ダニエル・マーフィー
ワシントン・ナショナルズ | |
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基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | フロリダ州ジャクソンビル |
生年月日 | 1985年4月1日(39歳) |
身長 体重 |
6' 2" =約188 cm 205 lb =約93 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 二塁手, 三塁手, 一塁手, 左翼手 |
プロ入り | 2006年 ドラフト13巡目(全体394番目)でニューヨーク・メッツから指名 |
初出場 | 2008年8月2日 ヒューストン・アストロズ戦 |
年俸 | $12,500,000(2016年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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ダニエル・トーマス・マーフィー(Daniel Thomas Murphy, 1985年4月1日 - )は、アメリカ合衆国・フロリダ州ジャクソンビル出身のプロ野球選手。右投左打。現在はMLB・ワシントン・ナショナルズに所属している。
経歴
プロ入り前とメッツ時代
2006年のMLBドラフトでニューヨーク・メッツから13巡目(全体394位)で指名され、入団。
2008年8月2日にマーロン・アンダーソンの故障者リスト入りに伴い、メジャーに昇格。この年は49試合に出場し、少ない打席数ながらも.313の高打率を記録。
2009年は一塁手のレギュラーに定着し、打率.266、12本塁打、63打点とまずまずの成績を残した。
2010年は春季キャンプ中に十字靭帯断裂をし、シーズンを全休。
2011年は二塁手のレギュラーとして出場し続けていたが、アイク・デービス、デビッド・ライトの故障により、一塁手、三塁手としても出場した。しかしシーズン後半、ブルックス・コンラッドの盗塁を阻止しようとした際に左足を負傷してしまう。最終的に109試合にしか出場できなかったが打率.320を残した。
2013年8月26日から9月1日にかけて、7試合の出場で29打数13安打(打率.448)、5二塁打、7打点、2盗塁、OPS1.069などの成績を残し、週間MVPを初受賞した。
2014年1月17日にメッツと570万ドルの1年契約を結んだ[2]。前半戦は、好成績を残し、自身初めてMLBオールスターゲームに選出された[3]。
2015年は二塁手・三塁手として130試合に出場し、これまでとは異なる質の成績を記録した。打率.281・14本塁打 (自己ベスト) ・73打点 (自己2位) という打撃成績は、例年と同水準だったが、3年連続で80以上だった三振が38まで減少した。別の面では、3年連続2ケタ盗塁を記録していたが、2盗塁・2盗塁死という内容に終わった。守備では、最多の守備機会を得たのが二塁手の69試合で、6失策・守備率.979・DRS -6とイマイチの成績だった。次いで三塁手として42試合で守り、6失策・守備率.935・DRS -1という内容で、エラーの生産ペースが高かった。他には一塁手としても17試合で守り、1失策・守備率.992・DRS +2という成績で、こちらは安定感があった。
チームにとって9年振りとなったポストシーズン、ロサンゼルス・ドジャースとのディビジョンシリーズでポストシーズン初出場を果たし、第1戦でドジャースのエースのクレイトン・カーショウから先制の本塁打を放ち、勝利に貢献した。その後、第4戦、第5戦でも本塁打を放つなど活躍した。シカゴ・カブスとのリーグチャンピオンシップシリーズでは全4試合で本塁打を放つなど、17打数9安打(打率.529)、4本塁打、6打点、OPS1.850の大活躍でMVPを受賞した。また、ディビジョンシリーズからチャンピオンシップシリーズにかけてポストシーズン6試合連続で本塁打を放ち、カルロス・ベルトラン(2004年)の持っていた歴代記録を更新した。山羊の呪いに苦しむカブスの原因の山羊の名前がマーフィーだったことから「山羊の化身」と呼ばれ恐れられた。カンザスシティ・ロイヤルズとのワールドシリーズでは、それまでの活躍から一転して不振に陥ってしまった。5試合で20打数3安打(打率.150)、0打点、長打なし、7三振などを記録し、第4戦、第5戦では、試合終盤の大事な場面で失点に繋がる失策を犯して、シリーズ敗退の原因を作ってしまった。この年のポストシーズンで記録した7本塁打は、歴代2位タイ(1位と1本差)であった。 オフの11月2日にFAとなった[4]。
ナショナルズ時代
2016年1月6日、ワシントン・ナショナルズと3年3750万ドルで契約を結んだ[5]。
選手としての特徴
打撃はコンタクトに優れ、二塁打を多く放つ中距離打者に分類される。
ポジションの本職は一塁手だが、近年は二塁手での出場が中心。また、三塁手、左翼手としてのプレー経験もある。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2008 | NYM | 49 | 151 | 131 | 24 | 41 | 9 | 3 | 2 | 62 | 17 | 0 | 2 | 0 | 1 | 18 | 1 | 1 | 28 | 4 | .313 | .397 | .473 | .871 |
2009 | 155 | 556 | 508 | 60 | 135 | 38 | 4 | 12 | 217 | 63 | 4 | 2 | 4 | 6 | 38 | 4 | 0 | 69 | 13 | .266 | .313 | .427 | .741 | |
2011 | 109 | 423 | 391 | 49 | 125 | 28 | 2 | 6 | 175 | 49 | 5 | 5 | 3 | 2 | 24 | 2 | 3 | 42 | 14 | .320 | .362 | .448 | .809 | |
2012 | 156 | 612 | 571 | 62 | 166 | 40 | 3 | 6 | 230 | 65 | 10 | 2 | 0 | 4 | 36 | 5 | 1 | 82 | 12 | .291 | .332 | .403 | .735 | |
2013 | 161 | 697 | 658 | 92 | 188 | 38 | 4 | 13 | 273 | 78 | 23 | 3 | 0 | 5 | 32 | 2 | 2 | 95 | 13 | .286 | .319 | .415 | .733 | |
2014 | 143 | 642 | 596 | 79 | 172 | 37 | 2 | 9 | 240 | 57 | 13 | 5 | 0 | 5 | 39 | 3 | 2 | 86 | 15 | .289 | .332 | .403 | .734 | |
2015 | 130 | 538 | 499 | 56 | 140 | 38 | 2 | 14 | 224 | 73 | 2 | 2 | 0 | 6 | 31 | 10 | 2 | 38 | 15 | .281 | .322 | .449 | .770 | |
通算:7年 | 903 | 3619 | 3354 | 422 | 967 | 228 | 20 | 62 | 1421 | 402 | 57 | 21 | 7 | 29 | 218 | 27 | 11 | 440 | 86 | .288 | .331 | .424 | .755 |
- 2015年度シーズン終了時。
獲得タイトル・表彰・記録
- MLBオールスターゲーム選出:1回(2014年)
- ナショナルリーグ・リーグチャンピオンシップシリーズMVP:1回(2015年)
- 週間MVP:1回(2013年8月26日-9月1日)
背番号
- 28 (2008年 - )
脚注
- ^ “Daniel Murphy Contract, Salary Cap Details & Breakdowns” (英語). Spotrac. 2016年1月6日閲覧。
- ^ Anthony DiComo (2014年1月18日). “Mets agree to one-year contracts with Parnell, Murphy” (英語). MLB.com. 2016年1月7日閲覧。
- ^ Anthony DiComo (2014年7月14日). “Years of hard work lead Murphy to All-Star Game” (英語). MLB.com. 2016年1月7日閲覧。
- ^ “Transactions | mets.com” (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2015年11月4日閲覧。
- ^ Bill Ladson (2016年1月6日). “Murphy officially inks three-year deal with Nats” (英語). MLB.com. 2016年1月7日閲覧。