コハエース

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月姫 (ゲーム) > コハエース
コハエース
漫画:コハエース
原作・原案など TYPE-MOON(原作)
作画 経験値
出版社 角川書店
掲載誌 コンプティーク
発売日 2012年6月26日
発表期間 2011年6月号 - 2012年3月号
巻数 全1巻
話数 全10話+α
漫画:コハエース+
原作・原案など TYPE-MOON(原作)
作画 経験値
出版社 角川書店
掲載誌 コンプティーク
発売日 2013年6月26日
発表期間 2012年4月号 - 2013年5月号
巻数 全1巻
話数 全13話+α
漫画:コハエースEX
原作・原案など TYPE-MOON(原作)
作画 経験値
出版社 角川書店
掲載誌 コンプティーク
発売日 2014年7月10日
発表期間 2013年6月号 - 2014年5月号
巻数 全1巻
話数 全12話+α
漫画:コハエースXP
原作・原案など TYPE-MOON(原作)
作画 経験値
出版社 角川書店
掲載誌 コンプティーク
発表期間 2014年6月号 - 2015年5月号
巻数 全1巻
話数 全12話+α
漫画:コハエースGO
原作・原案など TYPE-MOON(原作)
作画 経験値
出版社 角川書店
掲載誌 コンプティーク
発表期間 2015年6月号 -
テンプレート - ノート

コハエースは、経験値の漫画作品。ゲームメーカー・TYPE-MOONの歴史を振り返る内容となっており、原作としてクレジットされている。直接の続編である『コハエース+』『コハエースEX』『コハエースXP』『コハエースGO』も解説する。

概要

コンプティーク2011年6月号にて連載開始。当初は「TYPE-MOON10周年記念漫画」と銘打ち、同ブランドの歴史を振り返るという内容になっていた。『月姫』の登場人物である琥珀と秋葉をメインにし、「Fateシリーズ」『魔法使いの夜』などの他のTYPE-MOON作品の人物を交えて展開される[1]

本編の連載は全10回で終了したが、2012年4月号からは『コハエース+』と改題され、現在進行形の話題も取り扱うようになった。2013年6月号からは『コハエースEX』と改題。「EX」では「聖杯戦争」の開始が宣言され、「Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚」が始まり、本作オリジナルのサーヴァントが登場している[2]。コンプティーク増刊である「TYPE-MOONエース」を始めとして、関係書籍などでの描き下ろし漫画も多数制作されている。また2012年度のTYPE-MOONエイプリルフール企画にも登場した。その後2014年3月号で「帝都聖杯奇譚」は終了し、6月号から『コハエースXP』と改題されている。

セリフなどは写植されず全て手書きにされており、作画はスクリーントーンや背景作画は一切されず[3]、二頭身の独特のデザインで構成されている。ページ下部のコマ枠外にはミニコメントが記載されている。「コンプティーク」がゲーム・漫画・アニメの総合雑誌という事もあってかそれらのネタも豊富に用いられている。いわゆる楽屋ネタも主力のネタの一つであり、ストーリーやシナリオなどは一切存在しないが、TYPE-MOONによる監修は受けている。

主な登場人物

膨大な量のキャラクターが登場するが、全体にわたって登場するキャラクターのみを記載する。

琥珀(こはく)
- 高野直子 / 初出 - 月姫
主人公。TYPE-MOON作品の解説を担当。本作では特に「琥珀ちゃん」と呼ばれる。
たびたびTYPE-MOONには関係のないゲームやアニメの話などを熱く語っている。作者のパーソナリティが大きく反映されている。
遠野 秋葉(とおの あきは)
声 - ひと美 / 初出 - 月姫
琥珀の主人。琥珀へのツッコミ役。口調は原作とは大幅に異なり、ツッコミ役に完全にシフトしている。
ライダー
声 - 浅川悠 / 初出 - Fate/stay night
『Fate/stay night』のサブヒロイン。作者のお気に入りのキャラクターで、「stay night」の紹介以降も一般市民役などでほぼ毎回登場している。その便利屋扱いに本人は辟易している。
セイバー
声 - 川澄綾子 / 初出 - Fate/stay night
『Fate/stay night』のメインヒロイン。本作では何かと不遇な扱いをされがち。他のセイバーと区別するために頭に「青」と書かれる場合もある。自分のコンパチキャラが次々と生まれていく事に危機感を感じており、他のセイバーを敵視している。またモードレッド、ランスロットガウェイン、ベディヴィエールといった、円卓の騎士たちとの絡みも散見される。
また、頭に「社」と書かれた社長(武内崇)代理として登場する事もある。
翡翠(ひすい)
声 - 松来未祐 / 初出 - 月姫
琥珀の妹。琥珀の不在時などにたびたび登場する。
赤セイバー
声 - 丹下桜 / 初出 - Fate/EXTRA
『Fate/EXTRA』のメインサーヴァント。外見が似ているセイバーと区別するために、頭に赤と書かれている。尊大な性格であり、後発キャラであるにもかかわらず「時代は赤」「青はオワコン」と言って憚らない。また本編を乗っ取り「赤セイバーエース」を始めようとたびたび企てる。
プロトセイバー
声 - 櫻井孝宏 / 初出 - Fate/Prototype
『Fate/Prototype』のメインキャラクター。セイバーとは真名が同じで、歴史上は同一人物という関係。「Prototype」のストーリー展開が進んでいない影響で、あまり穿ったキャラ設定はされておらず、謙虚。
アルクェイド・ブリュンスタッド
初出 - 月姫
『月姫』のメインヒロイン。話が『月姫』に寄るとたまに登場するが、あまり頻度は高くない。
また、頭に「き」と書かれた奈須きのこ代理として登場する事もある。
キャス狐
初出 - Fate/EXTRA
『Fate/EXTRA』のメインサーヴァント。「赤セイバーエース」で突っ込みポジションとして登場するが、琥珀からは「キャラがかぶっている」と一方的に敵視されており、いつも殺生石に封印されてしまう。
モードレッド
初出 - Fate/Apocrypha[4]
セイバーの娘。通称は「“赤”のセイバー」。セイバーに対しては反抗期の子供といった態度をとるが、自分以外がセイバーを馬鹿にするのは許せないので、赤セイバーとは仲が悪い。

