グーニーズ
グーニーズ | |
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THE GOONIES | |
監督 | リチャード・ドナー |
脚本 | クリス・コロンバス |
製作 |
リチャード・ドナー ハービー・バンハード |
製作総指揮 |
スティーヴン・スピルバーグ フランク・マーシャル キャスリーン・ケネディ |
出演者 |
ショーン・アスティン ジェフ・コーエン コリー・フェルドマン キー・ホイ・クァン |
音楽 | デイヴ・グルーシン |
主題歌 | The Goonies "R" Good Enough(グーニーズはグッドイナフ)by シンディ・ローパー |
撮影 | ニック・マクリーン |
編集 | マイケル・カーン |
配給 | ワーナー・ブラザーズ |
公開 |
1985年6月7日 1985年12月21日 |
上映時間 | 111分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $19,000,000 |
興行収入 | $61,389,680[1] |
『グーニーズ』(The Goonies)は、伝説の海賊が隠した財宝を探す少年達の冒険を描く1985年製作のアメリカ映画。
あらすじ
舞台はアメリカ合衆国オレゴン州アストリア市、海賊の伝説が残る田舎町グーンドック[2]。主人公、マイキーの家は銀行に借金を抱えており、付近を買収しゴルフ場にしようとしていた銀行に迫られ、明日には立ち退きの書類にサインをしなければならなかった。
マイキー率いるグーニーズの4人は、マイキー宅の屋根裏部屋で偶然、伝説の大海賊「片目のウィリー」の遺した宝の在処を記した地図を発見。地図を元に岬の燈台レストランの地下に行くと、そこには大洞窟が広がっていた。
グーニーズにマイキーの兄・ブランドとその恋人アンディ、その友人ステファニーを加えた7人は、宝を狙うギャング団・フラッテリー一家の追跡を受けながらも、買収を阻止するため、ウィリーの宝を求めて大冒険を繰り広げる。
スタッフ
- 監督: リチャード・ドナー
- 制作: リチャード・ドナー、ハービー・バンハード
- 脚本: クリス・コロンバス
- 特殊メイク監修: KNB EFX
- 製作総指揮: スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ
- 字幕翻訳: 戸田奈津子
- 吹替翻訳: 菊地浩司
キャスト
グーニーズのメンバー
「グーニーズ」とは、「まぬけ」な連中という意味と、グーンドックの町の名をひっかけたものである。
- マイケル・ウォルシュ(マイキー) - ショーン・アスティン(日本語吹き替え- VIDEO版、DVD版:浪川大輔/TV版、25周年記念版:藤田淑子)
- 父から聞かされた海賊や冒険を夢見る少年。喘息持ちで、吸入器を持ち歩く。
- クラーク・デヴリュー(マウス) - コリー・フェルドマン(VIDEO版、DVD版:飯泉征貴/TV版、25周年記念版:野沢雅子)
- ワルぶっていて、大人の口真似をする少年。メキシコ人の従兄弟がいるのでスペイン語が堪能。お調子者でいつも口が災いの元になるので「マウス」のあだ名を持つ。
- ローレンス・コーエン(チャンク) - ジェフ・コーエン(VIDEO版、DVD版:岩淵健/TV版、25周年記念版:坂本千夏)
- 虚言癖がある少年。食いしん坊でおっちょこちょいである。スロースと意気投合。ずんぐりした体格から「チャンク(肉の塊)」のあだ名を持つ。
- リッキー・ワン(データ) - キー・ホイ・クァン(VIDEO版、DVD版:藤田哲也/TV版、25周年記念版:菅谷政子)
- イジメっ子撃退を目的としたいろいろな発明をしている中国系の少年。ただし発明品の大半はテスト中。大人顔負けの知識を持つことから「データ」のあだ名を持つ。
以下の3人はグーニーズの正式メンバーではないが、成り行き上マイキー達と一緒に冒険に同行した。
- ブランドン・ウォルシュ(ブランド) - ジョシュ・ブローリン(VIDEO版、DVD版:菊池英博/TV版、25周年記念版:古谷徹)
- マイキーの兄。面倒見が良く、弟の病気を心配している。体を鍛えるのが趣味。アンディが好き。成り行きでグーニーズの冒険に同行する。
- アンドレア・カーマイケル(アンディ) - ケリー・グリーン(VIDEO版、DVD版:井上喜久子/TV版、25周年記念版:富沢美智恵)
- チアリーダー。ブランドの恋人。ステファニーの友人。幼少時にピアノを習っていた。成り行きでグーニーズらとともに冒険に同行する。
