1993年の全日本F3000選手権

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1993年の全日本F3000選手権
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1993年の全日本F3000選手権は、1993年(平成5年)3月20日 - 21日鈴鹿サーキットで開幕し、同年11月13日 - 14日に鈴鹿サーキットで閉幕した全日本F3000選手権の全11戦によるシリーズである。

エントリーリスト

Car-No. ドライバー 車名
(シャシー/エンジン)
タイヤ エントラント
1 イタリアの旗 マウロ・マルティニ アコム エボリューション T93
ローラT93/50/無限MF308/ノバエンジニアリング)
B ACOM EVOLUTION TEAM NOVA
2 日本の旗 伊藤直澄 GIZA HOUSE T92
→ GIZA HOUSE T93
→ GIZA HOUSE 92D
(ローラT92/50 → ローラT93/50 → レイナード92D/無限MF308/アクティブ)
D GIZA RACING TEAM
3 日本の旗 黒澤琢弥
日本の旗 金石勝智(第10・11戦)
CABIN T92 DFV
(ローラT92/50/コスワースDFV/ヒーローズ)
B CABIN Racing with HEROES
5 アメリカ合衆国の旗 ジェフ・クロスノフ SSR メイテック DL ローラ
(ローラT92/50 → ローラT93/50/無限MF308/スピードスター)
D スピードスターホイールレーシングチーム
7 日本の旗 高橋国光 ADVAN LOLA MF308
(ローラT92/50 → ローラT93/50/無限MF308/パルスポーツ)
Y ADVAN SPORT PAL
8 イタリアの旗 マルコ・アピチェラ トライ ダンロップ 童夢 F103i
(童夢F103i/無限MF308/童夢)
D 株式会社 童夢
10 ドイツの旗 ハインツ=ハラルド・フレンツェン KAWAISTEEL T93
(ローラT93/50/無限MF308/ノバエンジニアリング)
B KAWAISTEEL TEAM NOVA
11 イギリスの旗 エディー・アーバイン コスモオイル ローラ T92 無限
(ローラT92/50/無限MF308/セルモ)
D コスモオイルレーシングチーム セルモ
14 日本の旗 影山正彦 PIAA REYNARD 93D
(レイナード93D/無限MF308/中嶋企画)
B NAKAJIMA PLANNING
15 日本の旗 桧井保孝 PIAA REYNARD 93D
(レイナード93D/無限MF308/中嶋企画)
B NAKAJIMA PLANNING
16 日本の旗 和田久 CAPCOM LOLA T93
(ローラT93/50/無限MF308/ハギワラレーシング)
B CAPCOM RACING TEAM Hagiwara Racing
17 日本の旗 和田孝夫
イギリスの旗 アンソニー・レイド(第8 - 11戦)
ADVAN エボリューション 92
→ ADVAN エボリューション 93
(ローラT92/50 → ローラT93/50/無限MF308/ニューランド)
Y SUPER EVOLUTION RACING TEAM
19 日本の旗 星野一義 NISSEKI LOLA T92
(ローラT92/50/コスワースDFV/ホシノ・レーシング)
B NISSEKI IMPUL RACING TEAM
20 イギリスの旗 アンドリュー・ギルバート=スコット STELLAR LOLA
(ローラT92/50/無限MF308/ステラインターナショナル)
B ステラインターナショナル
21 オーストリアの旗 ローランド・ラッツェンバーガー KYGNUS TONEN LOLA
(ローラT93/50/無限MF308/ステラインターナショナル)
B ステラインターナショナル
24 日本の旗 中谷明彦(第3・4戦) LOLA T92 JUDD
(ローラT92/50/JUDD KV/セルモ)
B TEAM HAYASHI
25 アメリカ合衆国の旗 ロス・チーバー PROMISE REYNARD 93D
(レイナード93D/無限MF308/チーム・ルマン)
B プロミス&レイナード
26 日本の旗 石川朗 CAPCOM REYNARD 93D
(レイナード93D/無限MF308/チーム・ルマン)
B CAPCOM RACING TEAM Le Mans
28 ブラジルの旗 パウロ・カーカッシ ALEXEL 93D
(レイナード93D/無限MF308/ナビコネクションレーシング)
B NAVI CONNECTION RACING
30 日本の旗 野田英樹(第11戦) TENORAS TOM'S 93D
(レイナード93D/コスワースDFV/トムス)
B TOM'S
33 日本の旗 清水正智 トライデント レイナード 92D
(レイナード92D/無限MF308/?)
D トライデントレーシングチーム
36 日本の旗 関谷正徳
日本の旗 野田英樹(第10戦)
TOM'S REYNARD 93D
(レイナード93D/コスワースDFV/トムス)
B TOM'S
37 フィンランドの旗 ミカ・サロ 5ZIGEN アド LOLA T93
(ローラT93/50/無限MF308/アドレーシングチーム)
Y 株式会社アド・レーシング
38 日本の旗 田中実(第10・11戦) 5ZIGEN アド LOLA T92
(ローラT92/50/コスワースDFV/アドレーシングチーム)
Y 株式会社アド・レーシング
61 スウェーデンの旗 トーマス・ダニエルソン SUNTORY BOSS T92
(ローラT92/50/コスワースDFV/チーム・テイクワン)
D TEAM TAKE ONE
77 日本の旗 鈴木利男 UNIVERSAL LOLA
(ローラT92/50 → ローラT93/50/コスワースDFV/アストニッシュ)
B UNIVERSAL RACING TEAM
88 イタリアの旗 エマニュエル・ナスペッティ
日本の旗 中谷明彦(第6 - 11戦)
ダンロップ 童夢 F103i
(童夢F103i/無限MF308/童夢)
D 株式会社 童夢
98 日本の旗 服部尚貴 TOSTEM LOLA T92
(ローラT92/50/無限MF308/ムーンクラフト)
B LE GARAGE COX RACING TEAM + MOON CRAFT