オリジナルサーヴァント

『EX』より「聖杯戦争」を行うために用意された本作のオリジナルサーヴァント。

桜セイバー
声 - 悠木碧
身長:158cm / 体重:45kg / 属性:中立・中庸
パラメータ: 筋力:C / 耐久:E / 敏捷:A+ / 魔力:E / 幸運:D / 宝具:C
保有スキル: 対魔力:E / 騎乗:E / 心眼(偽):A / 縮地:B / 無明三段突き:-
「帝都聖杯奇譚」に登場する剣士のサーヴァント。大正時代風の和服を着た、薄い桜色の髪をした少女。
穏やかで暢気なところのある性格だが、戦闘においては非常に冷静かつ冷酷に剣を振るう天才剣士。特にスキル「縮地」による足捌きと俊足が持ち味で、アサシン適性もある。必殺技はスキル化もしている「無明三段突き」。衣類はマスターから貰った物。普段は晒しを巻いているが、実はスタイルがいい。
真名[5]新選組1番隊隊長「沖田総司」。超越した剣技を持つが、自身は剣豪であるというつもりはないらしい。史実通り病弱であり、ショックな事があると吐血する。新選組の仲間達と最後まで戦えなかったことを悔やんでおり、それで落ち込むこともある。宝具は、装備するとパラメータ上昇などの効果がある「誓いの羽織」と、発動すると新撰組の隊士たちを召喚する「誠の旗」の2つ。
武内崇が新規にデザインしたサーヴァント。顔はセイバーと瓜二つであり、秋葉からは「けっきょくセイバーじゃねぇか!」と言われている[6]。コンプティーク30周年記念でフィギュア化が決定している。
魔人アーチャー
声 - 釘宮理恵
身長:152cm / 体重:39kg / 属性:秩序・中庸
パラメータ: 筋力:B / 耐久:B / 敏捷:B / 魔力:A / 幸運:A- / 宝具:E-EX
保有スキル: 対魔力:B / 単独行動:B / 軍略:B / カリスマ:B- / 魔王:A / 天下布武・革新:A
「帝都聖杯奇譚」に登場する弓兵のサーヴァント。黒い軍服を着た少女。
尊大な性格で一人称は「わし」。「帝都聖杯奇譚」におけるラストボスにあたるキャラクターらしく、桜セイバーとは因縁の敵。本人には生前のこの世に対する未練はないらしく、今回の召喚は日本の危機を救うためのものと判断している。召喚者は日本陸軍が招聘した魔術師だったそうだが、程なくマスターを変えている。陸軍の冬木大聖杯奪取は彼女の采配によるところが大きかったらしい。陸軍掌握後は数々の兵器開発に着手する。
真名は「織田信長」。宝具は三千丁の火縄銃で一斉射撃し、さらに戦国最強の武田騎馬隊を葬った逸話から騎乗スキルを保有するサーヴァント相手には攻撃力が増加する「三千世界(さんだんうち)」と、真の宝具として神性や神秘を持つ者に対して絶対的な力を揮う存在へと変生する固有結界「第六天魔王波旬(だいろくてんまおうはじゅん)」を保有する。
坂本龍馬(さかもと りょうま)
「帝都聖杯奇譚」に登場する剣士のサーヴァント。桜セイバーに次ぐ2人目のセイバー。
幕末の志士・坂本龍馬を自称する男。桜セイバーは生前に龍馬本人と面識があるようだが、この龍馬とは記憶に一致しない点があるらしい。
ランサー
「帝都聖杯奇譚」における槍兵のサーヴァント。現在は設定のみのキャラクター。
コートに帽子をかぶった老人。「神槍」と呼ばれる槍使いではあるが素手での戦いも得意であり、素手でアサシンを退けている。マスターは大陸出身の少女。真名は明言されていないが、『Fate/EXTRA』に登場したアサシンの特徴に符合する。
アサシン
「帝都聖杯奇譚」における暗殺者のサーヴァント。現在は設定のみのキャラクター。
日本軍の良識派人物を暗殺して回っている人物。正体は剣客であるらしい。
バーサーカー
「帝都聖杯奇譚」における狂戦士のサーヴァント。現在は設定のみのキャラクター。
巨大な槍を得物とする、20代半ばほどの偉丈夫。陸軍を破って帝都で大暴れをする。
セイバー
「帝都聖杯奇譚」における剣士のサーヴァント。現在は設定のみのキャラクター。
桜セイバー、坂本龍馬に続く3人目のセイバー。「ムサシ」を自称するものの正体は不明。
孫悟空(そん ごくう)
没サーヴァント。聖杯戦争を始めるにあたって提案されたサーヴァントだが、周りからの反応は芳しくなく、登場から2Pで没にされた。没キャラクターではあるが、『EX』のカバーイラストに登場し、『これくしょん』で詳細が設定されている。なお性別は女性。
「藕糸歩雲履」、「鎖子黄金甲」、「鳳翅紫金冠」、「天河鎮定神珍鉄(通称・如意金箍棒)」などの宝具を持ち、大技として固有結界的な身外身の方による平行世界の移し身同時運用による超絶次元反転分離攻撃を使うという。

