Hib

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Hib(ヒブ)は真正細菌であるインフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)b型の略称。冬場に流行するインフルエンザ(流行性感冒)の原因微生物となるインフルエンザウイルスとは異なる。

Hibは肺炎敗血症喉頭蓋炎などさまざまな感染症を引き起こし、なかでも重篤な感染症がHibによる細菌性髄膜炎(Hib髄膜炎)である。

Hib髄膜炎[編集]

髄膜炎とは脳や脊髄を包んでいる髄膜に細菌やウイルスが感染して起こる病気で、発症すると治療を受けても約5%(日本で年間約30人)の乳幼児が死亡し、約25%(日本で年間約150人)に知能障害などの発育障害聴力障害などの後遺症が残る。近年、治療に必要な抗生物質が効かない耐性菌も増加しており、発症後の治療は困難である。

細菌性髄膜炎による日本の患者数は年間で少なくとも600人、5歳になるまでに2000人に1人の乳幼児がHib髄膜炎にかかっている。細菌性髄膜炎を引き起こす細菌はいくつかあるが、原因の半分以上がHibである。

Hibワクチン[編集]

  • Hibによる感染症を未然に防ぐHibワクチンは、100か国以上で接種されており、14年間に約1億5000万回接種されている。日本では、2008年12月に任意接種(有料)が一般的に可能となった。
  • さらに2013年の予防接種法の改正で定期接種となった(2013年4月1日からヒブワクチン、子宮頸がんワクチンとともに自己負担無償化)。
  • Hibワクチン接種時期と接種回数
    • 生後2~7か月までに接種開始する場合は、4~8週間間隔で3回、追加免疫3回目の接種から約1年後に1回の計4回接種。
    • 生後7か月~1歳未満に接種開始する場合は、4~8週間間隔で2回、追加免疫として2回目の接種から約1年後に1回の計3回接種。
    • 1歳を越えて接種開始する場合は、追加免疫はなく1回のみで抗体獲得となる。
    • Hibワクチンは不活化ワクチンなので、接種後6日間以上の間隔をあければ次のワクチンを受けることが可能。同時接種を希望する場合は医師に相談する。日本でも海外同様、四種混合など他ワクチンと一緒に予防接種されている。

副作用は、通常は一時的な接種部位の赤みや腫れで数日で消失する。