UEFAチャンピオンズリーグ・アンセム
UEFAチャンピオンズリーグ・アンセム(英: UEFA Champions League Anthem)は、UEFAチャンピオンズリーグ (UCL) の試合で流される賛美歌(アンセム)である。
概要
[編集]試合における選手入場時、試合中継の最初と最後などに必ず流される合唱付きの管弦楽曲で、UCLのブランディングに大きく寄与している。
UEFAチャンピオンズリーグの前身であるヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ時代の1992年に、王立音楽大学出身のイギリス人作曲家・トニー・ブリテンが、ドイツの作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの「ジョージ2世の戴冠式アンセム」(英: Coronation Anthems)の中の『司祭ザドク』(英: Zadok the Priest)を基に曲をアレンジし、作詞をした[1]。作曲にあたり、ヘンデルのスタイルを用いることは欧州サッカー連盟 (UEFA) 側からの依頼であったという[1]。
公式音源はロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏・アカデミー室内管弦楽団コーラス部による合唱によるものであるが、公式に販売はされておらず、ウェブサイトからのダウンロードも許可されていない[1][2]。ただし、2015年にUEFAが1分強の公式音源動画を公式YouTubeチャンネルで公開している[3]ほか、2016年にはUEFAがトニー・ブリッテンへのインタビューなど、アンセム作成の裏側を紹介した動画を公開した[4]。
歌詞
[編集]歌詞にはUEFAの公用語であるドイツ語、フランス語、英語の3か国語が織り交ぜられている。
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決勝での演奏・歌唱
[編集]2008-09シーズン以降、決勝戦の選手入場の際にミュージシャン(主に決勝開催国出身のクラシック音楽家・声楽家)によってアンセムの生演奏・歌唱が行われることが通例となっている[1]。
- 2009年(スタディオ・オリンピコ) - アンドレア・ボチェッリ
- 2010年(サンティアゴ・ベルナベウ) - ファン・ディエゴ・フローレス
- 2011年(ウェンブリー・スタジアム) - オールエンジェルス
- 2012年(フースバル・アレーナ・ミュンヘン) - ヨナス・カウフマン & デイヴィッド・ギャレット
- 2013年(ウェンブリー・スタジアム) - (生演奏等無し)
- 2014年(エスタディオ・ダ・ルス) - マリーザ
- 2015年(ベルリン・オリンピアシュタディオン) - ニーナ・マリア・フィッチャー(ソプラノ歌手) & マヌエル・ゴメス・ルイス(テノール歌手)
- 2016年(スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ) - アンドレア・ボチェッリ
- 2017年(ナショナルスタジアム・オブ・ウェールズ) - アンドレア・ボチェッリ
- 2018年(NSCオリンピスキ) - 2CELLOS[5]
- 2019年(エスタディオ・メトロポリターノ) - Asturia Girls(フランスの弦楽四重奏グループ)
- 2020年(エスタディオ・ダ・ルス) - (無観客試合での開催につき生演奏等無し)
- 2021年(エスタディオ・ド・ドラゴン) - マシュメロ(アンセム自体は別音源による録音)
出典
[編集]- ^ a b c d “UEFA Champions League anthem: lyrics, background, facts”. UEFA.com (2020年7月30日). 2021年1月24日閲覧。
- ^ “チャンピオンズ・リーグのアンセムはどんな歌詞? なんと3か国語が入り乱れていた!”. サッカーダイジェスト (2017年10月29日). 2021年1月24日閲覧。
- ^ The official UEFA Champions League anthem - YouTube
- ^ The story of the UEFA Champions League anthem - YouTube
- ^ 2CELLOS performance at the 2018 UEFA Champions League Final - YouTube
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 大会公式サイト - UEFA.com