- ステファニー・スタインブレンナー(ステフ) - マーサ・プリンプトン(VIDEO版、DVD版:玉川紗己子/TV版、25周年記念版:岡本麻弥)
- メガネの女の子。アンディの友人。マウスとよく衝突をする。成り行きでグーニーズらとともに冒険に同行する。
フラッテリー一家
- フラッテリー・ママ - アン・ラムジー(VIDEO版、DVD版:片岡富枝/TV版、25周年記念版:遠藤晴)
- ギャングの女ボス。
- ジェイク・フラッテリー - ロバート・デヴィ(VIDEO版、DVD版石塚運昇/TV版、25周年記念版:徳丸完)
- フラッテリー家の長男。陽気で歌が好き。
- フランシス・フラッテリー - ジョー・パントリアーノ(VIDEO版、DVD版:堀内賢雄/TV版、25周年記念版:納谷六朗)
- フラッテリー家の次男。彼の頭部には秘密がある。
- ロトニー・フラッテリー(スロース) - ジョン・マツザック(VIDEO版、DVD版:島香裕/TV版、25周年記念版:郷里大輔)
- フラッテリー家の末弟。幼い頃の母親の虐待により顔が崩れていて、左目の位置がおそろしく不自然。現在でも兄弟達に虐められている。ずんぐりした体つきで怪力の持ち主だが、優しい性格。捕まって監禁されていたチャンクと仲良くなり、マイキー達の味方になる。フラッテリー家の中で彼だけは逮捕を免れた。
その他
- ハリエット・ウォルシュ - メアリー・エレン・トレイナー(VIDEO版、DVD版:横尾まり/TV版、25周年記念版:横尾まり)
- マイキーとブランドの母。少し天然。
- アービング・ウォルシュ - キース・ウォーカー(VIDEO版、DVD版: ? /TV版、25周年記念版:小島敏彦)
- マイキーとブランドの父。
- 終盤、エルギンに立ち退きを迫られ、期日に、仕方なく家を明け渡す契約書にサインをしようとするが、ちょうど息子のマイキー達が宝を持って帰ったのを見ると、契約書を破り捨てる。
- ロザリータ - ルーペ・オンティベロス
- マイキー達の母・ハリエットが連れて来た家政婦。スペイン語しか話せないので、言葉がわかるのはマウスだけ。
- 最後まで活躍は無かったが、マイキー、マウスの父がエルギンの契約書にサインをする直前、海岸に流れ着いたマイキーの宝石入りビー玉袋を発見、マイキー達のところに持って来るとともにスペイン語で「書くな」と叫んでサインを止めさせ、最後の最後に重要な役割を果たした。
- トロイ・パーキンス - スティーブ・アンティン(VIDEO版、DVD版:関俊彦/TV版、25周年記念版:小野健一)
- 父・エルギンがマイキー達の家に金を貸していることもあり、上から目線でイヤミな態度をとる。断れないアンディらを誘って車を乗り回している。ブランドやグーニーズ全員が彼を嫌う。
- エルギン・パーキンス - カーティス・ハンソン(VIDEO版、DVD版:西村知道/TV版、25周年記念版:稲葉実)
- トロイの父。マイキー達の家に金を貸しており、返済期限日には家を差し押さえようとしている。
- 片目のウィリー
- 故人。アイパッチがトレードマークの伝説の大海賊。かつて洞窟に自らの船ごと財宝を隠し、そこにたどり着くまでの道に仕掛けを張り巡らせた。財宝をめぐって部下と殺し合い、自らもそこで息絶えたといわれる。
- チェスター・コパーポット卿
- プロの探検家。50年前、ウィリーの財宝を探しに行って消息を絶つ。そして50年後、グーニーズが同じ財宝を探しに洞窟に入り、その途中で彼の白骨死体を発見することになる。
- シンディ・ローパー
- 本作の主題歌を歌う、実在の歌手。劇中でも歌っている姿がテレビの映像で流れている。
- この時、彼女が歌っている歌『The Goonies 'R' Good Enough(グーニーズはグッドイナフ)』が、MSX用およびファミリーコンピュータ用ゲームソフト『グーニーズ』のステージのBGMになっている。
DVD
DVD版では当時のメインキャストが総登場し、各シーンについて解説が入る特典がある。
1988年1月3日にTBSにて放送された劇場ノーカット版の日本語吹き替え版は当時の豪華な声優陣が多数出演していたこともあり、非常に人気が高かったが、この音声は現在に至るまでソフト化されていなかった。しかし、2010年12月22日にBlu-ray・DVDで発売される「25周年記念 コレクターズ・エディション」に既存の吹き替えと同時に収録されることが決定した。ただし後に短縮カット版が放送されており収録されたものはこのカット版のため一部シーンで英語音声、日本語字幕になる。また、あるシーンには全く関係のない吹き替えが当てられている(チャプター8の冒頭でマイキー達が自転車に乗ってるシーンなのにトロイ達の車の中でのセリフが挿入されている)。
