グーフィー
グーフィー Goofy Goof | |
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初登場 | ミッキー一座(1932) |
作者 | アート・バビット |
原語版声優 |
ピント・コルヴィグ(初代) ビル・ファーマー(現在) |
日本語版声優 |
島香裕(ブエナ・ビスタ版) 小山武宏(ポニー版、バンダイ版) 伊藤和晃(ポニー版、バンダイ版の一部作品) 八奈見乗児(日本テレビ放映「ミッキーマウスとドナルドダック」) |
詳細情報 | |
種族 | 人間の姿をした犬。詳細は後項参照 |
性別 | ♂ |
グーフィー (Goofy) は、犬をモチーフとしたディズニーアニメのキャラクター。本名はグーフィー・グーフ (Goofy Goof) 。
歴史
初めて出演した映画は1932年5月25日公開の『ミッキー一座』。このとき、観客席でピーナッツを食べながらばか笑いをしていた犬がディピー・ダウグ (Dippy Dawg) で、グーフィーはこのディピー・ダウグと同一のキャラクターである。グーフィーという名前がついたのはそれから2年後、1934年8月11日公開の『ミッキーの芝居見物』でのことだった。1939年3月17日公開の『グーフィーの釣り天狗』では短編初主演を果たす。
主な出演作品
- クラシック短編映画
- 主にグーフィーの短編映画シリーズに出演。
- ディズニーチャンネルでディズニークラシック短編集内にて放送。
- パパはグーフィー
- 原題:GOOF TROOP
- ファミリー劇場で放送。
- ハウス・オブ・マウス
- 給仕長として出演。
- ディズニーチャンネル・TOKYO MXで放送。
- グーフィーとマックス ホリデーは最高!
- 原題:A Goofy Movie
- マックスは夏休みを目前に、憧れのロクサーヌの気を惹こうと終業式でサプライズコンサートをやる。コンサートは途中で失敗し、校長先生に「マックスがやったことを大暴れに称して語りじっくり考えて教育するべきですが、それが教育できないなら息子は将来、電気椅子送りだ!」と呼びだれて叱られてしまったがロクサーヌの気を惹く事には成功し、ホームパーティーに招待される。一方、終業式での騒動を校長に聞かされたグーフィーはマックスが不良になってしまうと思い込んでしまい、親子の絆を深めて更生させようと休日を使ってマックスとともにで旅に出ようと計画する。マックスは楽しみにしていたパーティーに行けなくなったため、ロクサーヌに「カリフォルニアで開催される大好きなバンドのパワーラインとともに踊る」と言うとんでもない嘘をついてしまう。グーフィーとマックスは、衝突しつつも、旅を通じてお互いに絆を深める。長編映画初主演作品。米1995年公開。78分。
- 史上最強のグーフィー・ムービー Xゲームは大パニック
- 原題:An Extremely GoofyMovie
- マックスは大学生となり、PJやボビーとともに大学のキャンパスへと行ってしまった。マックスがいなくなったショックで集中力を失い、職場の機械を壊したグーフィーは仕事を解雇された。しかし、高卒だったため、就職先が見つからなかった。職場案内所の人に大学に行きなおすよう勧められ、マックスのいる大学で勉強することになる。米2000年公開。76分。
- ミッキー、ドナルド、グーフィーの三銃士
- 原題:The Three Musketeers
- 貧乏だった3人組は、以前から三銃士になる夢を見ていた。しばらくしてピートの元で、王宮に仕える三銃士となり、様々な出来事に遭う。3人の絆の強さがよく分かる。米2004年公開。68分。
設定
- 身長:132cm [要出典]
- 利き手:左
- 誕生日:公式発表では1932年5月25日(5月12日説もあるが、非公式)
- 職業:俳優
- 自動車:作品によって変わるが、主にサーブ9-5に似た車やスバルフォレスター程度の大きさの乗用車であることが多い。