※タイヤ:BブリヂストンDダンロップY横浜ゴム

スケジュール及び勝者

開催日 開催場所 イベント名 優勝者
第1戦 3月20日 - 21日 鈴鹿サーキット MILLION CARD CUP RACE Round 1 SUZUKA R・チーバー
第2戦 4月10日 - 11日 富士スピードウェイ CABIN International Formula Cup 星野一義
第3戦 5月8日 - 9日 CP MINEサーキット F3000 MINE ALL STAR M・マルティニ
第4戦 5月22日 - 23日 鈴鹿サーキット MILLION CARD CUP RACE Round 2 SUZUKA E・アーバイン
第5戦 7月17日 - 18日 大分阿蘇レーシングパーク COSMO OIL FORMULA CUP IN RACING PARK (注1)
第6戦 7月31日 - 8月1日 スポーツランド菅生 SUGO INTER FORMULA M・アピチェラ
第7戦 8月14日- 15日 富士スピードウェイ RRC FUJI CHAMPIONS (注2)
第8戦 9月4日 - 5日 富士スピードウェイ FUJI INTER F3000 鈴木利男
第9戦 9月25日 - 26日 鈴鹿サーキット MILLION CARD CUP RACE Round 3 SUZUKA R・チーバー
第10戦 10月16日 - 17日 富士スピードウェイ INTERNATIONAL F3000 FUJI FINAL 星野一義
第11戦 11月13日 - 14日 鈴鹿サーキット MILLION CARD CUP RACE FINAL Round SUZUKA T・ダニエルソン

(注1)オートポリスの倒産により開催中止。(注2)悪天候により決勝中止。

シリーズポイントランキング

順位 ドライバー 第1戦 第2戦 第3戦 第4戦 第5戦 第6戦 第7戦 第8戦 第9戦 第10戦 第11戦 合計 有効得点
1 星野一義 6 9 0 6 × 0 × 0 2 9 0 32 32
2 E・アーバイン 4 4 0 9 × 0 × 1 6 6 3 33 32
3 R・チーバー 9 0 3 0 × 4 × 0 9 0 6 31 31
4 M・アピチェラ 0 6 0 2 × 9 × 0 3 3 0 23 23
5 鈴木利男 1 3 0 0 × 3 × 9 4 2 0 22 22
6 T・ダニエルソン 0 2 0 4 × 0 × 0 0 4 9 19 19
7 M・マルティニ 0 0 9 0 × 0 × 0 0 1 0 10 10
8 A・G・スコット 2 1 0 3 × 0 × 0 0 0 4 10 10
9 影山正彦 0 0 1 0 × 6 × 0 0 0 0 7 7
10 H-H・フレンツェン 0 0 0 0 × 0 × 6 0 0 2 8 8
11 J・クロスノフ 0 0 6 0 × 0 × 0 0 0 0 6 6
12 R・ラッツェンバーガー 0 0 0 1 × 0 × 4 1 0 0 6 6
13 黒澤琢弥 3 0 0 0 × 2 × 0 0 - - 5 5
14 P・カーカッシ 0 0 4 0 × 0 × 0 0 0 0 4 4
15 服部尚貴 0 0 2 0 × 0 × 2 0 0 0 3 3
16 関谷正徳 0 0 - 0 × 0 × 3 0 0 0 3 3
17 M・サロ 0 0 0 0 × 1 × 0 0 0 0 1 1
18 金石勝智 - - - - × - × - - 0 1 1 1

※ベスト7戦が有効得点

トピックス

  • 前年、不振に陥った星野一義はムーンクラフトから宮坂宏をチーフ・エンジニアとして招き、ニスモからの技術支援もあって復活。1990年以来の全日本F3000チャンピオンに輝いた。
  • 無限MF308エンジンをベースに、ホンダF1技術者が加わって開発された「無限ホンダ」エンジン(エンジン名はMF308のまま)が、第6戦菅生からノバのフレンツェン車に搭載。第7戦富士からマルティニ車にも搭載された。雨で中止になった第7戦富士でマルティニが、第8戦富士でフレンツェンがそれぞれポールポジションを獲得。
  • ムーンクラフトがF3000用シャシー、MC-060ELを開発。シーズン前テストで好タイムを記録するも実戦には登場せず。
  • 前年、F1・マーチのドライバーだったエマニュエル・ナスペッティが童夢のレギュラードライバーに起用されるが、成績不振により第4戦鈴鹿を以て全日本F3000の参戦を終了。ジョーダンのテスト・ドライバーに転出した。
  • F1第13戦イタリアGPでマルコ・アピチェラが、第15戦鈴鹿・第16戦オーストラリアでエディー・アーバインがジョーダンからF1にスポット参戦。アーバインは鈴鹿でF1デビュー戦ながら6位入賞し、F1進出の足掛かりをつかんだ。
  • 鈴木利男がF1第15戦鈴鹿・第16戦オーストラリアにラルースからスポット参戦した。