DXF

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DXF (Drawing Exchange Format) は、CADソフトウェアで作成した図面ファイルフォーマットで、CAD図面の情報交換におけるデファクトスタンダード的な存在である。二次元および三次元の図形をベクトルデータとして格納する。

概要[編集]

オートデスク社のCAD製品、AutoCADの異なるバージョン間のデータ互換を目的として策定されたが、内部の仕様が公開されているため、多くのCAD製品で扱われるようになった。プログラミングの技術があれば、DXF形式を取り扱うソフトウェアを独自に作成することも可能である。一方で仕様上、各製品毎のデータ構造の差異を吸収できないため、別のCADソフトウェアでは図面の完全な再現ができない事も多い。

大半の3DCGソフトウェアにおいてもポリゴン形状データの汎用フォーマットとしてサポートされているが、UVマッピングなどの質感情報が授受できない点から、最近はWavefront obj形式や3ds Max形式などが用いられる事が多い。

DXFにはアスキー形式(テキスト形式)とバイナリ形式とがある。バイナリ形式の方がよりデータ量を低減できるが、対応製品が少なく、ファイル形式としては普及していないのが現状である。アスキー形式のDXFでは、データをテキストとして格納するためデータ量が大きくなる傾向があるが、内容が冗長なため、高率のデータ圧縮が可能である。

構造[編集]

一般的なDXFは以下の構造を有する。

バージョン「R12」まで[編集]

ヘッド部 (HEAD)
AutoCADのシステム情報、図面範囲等の図面情報を定義。
テーブル部 (TABLES)
線種、レイヤ、スタイルなどを定義。
ブロック定義部 (BLOCKS)
ブロック図形を定義。
要素定義部 (ENTITIES)
図面を構成する各図形要素を定義。
ファイル終端 (END OF FILE)
ファイルの終端。

バージョン「R13」以降[編集]

ヘッダ部 (HEADER)
AutoCADのシステム情報、図面範囲等の図面情報を定義。
クラス部 (CLASSES)
C++ライブラリのデータを定義。
テーブル部 (TABLES)
線種、レイヤ、スタイルなどを定義。
ブロック定義部 (BLOCKS)
ブロック図形を定義。
要素定義部 (ENTITIES)
図面を構成する各図形要素を定義。
非図形要素定義部 (OBJECTS)
GROUPとMLINEのデータを定義。
ファイル終端 (END OF FILE)
ファイルの終端。

DXF 形式を取り扱える主なソフトウェア[編集]

外部リンク[編集]