アニメ内でホイールキャップ、皿などの必要の無いものまで食べるという場面があること、容姿などから、犬ではなく狼であるという説を主張している者がいるが、当時のアニメーターであるウォード・キンボールが生前の2000年にインタビューで犬だと答えていたり、今日のスタッフが犬であるという理解をしたうえで作品を製作しているため、実際にはイヌである。 年齢は設定されていないが10代(作品登場の時期により12歳~22歳と、大きく変動している)の息子を持つことから、ミッキーマウスやドナルドダックよりも年長と思われる。また、公式や作中などではミッキーとドナルドが親友ということになっているが近年の作品などで喧嘩をしたり、対立することが多く、元々、ミッキーとの付き合いもグーフィーのほうが長いので本当の意味での親友はグーフィーでドナルドはどちらかというと悪友にあたる。
スポーツを題材にした短編にも多数出演しているため、スポーツ万能だと思うファンが多いがスポーツで活躍するグーフィーは意外とほとんど本人ではなく、本人自らやる作品は派手なミスが多くスポーツが趣味であるが決して得意というわけではない。一部の紹介でも「あまり得意ではない」と紹介されることもあり、『グーフィー・ムービー』でも息子のマックスにすら「世界一運動オンチ」とまで言われた。教室シリーズでは、必ずグーフィー(もしくはグーフィに似た男)専用のナレーターが登場し、グーフィーに突っ込みをいれたりしている。旧シリーズではピート役でお馴染みの大平透、新シリーズでは、堀内賢雄が担当しているが堀内賢雄が演じる新ナレーターは旧ナレーターに比べ、やや口が悪く彼の助言もほとんどがグーフィーを悲惨な目に遭わせる事もしばしば。
同じく犬をモチーフとされているキャラクターであるプルートとの違いは、擬人化されているところ。グーフィーが主人公の短編アニメは、仕事や家庭を持ち趣味に勤しむという成人男性をテーマにしたものが多い。擬人化が進んで耳が省略されていた時期もあった。
「パパはグーフィー」の作中ではピートとその奥さんのペグと学生時代からの友人という事になっている。
家は一戸建てだが、短編作品の中ではカプセルハウスのようなワンルームの家に住んでいる事もある。
性格
平和を好むのんびりとした性格が特徴。おとぼけでどんなことでも信じてしまう程のお人好し。しかし、悪気はないがおっちょこちょいなところがあるため、ミスも多い。そのためドナルドやピートを始めとする周りに迷惑をかけることが多々ある。ドナルド以上に派手な失敗をするがドナルドとは違い、失敗してものほほんとしていることが多い。また、早口を聞き取れないことがあり、時々おかしな返事を返すことも。息子のマックスが絡むと父親らしいまともな発言をすることも多い。また先祖代々からドジで素直な性格が受け継がれていることが「パパはグーフィー」で明らかになった。
味音痴なのか、他の人は不味いと思っている食べ物を喜んで食べている事がある。他にも「塩水も飲んでも塩が足りない」と塩を加えたり、フォークや食器なども平気で食べる。本人が作る料理もあまり美味しくないらしい。
ハウス・オブ・マウス内で放送された『pitcrew』では、悪意はないが仕事用の車を壊し、周囲のイライラの元となった。『グーフィーの自動車狂時代』では車に乗ると性格が大きく変わり、その状態はドナルドの性格よりも酷い(ハウス・オブ・マウスでは、マックスにこの映像がグーフィーの私生活の模様であると紹介されていた。しかし、性格が変わっているのはグーフィーが演じている一般市民の男性ウォーカーであるため、厳密にはグーフィーではない。ハウス・オブ・マウスの内容が演出という可能性があるため、真偽は不明である)。
ミッキーマウス クラブハウス内でミッキーからバレンタインのお返しに臭い靴をプレゼントされ、喜んでいた。
服装
基本は黒いベストにオレンジのセーターと青いズボン、そして茶色のガボガボの靴。帽子は年代と共に変化しているが、現在は緑に黒のラインの入った帽子をつけている。トランクスは初代から変わらず、白地に赤の斑点である。ミッキーやドナルドとは異なり、上下半身とも服を着ている。