単行本

角川書店のレーベル、カドカワコミックス・エースより発売。

同人誌

経験値の個人サークル「経験値ランド」にて『コハエース増刊号』と題した同人誌が発表されている。

  • コハエース冬の増刊号(コミックマーケット81発刊)
  • コハエース夏の増刊号(コミックマーケット82発刊)
  • コハエース2012冬の増刊号(コミックマーケット83発刊)
  • コハエース2013夏の増刊号(コミックマーケット84発刊)
  • コハエース2013冬の増刊号(コミックマーケット85発刊)
  • コハエース2014夏の増刊号(コミックマーケット86発刊)
  • コハエース2014冬の増刊号(コミックマーケット87発刊)

関連商品

Carnival Phantasm
「2nd Season」付属の「CP読本」に描き下ろし漫画が掲載されているほか、「Special season」にてアニメ化されている。アニメは経験値が脚本・コンテ・演出・作画といったほぼ全ての作業を担当したオリジナルストーリー。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
アニメ版Blu-ray / DVD各巻に付属する「kaleid liner material」に描き下ろし漫画が掲載されている。
なお第5話のエンドカードでは、経験値が本作のネタでもって提供している。
Fate/Grand Order
公式サポート漫画『Fate/ぐだぐだオーダー』を、ゲーム公式サイト上で連載。
また、2015年11月下旬から12月上旬にかけて行われるイベント「ぐだぐだ本能寺」にて桜セイバーと魔人アーチャーが参戦している。
コハトーーク
コンプティーク2013年10月号付録ドラマCD。
「stay night」「EXTRA」「Prototype」の3人のセイバーが登場し、トークをするという内容。
TYPE-MOON×ロードス島戦記 コンプはじめて物語
コンプティーク2013年12月号付録ドラマCD。
コンプティーク30周年記念作品。ロードス島戦記とのコラボレーションで、パーン(声 - 草尾毅)とディードリット(声 - 冬馬由美)が登場する。

脚注

  1. ^ 空の境界』のキャラクターは大人の事情で登場させられないと、本人の同人誌にて語られていた。しかし後に『TYPE-MOON学園 ちびちゅき!』において同作のキャラクターが登場したため誤解であったと判明し、『コハエースXP』以降では登場するようになった。
  2. ^ 帝都聖杯奇譚は既存のどの聖杯戦争とまるで関係のないパラレルワールドであるとされている
  3. ^ 単行本の帯では「驚きの白さ」と称されている。
  4. ^ 正確にはテレビアニメ版『Fate/stay night』が初登場であるが、本作におけるキャラクターは本格的に活躍する『Fate/Apocrypha』による。
  5. ^ 読者参加型企画「真名当てクイズ」が行われ、「八重の桜ちゃん」「遠山の金さん」「坂本龍馬」「サクラ大戦のあの人」「ジョージ・ワシントン」などの意見が投稿された。正解者には経験値が選んだメガドライブのソフトが送られた。
  6. ^ 武内がセイバーのデザインを非常に気に入っている事を踏まえている。作中でもこれまで多数の「新たなセイバー」がデザインされ続けている事をネタにされている。