FBI超能力捜査官
『FBI超能力捜査官』(エフビーアイちょうのうりょくそうさかん)は、日本テレビで不定期に放送されていた特別番組。
内容
初放送は2003年1月18日。アメリカ・連邦捜査局(FBI)に在籍していたと自称する“捜査官”が、未解決事件の犯人探しや、行方不明者を探すと言った企画が主な内容である。また、タイムカプセルを掘り起こす企画もあった。
ただし、FBI超能力捜査官という役職はFBIには存在しない上、FBIに所属する者は法律で国外活動が禁止されている。また、アメリカの警察関係組織に超能力捜査官(番組ではPsychic Investigatorと呼ばれている)という役職もない。この名称は日本のテレビ局が番組作成の際につけた名前である。
功績とされる事例
- 2003年3月の放送で紹介した、当時未解決だった、青森県で発生した武富士弘前支店強盗殺人・放火事件で出演者の一人が、犯人と思われる似顔絵を書き放送した。翌日見事に犯人は逮捕となった。ただし、実際は放送前から参考人としてこの男が浮上しており、犯人のモンタージュの似顔絵もメディアで広く報道され、武富士のポケットティッシュにも似顔絵が同梱されていた。また、番組内で紹介された犯人の素性(住所、職業、犯行動機など)や事件後の動向(番組の超能力者は「犯行時に火傷を負い仕事を休んでいた」と主張していたが、実際は事件後も仕事を続けていた)は、実際のそれとは隔たりが大きかったが[1]、逮捕後の番組では「超能力者が描いた想像図は犯人の顔とそっくり」という主張がなされた。
- 2007年9月25日の放送で、お笑いコンビ麒麟の田村裕が、以前から行方不明だった父親の捜索を依頼し、父親は大阪で見つかった。ただし、「と学会」会長である作家の山本弘が実際に大阪市内で検証を行った結果、このときの調査内容には番組側の捏造が多数あったとの指摘がなされている[1]。たとえば、番組では捜査官マクモニーグルの透視によって父親は「ピーチカラーの建物」に住んでいるとの情報を得て、現地でそれらしきビルを発見したと放送しているが、そのビルの外装は実際には赤茶色だった。透視に該当するようなビルが現地にはなかったため、違う色のビルを画像の色調をピンク色に変えて撮影していたのである。
スタッフ
- 構成:三木敦、川原慶太郎、池田一之
- ナレーター:広中雅志、石塚運昇、吉沢希梨、加藤亮夫、乃村健次
- TM:江村多加司
- 音声:大島康彦
- カメラ:小林宏義
- VE:田口徹
- 照明:高橋明宏
- ロケ技術:ベイシス、エンドレス、ファーストウィング
- 美術:林健一
- デザイン:星野充紀
- タイトルグラフィックス:エーデルジャパン
- リサーチ:フォーミュレーション 田中大督
- 編集:辻泰治(麻布プラザ)
- MA:伊藤敬一(麻布プラザ)
- 音響効果:白根沢修(エッグノッグ)
- TK:西岡八生子
- デスク:小池智子
- PR:村上淳一
- 編成:中川学
- 海外コーディネート:ideaNET、ウエルカム・プロダクション
- 通訳:ウィルビーインターナショナル
- スタイリスト:御法川靖子
- AD:境浩平、高橋怜
- AP:村橋直樹
- ディレクター:新井三郎、須藤拓也、田頭悟、高野透矢
- 演出:ROIDO尚樹
- 制作協力:オフィス・トゥー・ワン
- プロデューサー:松本京子、滝川均(オフィス・トゥー・ワン)
- チーフプロデューサー:松岡至
過去のスタッフ
- 構成:桝本壮志、堀江利幸、金森匠
- プロデューサー:磯野太、今村司、上田識喜、竹内尊実、瀬戸口正克/山本昭三(オフィス・トゥー・ワン)
- チーフプロデューサー:吉田真→政橋雅人→梅原幹
- ディレクター:大貫英俊、膳亀由香、花房タロウ、小松知子