あぶくま (護衛艦)
| あぶくま | |
|---|---|
 呉港に停泊中の「あぶくま」 | |
| 基本情報 | |
| 建造所 | 三井造船 玉野事業所 |
| 運用者 |
 海上自衛隊 |
| 艦種 | ［乙型］護衛艦(DE) |
| 級名 | あぶくま型 |
| 母港 | 呉 |
| 艦歴 | |
| 計画 | 昭和61年度計画 |
| 発注 | 1986年 |
| 起工 | 1988年3月17日 |
| 進水 | 1988年12月21日 |
| 就役 | 1989年12月21日 |
| 要目 | |
| 排水量 |
基準 2,000トン 満載 2,500トン |
| 全長 | 109,0m |
| 最大幅 | 13.4m |
| 吃水 | 7.8m |
| 機関 |
CODOG方式、2軸推進 三菱 S12U-MTKディーゼルエンジン × 2基（4,650PS） 川崎/ロールス・ロイス スペイSM1Aガスタービンエンジン × 2基 |
| 出力 | 27,000PS |
| 速力 | 最大 27ノット以上 |
| 乗員 | 120名 |
| 兵装 |
62口径76mm単装速射砲 × 1基 ハープーンSSM4連装発射筒 × 2基 74式アスロックSUM8連装発射機1基 高性能20mm機関砲(CIWS) × 1基 68式(HOS-301)324mm3連装短魚雷発射管 × 2基 |
| 搭載機 |
なし VERTREP・HIFR可能 |
| C4ISTAR | MOFシステム |
| レーダー |
OPS-28C 低空警戒/対水上 OPS-14C 対空 81式射撃指揮装置2型-22C |
| ソナー | OQS-8 |
| 電子戦・ 対抗手段 |
NOLR-6C ESM＋OLR-3 ECM Mk.137チャフ発射機 × 2基 |
あぶくま（ローマ字：JS Abukuma, DE-229）は、海上自衛隊の護衛艦。あぶくま型護衛艦の1番艦。艦名は阿武隈川に由来し、この名を受け継いだ日本の艦艇としては、旧海軍の長良型軽巡洋艦「阿武隈」に続き2代目にあたる。
艦歴
「あぶくま」は、中期防衛力整備計画に基づく昭和61年度計画1,900トン型乙型護衛艦1229号艦として、三井造船玉野事業所で1988年3月17日に起工され、1988年12月12日に進水、1989年12月12日に就役の後、舞鶴地方隊第31護衛隊に編入された。
1999年3月23日に発生した、能登半島沖不審船事件で「あぶくま」は護衛艦「はるな」、「みょうこう」と共に不審船を追跡した。
2008年3月26日、自衛艦隊の大改編により第24護衛隊が第14護衛隊に改称され、護衛艦隊隷下に編成替え。
2009年7月6日、日韓救難共同訓練のため日本海にて「DD-111 おおなみ」、「DDH-973 楊万春」、「DDH-978 王建」、P-3哨戒機など3機とともに参加する[1][2]。
2010年3月15日、編成替えにより護衛艦隊第12護衛隊に編入、 舞鶴から呉に転籍。
歴代艦長
| 代 | 氏名 | 在任期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 川俣洋二 | 1989.12.12 - 1991.8.5 | あぶくま艤装員長 | 運用開発隊運用開発第1科長 | ||
| 2 | 明比 章 | 1991.8.6 - 1992.12.20 | 海上幕僚監部人事教育部人事課 | 海上自衛隊幹部学校研究部員 | ||
| 3 | 柴田雅裕 | 1992.12.21 - 1994.2.28 | かとり副長 | 海上幕僚監部人事教育部人事課 | ||
| 4 | 坂上隆康 | 1994.3.1 - 1995.6.28 | 第3護衛隊群司令部幕僚 | 舞鶴基地業務隊補充部付 | ||
| 5 | 御厨清志 | 1995.6.29 - 1996.8.19 | 海上自衛隊幹部候補生学校教官 | たかつき艦長 | ||
| 6 | 近藤 誠 | 1996.8.20 - 1997.8.10 | 海上幕僚監部人事教育部厚生課 | 東京業務隊付 | ||
| 7 | 木村豊前 | 1997.8.11 - 1998.9.29 | プログラム業務隊 | 海上自衛隊第1術科学校教官 兼研究部員 |
||
| 8 | 大津雅紀 | 1998.9.30 - 2000.3.23 | 第1護衛隊群司令部幕僚 | 海上自衛隊幹部学校付 | 2000.1.1 1等海佐昇任 | |
| 9 | 四ノ宮正壽 | 2000.3.24 - 2001.9.24 | 横須賀地方総監部防衛部 | きくづき艦長 | 就任時3等海佐 2001.7.1、2等海佐 | |
| 10 | 浴 哲生 | 2001.9.25 - 2002.9.1 | 海上幕僚監部人事教育部 人事計画課 |
海上自衛隊幹部学校付 | ||
| 11 | 山本博幸 | 2002.9.2 - 2003.7.31 | 海上自衛隊第1術科学校教官 | |||
| 12 | 竹内 修 | 2003.8.1 - 2004.9.9 | 海上幕僚監部防衛部防衛課 | 海上幕僚監部人事教育部 人事計画課 |
||
| 13 | 白根 勉 | 2004.9.10 - 2005.8.21 | 海上幕僚監部防衛部装備体系課 | 統合幕僚会議事務局第5幕僚室 | ||
| 14 | 二瓶芳信 | 2005.8.22 - 2006.8.19 | ||||
| 15 | 星野正彦 | 2006.8.20 - 2007.8.9 | 第2護衛隊群司令部幕僚 | |||
| 16 | 笹野英夫 | 2007.8.10 - 2009.3.24 | 指揮通信開発隊企画科長 | てんりゅう艦長 | ||
| 17 | 平井克英 | 2009.3.25 - 2010.3.24 | 東京業務隊付 | |||
| 18 | 松尾 淳 | 2010.3.25 - 2011.3.24 | あしがら砲雷長兼副長 | |||
| 19 | 濱崎真吾 | 2011.3.25 - 2012.7.31 | 東京業務隊付 | 海上幕僚監部防衛部装備体系課 | ||
| 20 | 宮崎好司 | 2012.8.1 - 2013.6.30 | くにさき運用長兼副長 | しらせ | ||
| 21 | 土屋 剛 | 2013.7.1 - 2014.7.21 | くらま航海長 | 海上自衛隊第2術科学校研究部長 | ||
| 22 | 川岸裕嗣 | 2014.7.22 - 2015.8.2 | 呉海上訓練指導隊 | 呉地方総監部防衛部 第3幕僚室長兼第5幕僚室長 |
2015.7.1 1等海佐昇任 | |
| 23 | 今若充啓 | 2015.8.3 - | ちょうかい砲雷長兼副長 |
脚注
- ^ 読売ONLINE韓国海軍の駆逐艦、海自舞鶴基地に初入港2009年7月4日
- ^ MSN産経ニュース日本海で海自と韓国海軍が共同訓練 北朝鮮情勢も視野に？2009年7月7日
参考文献
- 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』（並木書房、2002年）
- 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』（海人社、2004年）
