レッドブル・クラッシュドアイス
レッドブル・クラッシュドアイス(英: Red Bull Crashed Ice World Championship)はレッドブルが毎年ウィンターシーズンに開催しているアイスクロスの大会[1]。2019年-2020年シーズンよりATSX(All Terrain Skate Cross)連盟が主催する世界選手権となり、大会名称も「レッドブル・アイスクロス」(英: Red Bull Ice Cross World Championship)に改称されている。
概要
[編集]レースにはアイスホッケーの選手などが出場し、選手はライダーと呼称される。
男子は2009年シーズンまでは個別の大会ごとに優勝者を決定していたが、2010年シーズンよりワールドチャンピオンシップとなってポイント制でシーズン中に最も多くのポイントを獲得したライダーが総合優勝となる。
女子は2009年シーズンから参加が始まり、2016年シリーズよりワールドチャンピオンシップとなった。
ジュニア部門は2017年シーズンより開設された。
欧州、アメリカを中心として開催されている。2018年12月7日・8日にはアジア初開催として、日本の横浜(臨港パーク)で開催された[2]。
選手の胸にはRed Bullのワッペンを付けており、新人を除いて記載されている数字は前シーズンの世界ランキングとなっている。
レース
[編集]レースは2日間の日程で行われる場合、1日目が予選日、2日目が決勝日である。
出場枠はワールドランキング上位64名のほか、開催国枠として最大7名などがある。
決勝日は男子・女子共に1レース4人のライダーが滑走し、上位2名のライダーが次のラウンドに進出するノックアウト方式で行われる。最後に残った4人の中からファイナル4で優勝を決める。
男子は予選を勝ち抜いた64人がラウンド・オブ・64、ラウンド・オブ・32、準々決勝、準決勝の計4回勝ち抜くと決勝へ進出となる。女子は予選を勝ち抜いた16人ラウンド・オブ・16、準決勝の計2回勝ち抜くと決勝へ進出となる。
選手同士が接触することもあるが、悪質と判断した場合はゴール後6秒以内にボタンを押下することで抗議できる。
ワールドチャンピョン
[編集]- 男子
シーズン | ワールドチャンピョン |
---|---|
2010年 | マルティン・ニーフネッカー |
2011年 | アルットゥ・ピヒライネン |
2012年 | カイル・クロクソール |
2013年 | デレク・ウェッジ |
2014年 | マルコ・ダラーゴ |
2015年 | スコット・クロックソール |
2016・17年 | キャメロン・ナーズ |
2018年 | スコット・クロクソール |
- 女子
シーズン | ワールドチャンピョン |
---|---|
2016・17年 | ジャクリーン・レジェール |
2018年 | アマンダ・トランゾ |
結果
[編集]個別開催
[編集]- 男子
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2001年1月20日 | ストックホルム | ジャスパー・フェルダー |
2002年 | クラーゲンフルト | ジャスパー・フェルダー |
2003年2月28日 | ダルース | ジャスパー・フェルダー |
2004年1月24日 | モスクワ | ジャスパー・フェルダー |
2004年2月20日 | ダルース | ジャスパー・フェルダー |
2005年1月15日 | プラハ | ジャスパー・フェルダー |
2006年2月18日 | ケベック・シティー | ガブリエル・アンドレ |
2007年3月3日 | ケベック・シティー | ケヴィン・オルソン |
2007年3月17日 | ヘルシンキ | ケヴィン・オルソン |
2008年1月26日 | ケベック・シティー | アルットゥ・ピヒライネン |
2008年2月9日 | ダボス | Miikka Jouhkimainen |
2009年1月24日 | ケベック・シティー | アルットゥ・ピヒライネン |
2009年2月7日 | プラハ | Miikka Jouhkimainen |
2009年3月14日 | ローザンヌ | ジャスパー・フェルダー |
- 女子
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2009年1月24日 | ケベック・シティー | Kerri-Anne Wallace |
2010年3月20日 | ケベック・シティー | Kerri Muir |
2011年3月19日 | ケベック・シティー | Salla Kyhala |
2012年3月17日 | ケベック・シティー | ファニー・デスフォージズ |
2012年12月1日 | ナイアガラフォールズ | ファニー・デスフォージズ |
2013年3月16日 | ケベック・シティー | Dominique Thibault |
2014年3月22日 | ケベック・シティー | Salla Kyhala |
2015年1月24日 | セントポール | Salla Kyhala |
2015年3月14日 | エドモントン | Salla Kyhala |
ワールドチャンピオンシップ
[編集]- 男子
- 2010年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2010年1月16日 | ミュンヘン | マルティン・ニーフネッカー |
2010年3月21日 | ケベック・シティー | カイル・クロクソール |
- 2011年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2011年1月15日 | ミュンヘン | カイル・クロクソール |
2011年2月5日 | ファルケンブルグ | アルットゥ・ピヒライネン |
2011年2月26日 | モスクワ | アルットゥ・ピヒライネン |
2011年3月19日 | ケベック・シティー | アルットゥ・ピヒライネン |
- 2012年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2012年1月14日 | セントポール | カイル・クロクソール |
2012年2月4日 | ファルケンブルグ | カイル・クロクソール |
2012年2月18日 | オーレ | アダム・ホルスト |
2012年3月17日 | ケベック・シティー | アルットゥ・ピヒライネン |
- 2012/13年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2012年12月1日 | ナイアガラフォールズ | カイル・クロクソール |
2013年1月26日 | セントポール | カイル・クロクソール |
2013年2月9日 | ファルケンブルグ | デレク・ウェッジ |
2013年3月2日 | ローザンヌ | キャメロン・ナーズ |
2013年3月16日 | ケベック・シティー | アルットゥ・ピヒライネン |
- 2014年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2014年2月1日 | ヘルシンキ | マルコ・ダルラーゴ |
2014年2月22日 | セントポール | マルコ・ダルラーゴ |
2014年3月8日 | モスクワ | キャメロン・ナーズ |
2014年3月22日 | ケベック・シティー | マルコ・ダルラーゴ |