グーフィーは帽子を異常に気にしており、プロペラ式エアコンで輪切りになってもポケットに入れている帽子を出し、付け直している。彼の帽子は大変万能で、ひっくり返せばナイトキャップなどになり、その中に雑貨や食べ物や衣服など、あらゆる物をしまっている。『パパはグーフィー』では帽子を被っていないことが多い。
ディズニーランド内にある『トゥーンタウン』では黄色のTシャツにオレンジのタンクトップ(緑色でGという文字が入っている)、そしてオレンジと白のシューズに青色の短パンという服装である。
声
前述ののんびりした性格と同様、のんびりした遅いしゃべり方が特徴。笑い方も特徴的である。
『グーフィーのスキー教室』以降、落下・衝突などの事故シーンにおいて、"YAAAAH-HOO-HOO-HOO-HOOEY!"という独特な悲鳴を発する(後にこの悲鳴はドナルドやデールなど他のキャラクターも発するようになる[1]ただし、デールなど一部のキャラは別の声で収録されている。クラシック短編集では使いまわしだったが「グーフィー・ムービー」や「ハウスオブマウス」以降からは、日本語で収録されており、客として来たプンパァも泣きながら言った)。
アメリカの声優
- ピント・コルヴィック(初代(クラシック短編))
- ジョージ・ジョンソン(一時期代役(クラシック短編))
- ボブ・ジャックマン(二代目(クラシック短編))
- ハル・スミス(三代目(ミッキーのクリスマスキャロルなど)
- トニー・ポープ(四代目(ロジャー・ラビット、グーフィーのサッカー大好き!など)
- ウィル・ライアン(五代目(DTV,『Down and Out Witn Donald Duck』など)
- ビル・ファーマー(現在)
日本の展開
名前
他のディズニーキャラクターとの関係
先述したように、かなりスローペースに行動する上、ミスが多いため、時々ドナルドから文句を言われる。しかし、『グーフィームービー-ホリデーは最高-』において息子のマックスが「最高の相棒」の返答に「ドナルドダック」と答えているためドナルドとはよく旅行に行く仲であろうことが読み取れる。実際にドナルドとの共演作品では一緒にどこかへ出かけている設定のものが多い。が、短編映画シリーズ中では、ミッキーとの共演作品はそこそこ多いものの、性格が噛み合わないせいか、ドナルドとの共演作品はミッキーとの共演作品に比べて少ない。 プレイステーション2用ゲーム、キングダム ハーツ シリーズでは王宮騎士隊長として登場し、上記の性格どおり盾で戦う。ドナルドと協力し主人公を助ける。
家族
ひとり親家庭(父子家庭)
子供
前述したが、マックス(Max)という、息子がいる。
詳細は、マックスのページを参照。
妻
妻と思われる人物は、作品の中では声と手のみ登場。 夫であるグーフィーに対し、やや口調が強いが短編作品のグーフィーは全員同一人物であることが少ないため、グーフィーが夫を演じただけという可能性もある。 しかし、短編作品以外での登場はなく、基本的にはシングルファザーとして描かれている。 クラブハウス内ではクララベルという牛に恋をして、彼女好みのネクタイを探し回っていた。以降彼女がグーフィーの相手役になった。クララベルは短編作品では、ホーレス・ホースカラーと仲がいいが現在の所は友達という関係らしい。
その他
一部作品ではペットも飼っており、ハウスオブマウス内で放送された作品、ミッキーマウス クラブハウスの一部エピソードでは、ペティーボーン(Pettybone)という猫を所持していた。また、『パパはグーフィー』ではワッフルズという猫を飼っている。
擬人化
先述の通り、擬人化がされて耳が省略された時期があったため、ディズニー作品では人を耳無しグーフィーで表現することが多々ある。また、『ミッキー、ドナルド、グーフィーの三銃士』(2004年)では、主要キャラクター以外は全てグーフィーに似た人物で表現されている。