2010年のフォーミュラ・ニッポン

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2010年のフォーミュラ・ニッポン
前年: 2009 翌年: 2011

2010年のフォーミュラ・ニッポンは、2010年4月17日・18日に鈴鹿サーキットで開幕し、11月6日・7日に鈴鹿サーキットで閉幕する全7戦と、11月13・14日に富士スピードウェイで行われたJAFグランプリのシリーズである。

前年からの主な変更点[編集]

レース日程[編集]

富士スピードウェイでのレースが2戦から1戦になり全7戦となったが、最終戦の後にオールスター戦(FUJI SPRINT CUP、FSC)が行なわれる[1]。このオールスター戦はSUPER GTとの共催で、1990年以来20年ぶりにJAFグランプリのタイトルが付与される[2]。国内トップフォーミュラのシリーズ戦以外のレースは1994年の全日本F3000選手権以来16年ぶり、フォーミュラ・ニッポンへの移行後は初めてとなる。

さらに、より緊張感のあるシリーズを演出するために、日程やレース距離の短縮なども行なわれる。

  • レース距離 200〜250km
  • 第3戦(富士)は予選と決勝を同日に開催
  • 第1戦(鈴鹿)・第4戦(もてぎ)・第6戦(オートポリス)については、決勝レース中にタイヤ交換が義務付けられる。

車両[編集]

「ステアリングの操舵荷重を軽減して欲しい」と言うドライバーからのに要望に対応し、パワーステアリングの装着が認められ、第5戦(菅生)より装着される。

ポイントシステム[編集]

参加台数の変化に合わせてポイント配分が見直され、最終戦は2レース制になったと共に、優勝者にはボーナスポイントが与えられる。

決勝順位 P.P. 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位
通常レース 1 10 8 6 5 4 3 2 1
2レース制 第1/2レース 1 5+3 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5

エントラント[編集]

ホンダエンジンのサポートを行なうM-TECが運営する「MOTUL TEAM 無限」と、全日本F3選手権にも参戦している「KCMG」の2チームが、共に1台体制で新規参戦。一方で、「TEAM IMPUL」がスポンサーの撤退などから台数を前年の3台から2台に減らし、最終的には前年比1台増の14台がエントリーした。

第4戦より「KONDO Racing」が1台体制で約1年半ぶりに参戦を再開した。[3]

エントリーリスト[編集]

Car-No. ドライバー チーム エンジン
1 フランスの旗 ロイック・デュバル DOCOMO TEAM DANDELION RACING HONDA HR10E
2 日本の旗 伊沢拓也
3 日本の旗 松田次生(Rd.4 - FSC) KONDO Racing TOYOTA RV8K
7 イタリアの旗 ケイ・コッツォリーノ Team LeMans TOYOTA RV8K
8 日本の旗 石浦宏明
10 日本の旗 塚越広大 HFDP RACING HONDA HR10E
16 日本の旗 井出有治 MOTUL TEAM 無限 HONDA HR10E
18 日本の旗 平中克幸 KCMG TOYOTA RV8K
19 ブラジルの旗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ Mobil 1 TEAM IMPUL TOYOTA RV8K
20 日本の旗 平手晃平
29 日本の旗 井口卓人 DELIZIEFOLLIE CERUMO/INGING TOYOTA RV8K
31 日本の旗 山本尚貴 NAKAJIMA RACING HONDA HR10E
32 日本の旗 小暮卓史
36 ドイツの旗 アンドレ・ロッテラー PETRONAS TEAM TOM'S TOYOTA RV8K
37 日本の旗 大嶋和也

※全チームともシャシーはFN09タイヤブリヂストン

スケジュール及び勝者[編集]

開催日 開催サーキット 距離・形式 優勝者 ポールポジション ファステストラップ
Rd1 4月17〜18日 鈴鹿サーキット 220km 小暮卓史 小暮卓史 平手晃平
Rd2 5月22〜23日 ツインリンクもてぎ 250km ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
Rd3 7月17〜18日 富士スピードウェイ 200km 平手晃平 ロイック・デュバル 平手晃平
Rd4 8月7〜8日 ツインリンクもてぎ 250km ロイック・デュバル 小暮卓史 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
Rd5 9月25〜26日 スポーツランドSUGO 230km 大嶋和也 ロイック・デュバル アンドレ・ロッテラー
Rd6 10月16〜17日 オートポリス 230km アンドレ・ロッテラー 大嶋和也 ケイ・コッツォリーノ
Rd7 11月6〜7日 鈴鹿サーキット 2レース 120km ロイック・デュバル ロイック・デュバル ロイック・デュバル
160km ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 小暮卓史
FSC 11月13〜14日 富士スピードウェイ 2レース 100km アンドレ・ロッテラー ケイ・コッツォリーノ アンドレ・ロッテラー
100km アンドレ・ロッテラー アンドレ・ロッテラー ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