- 2015年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2015年1月24日 | セントポール | カイル・クロクソール |
2015年2月7日 | ヘルシンキ | スコット・クロクソール |
2015年2月21日 | ベルファスト | スコット・クロクソール |
2015年3月14日 | エドモントン | キャメロン・ナーズ |
- 2015/16年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2015年11月27日 | ケベック・シティー | キャメロン・ナーズ |
2016年1月8日 | ミュンヘン | キャメロン・ナーズ |
2016年1月29日 | ユヴァスキュラ | スコット・クロクソール |
2016年2月26日 | セントポール | キャメロン・ナーズ |
- 2017年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2017年1月14日 | マルセイユ | キャメロン・ナーズ |
2017年1月21日 | ユヴァスキュラ | スコット・クロクソール |
2017年2月4日 | セントポール | ディーン・モリアーティ |
2017年3月4日 | オタワ | キャメロン・ナーズ |
- 2018年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2018年1月19・20日 | セントポール | マルコ・ダルラーゴ |
2018年2月2・3日 | ユヴァスキュラ | ルカ・ダルラーゴ |
2018年2月16・17日 | マルセイユ | キャメロン・ナーズ |
2018年3月9・10日 | エドモントン | ルカ・ダルラーゴ |
- 2018/19年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2018年12月7・8日 | 横浜(臨港パーク) | キャメロン・ナーズ |
2019年2月2日 | ユヴァスキュラ | カイル・クロクソール |
2019年2月8・9日 | ボストン・フェンウェイ・ケンモア | キャメロン・ナーズ |
- 2020年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2020年2月15日 | 横浜(臨港パーク) | |
2020年2月29日 | ヌルスルタン | |
2020年3月21日 | モスクワ |
- 女子
- 2015/16年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2015年11月27日 | ケベック・シティー | ミリアム・トレパニエ |
2016年1月8日 | ミュンヘン | ジャクリーン・レジェール |
2016年1月29日 | ユヴァスキュラ | アレクシス・ジャクソン |
2016年2月26日 | セントポール | ジャクリーン・レジェール |
- 2017年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2017年1月14日 | マルセイユ | ジャクリーン・レジェール |
2017年1月21日 | ユヴァスキュラ | アマンダ・トランゾ |
2017年2月4日 | セントポール | ミリアム・トレパニエ |
2017年3月4日 | オタワ | ジャクリーン・レジェール |
- 2018年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2018年1月19・20日 | セントポール | アマンダ・トランゾ |
2018年2月2・3日 | ユヴァスキュラ | アマンダ・トランゾ |
2018年2月16・17日 | マルセイユ | ジャクリーン・レジェール |
2018年3月9・10日 | エドモントン | アマンダ・トランゾ |
- 2018/19年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2018年12月7・8日 | 横浜(臨港パーク) | アマンダ・トランゾ |
2019年2月2日 | ユヴァスキュラ | アマンダ・トランゾ |
2019年2月8・9日 | ボストン・フェンウェイ・ケンモア | アマンダ・トランゾ |
- 2020年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2020年2月15日 | 横浜(臨港パーク) | |
2020年2月29日 | ヌルスルタン | |
2020年3月21日 | モスクワ |
- ジュニア
- 2017年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2017年1月14日 | マルセイユ | ミルコ・ラハティ |
2017年1月21日 | ユヴァスキュラ | ミルコ・ラハティ |
2017年2月4日 | セントポール | ミルコ・ラハティ |
2017年3月4日 | オタワ | ミルコ・ラハティ |
- 2018年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2018年1月19・20日 | セントポール | ミルコ・ラハティ |
2018年2月2・3日 | ユヴァスキュラ | ミルコ・ラハティ |
2018年2月16・17日 | マルセイユ | ミルコ・ラハティ |
2018年3月9・10日 | エドモントン | ミルコ・ラハティ |
- 2018/19年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2018年12月7・8日 | 横浜(臨港パーク) | Johanny Velasquez |
2019年2月2日 | ユヴァスキュラ | Joni Saarinen |
2019年2月8・9日 | ボストン・フェンウェイ・ケンモア | Johanny Velasquez |
- 2020年シーズン
開催日 | 開催地 | 優勝 |
---|---|---|
2020年2月15日 | 横浜(臨港パーク) | |
2020年2月29日 | ヌルスルタン | |
2020年3月21日 | モスクワ |
脚注
[編集]- ^ Red Bull, "Ice Cross - Downhill" (accessed 2012-01-20)
- ^ “RED BULL CRASHED ICE YOKOHAMA - クラッシュド・アイス - アイスクロス”. レッドブルクラッシュドアイス. 2018年12月7日閲覧。
- Red Bull’s Headlong Frozen Dash Is a Crash Course in Marketing, By Matt Higgins, New York Times, March 3, 2007
- Red Bull Crashed Ice returns to Quebec City, by Melissa Halarides, The Concordian, March 7, 2007
- A Downhill Ice Course, Full Hockey Gear and the Need for Speed, Market Wire, August 2006
- Crashed Ice: Le parcours de l'an dernier gonflé aux stéroïdes, by Ian Bussières, Le Soleil, January 25th 2008, P. 8 & 9