BMW・Z8

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Z8
コックピット
リヤのデザイン

Z8(ズィー・エイト、ツェット・アハト)は、ドイツの自動車メーカーBMWが2000年から2003年まで製造・販売していたオープンカー(ロードスター)である。コードネーム(モデルコード)は、E52。一代限りで生産が終了された。

1956年から1959年まで生産されていたBMW・507をモチーフにし、南カリフォルニアのデザインセンターにおいてデザインされた。アストンマーティン・DB9ヴァンテージのデザインを手がけたヘンリック・フィスカーの出世作でもある。

歴史

コンセプトモデル「Z07」の量産型として1999年に発表、日本では2000年5月に発売された。2003年までに、5,703台が生産され、約半数がアメリカに輸出された。

2003年には、アルピナによるアルピナ・ロードスターV8が発売され、555台が生産された。MT車のみの通常モデルに対し、AT仕様のみに変更された。大部分がアメリカで販売された。

特徴・機構

  • シャーシとボディは、オール・アルミニウム製。
  • エンジンはBMW Mが製造したもので、BMW・M5E39)に搭載されていたものと同一である。
  • 左ハンドル仕様のみだった。
  • アメリカでの価格は12万8,000ドル、日本での価格は1,660万円(最終モデル)だった。

主なモデル

グレード 製造年 排気量 エンジン 最高出力/最大トルク 変速機 駆動方式
Z8 1999年-2003年 4.9L V型8気筒DOHC 400PS/51.0kgf·m 6速MT FR

批判

  • 右ハンドル仕様がないため、左側通行イギリスでも左ハンドルのまま販売された。そのことが現地ジャーナリストから少なからぬ批判を浴びている。
  • オープン走行時の室内への風の巻き込みは激しく、風きり音は屋根を閉じた状態であっても相当にうるさかったと言われる。

その他

脚注

注釈

出典

関連項目

外部リンク