シリーズポイントランキング[編集]

ドライバー部門[編集]

ポイントシステム

順位 P.P. 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位
通常レース 1 10 8 6 5 4 3 2 1
2レース制 第1/2レース 1 5+3 4 3 2.5 2 1.5 1 0.5

太字ポールポジション斜字ファステストラップ。(key)

順位 名前 Rd1 Rd2 Rd3 Rd4 Rd5 Rd6 Rd7 ポイント
1 ブラジルの旗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 2 1 3 6 11 2 4 1 47.5
2 ドイツの旗 アンドレ・ロッテラー 3 3 2 Ret 3 1 3 2 43
3 フランスの旗 ロイック・デュバル 6 4 14 1 2 Ret 1 4 39.5
4 日本の旗 小暮卓史 1 6 5 2 5 Ret 2 3 38
5 日本の旗 平手晃平 4 7 1 3 12 8 9 6 25.5
6 日本の旗 大嶋和也 12 8 4 5 1 Ret 5 7 24
7 日本の旗 山本尚貴 7 5 7 4 Ret 5 6 5 20.5
8 日本の旗 石浦宏明 10 Ret 6 8 4 3 7 10 16
9 日本の旗 塚越広大 8 2 11 10 Ret DSQ 10 12 9
10 イタリアの旗 ケイ・コッツォリーノ Ret 10 8 13 7 4 13 14 8
11 日本の旗 伊沢拓也 5 11 9 11 6 Ret 11 11 7
12 日本の旗 平中克幸 Ret Ret 13 7 Ret 7 12 13 4
13 日本の旗 井口卓人 11 Ret 12 12 10 6 Ret Ret 3
14 日本の旗 松田次生 Ret 8 Ret 14 9 1
15 日本の旗 井出有治 9 9 10 9 9 Ret 8 8 1
順位 名前 Rd1 Rd2 Rd3 Rd4 Rd5 Rd6 Rd7 ポイント

ルーキー・オブ・ザ・イヤー[編集]

順位 名前 Rd1 Rd2 Rd3 Rd4 Rd5 Rd6 Rd7 ポイント
1 日本の旗 山本尚貴 7 5 7 4 Ret 5 6 5 20.5
2 イタリアの旗 ケイ・コッツォリーノ Ret 10 8 13 7 4 13 14 8
3 日本の旗 井口卓人 11 Ret 12 12 10 6 Ret Ret 3
順位 名前 Rd1 Rd2 Rd3 Rd4 Rd5 Rd6 Rd7 ポイント

チーム部門[編集]

順位 チーム No. Rd1 Rd2 Rd3 Rd4 Rd5 Rd6 Rd7 ポイント
1 Mobil 1 TEAM IMPUL 19 2 1 3 6 11 2 4 1 68
20 4 7 1 3 12 8 9 6
2 PETRONAS TEAM TOM'S 36 3 3 2 Ret 3 1 3 2 66
37 12 8 4 5 1 Ret 5 7
3 NAKAJIMA RACING 31 7 5 7 4 Ret 5 6 5 56.5
32 1 6 5 2 5 Ret 2 3
4 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1 6 4 14 1 2 Ret 1 4 40.5
2 5 11 9 11 6 Ret 11 11
5 Team LeMans 7 Ret 10 8 13 7 4 13 14 24
8 10 Ret 6 8 4 3 7 10
6 HFDP RACING 10 8 2 11 10 Ret DSQ 10 12 9
7 KCMG 18 Ret Ret 13 7 Ret 7 12 13 4
8 DELIZIEFOLLIE CERUMOINGING 29 11 Ret 12 12 10 6 Ret Ret 3
9 KONDO Racing 3 Ret 8 Ret 14 9 1
10 MOTUL TEAM 無限 16 9 9 10 9 9 Ret 8 8 1
順位 チーム No. Rd1 Rd2 Rd3 Rd4 Rd5 Rd6 Rd7 ポイント

※各戦で同一チームのマシンが得た合計点

脚注[編集]