 株式会社ワールドプラットフォームサービス[12]
- 株式会社ワールドビジネスサポート(特例子会社)
その他
- 1990年代後半に関東を本拠とする消費者金融会社、ワールドファイナンス(2011年廃業[13])の「ワールド」の広告看板に対して、「当社と紛らわしい」と使用差し止めを求め訴訟を行い勝訴[14]。ワールドファイナンス側は広告看板に小さく「ファイナンス」の文字を付け加えた。
- 2009年(平成21年)10月、ディー・エヌ・エー(DeNA)と業務提携しアパレルに特化したBtoBマーケットプレイス「バイヤーズクラブ」を2010年1月末に開設。2014年7月末にサービス終了[15]。
脚注
- ^ コーポレート・ガバナンス - 株式会社ワールド
- ^ “ワールドが不採算の400~500店閉鎖”. 神戸新聞. (2015年5月19日) 2015年7月13日閲覧。
- ^ “ワールド、希望退職に全社員の4分の1が応募”. 日本経済新聞. (2015年8月12日) 2015年8月23日閲覧。
- ^ “ワールド、東証再上場 市場の“下馬評”跳ね返せるか”. SankeiBiz (2018年9月29日). 2021年11月21日閲覧。
- ^ “ワールド、450店閉鎖へ 客足減止まらず追加リストラ”. 朝日新聞 (2021年2月3日). 2021年2月3日閲覧。
- ^ MBO実施による非上場化から13年経ての再上場についてワールド 2018年8月22日
- ^ 新規上場会社概要 株式会社ワールド東京証券取引所 2018年8月22日
- ^ 新規上場に係る市場区分の決定(市場第一部):(株)ワールド東京証券取引所 2018年9月18日
- ^ 当社株式の東京証券取引所市場第一部への所属決定に関するお知らせワールド 2018年9月18日
- ^ “ワールド、ナルミヤに1株1230円でTOB 連結子会社化へ”. ロイター通信. (2022年1月13日) 2022年1月14日閲覧。
- ^ “株式会社ナルミヤ・インターナショナル(証券コード:9275)株式に対する公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ”. 株式会社ワールド (2022年2月15日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ “ワールドの法人・ビジネス向けサイト|WORLD PLATFORM SERVICE”. ワールドプラットフォームサービス|株式会社ワールドの法人・ビジネス向けサービス. 2022年6月8日閲覧。
- ^ 業務改善命令東京都産業労働局2015年12月2日
- ^ 営業表示「ワールド」の不正競争防止法違反事件(3)(日本ユニ著作権センターサイトより)
- ^ “「バイヤーズクラブ」サービス終了のご案内”. バイヤーズクラブ. 2014年8月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。
関連項目
- ワールド・オブ・エレガンス - かつてFM東京で放送されていたラジオ番組。
- ワールド記念ホール
- ワールドファイティングブル - かつて存在したワールドが母体の社会人ラグビーチーム。
- 六甲ファイティングブル - ワールドとサポーター契約を結んでいるラグビーのクラブチーム。
外部リンク
- 株式会社ワールド
- ワールド オンラインストア
- WORLD ONLINE STORE (@world_wos) - X(旧Twitter)
- ワールド オンライン ストア (worldonlinestore) - Facebook
- ワールドオンラインストア (@world_onlinestore) - Instagram
- ワールドプラットフォームサービス