続編
監督のリチャード・ドナーは続篇を構想していたが、制作元のワーナー・ブラザーズは2004年、続篇製作に興味を持っていないことを明らかにした。しかし現在も続編製作の噂は絶えず、近年では2007年に「かつて主役を演じたショーン・アスティンやコリー・フェルドマンの子供が、彼ら自身の冒険に旅立つ」という続編の製作についての構想を明らかにしていた。しかし2008年10月、またしても計画は白紙化。今度はブロードウェイでの劇化を考えているという。
備考
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
- ラストでデータがタコについて語るシーンがあるが、そのエピソードはカットされていて実際には登場しないため、虚言扱いになっている(DVD特典には収録)。他、多数のカットされたシーンが存在する。
- ラストシーンで、家政婦が両手に宝石を持つシーンが2カットあるが、そのうち最初のカットと後半のカットでは、指のマニキュアの有無という撮影ミスがある。
- ショーン・アスティンが「頼むよプリントン」とステファニー役のマーサ・プリントンの本名を呼んでしまうが、そのまま本編に使われてしまうミスがある。
書籍
- 『グーニーズ』 ISBN 4-04-272602-X 角川文庫、1985年10月
- 本作の小説化。著者はジェームズ・カーン、訳者は広瀬順弘。
- 章のタイトルがあらすじを説明した長文という奇妙な形式を取っている。
- 『グーニーズ アドベンチャー・ゲームブック』 ISBN 4-576-85076-8 二見書房、1985年12月
- 本作を元にしたアドベンチャーゲームブック。映画と同年の1985年に出版された。
- ラストでフラテリ一家に捕まらずに逃げおおせるパターンがあるなど、映画にないシーンもあるものの、チェスター・コパーポット卿の持ち物からルー・ゲーリックのカードが見つかるところ、石が落ちる仕掛け、パイプから水が出るシーン、パイプオルガンを見た時の「いやな趣味」というセリフ、コインのケネディを見てマーティン・シーンと言うところ、石をどかした後の穴からコウモリの大群が飛び出し、マウスが「お座り!!」としつけようとする件など、非常に細かいところまで、かなり映画に忠実に作られている。
ゲームソフト
コナミから本作品を題材としたアクションゲームが発売された。以下の3作品ではすべて、作中のステージBGMとして、映画の中でテレビに映っていたシンディ・ローパーが歌っていた主題歌『The Goonies 'R' Good Enough(グーニーズはグッドイナフ)』をアレンジした曲が使われている。
- グーニーズ(MSX、1985年12月)
- クレジット上にはKONAMI 1986と表記。下記ファミコン版とは別内容。スロースが主役となっている。
- グーニーズ(ファミリーコンピュータ、1986年2月21日)
- MSX版とは別内容で、こちらはマイキーが主役となっている。
- 後に、PC-8800シリーズ・X1用ソフト(1986年11月)、ディスクシステムの書き換え用ソフト(1988年4月8日)としても移植。
- アメリカでは、任天堂VS.システム用アーケードゲーム(1986年)としてのみ発売された。
- グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦(ファミリーコンピュータ、1987年3月18日)
- ファミコン版『グーニーズ』の続編で、独自のオリジナルストーリーとなっている。
この他、同社の『コナミワイワイワールド』(ファミリーコンピュータ)でもマイキーがプレイヤーキャラクターの一人として出演している。また同社の音楽ゲーム『ポップンミュージック10』(アーケード、プレイステーション2)には、このファミコン版のBGM(映画の主題歌を基にしたもの)をアレンジした楽曲が収録されている。編曲はMr.T。
脚注
- ^ “The Goonies (1985)” (英語). Box Office Mojo. 2010年2月16日閲覧。
- ^ アメリカ合衆国オレゴン州にアストリアという市が実在し、多くのロケもアストリアとその周辺にて行われたが、「グーンドック」という名称は架空のものである。
外部リンク
jeep the goonies http://www.jeep.com/games/goonies.html