ティル・ゼア・ウォズ・ユー

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ティル・ゼア・ウォズ・ユー」("Till There Was You")は、メレディス・ウィルソンによる楽曲である。1957年ブロードウェイミュージカル『Music Man』の劇中で使用された。『Music Man』は1962年に映画化された。1958年にはソニー・ロリンズアルバムフリーダム・スイート』でカヴァーされた。

ビートルズによるカヴァー

ティル・ゼア・ウォズ・ユー
ビートルズ楽曲
収録アルバムウィズ・ザ・ビートルズ
リリース1963年11月22日
録音1963年7月18日7月30日
ジャンルロック
時間218 (monaural version)
2分13秒 (stereo version)
2分54秒 ("The Beatles Anthlogy 1" version)[1]
2分12秒 ("The Beatles Live At The BBC" version)
レーベルパーロフォン
作詞者メレディス・ウィルソン
プロデュースジョージ・マーティン
ウィズ・ザ・ビートルズ 収録曲
A面
  1. イット・ウォント・ビー・ロング
  2. オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ
  3. オール・マイ・ラヴィング
  4. ドント・バザー・ミー
  5. リトル・チャイルド
  6. ティル・ゼア・ウォズ・ユー
  7. プリーズ・ミスター・ポストマン
B面
  1. ロール・オーヴァー・ベートーヴェン
  2. ホールド・ミー・タイト
  3. ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー
  4. 彼氏になりたい
  5. デヴィル・イン・ハー・ハート
  6. ナット・ア・セカンド・タイム
  7. マネー

本作は1963年11月22日に発売された2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバムウィズ・ザ・ビートルズ』のA面6曲目に収録された。1961年ペギー・リーがカヴァーしたものを参考にしてカヴァーされた。リード・ヴォーカルポール・マッカートニー。ポールの甘い歌声を上手く生かしたバラードナンバーである。

アコースティック・ギターは、ジョージ・ハリスンが担当しているが、オリジナル版のコピー演奏。

この曲は彼らが古くからレパートリーに加えていた。デビュー前にドイツハンブルク巡業時代からクラブで演奏していた。

なお、1963年11月4日イギリス王室主催の「ロイヤル・ミュージック・パフォーマンス(The Royal Variety Performance)」において演奏された4曲(From me to you, Till there was you, Twist and shout) のひとつであり、ポールがこの曲を紹介する際のMCで「次の曲は僕らの大好きなアメリカのグループ、ソフィー・タッカーの曲です」というギャグを飛ばし、爆笑を誘った曲としても有名である。ちなみに、ソフィー・タッカーとはボードヴィルの女王と呼ばれたジャズ界の大御所歌手で、女優・歌手のジュディ・ガーランドに歌を教えた人物としても知られる。個人の名前であり、もちろんグループ名ではないので、そこがジョークになっている。これは1963年にアメリカで放送されたクイズ番組にソフィーがゲスト出演した時の、解答者の勘違い(解答者は目隠しをしているため、ゲストがバレないように声色を変えて対応しているのを、複数の人物と思った)に基づいている。

また、最後の曲目紹介で、ジョンが述べた有名な台詞が、これである。"For our last number I'd like to ask your help: Will the people in the cheaper seats clap your hands? And the rest of you, if you'll just rattle your jewellery…"

収録盤

脚注

  1. ^ 演奏後のジョンの語りも含まれるため実際の演奏時間はさらに短い。演奏時間の出典は『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』のインデックスである。