西戸崎駅
表示
西戸崎駅 | |
---|---|
駅舎(2019年3月) | |
さいとざき Saitozaki | |
(2.1 km) 海ノ中道 JD02► | |
所在地 | 福岡市東区西戸崎一丁目2-36 |
駅番号 | JD 01 |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■香椎線 |
キロ程 | 0.0 km(西戸崎起点) |
電報略号 | サイ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
691人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1904年(明治37年)1月1日[2] |
備考 |
無人駅[3] 駅集中管理システム(Smart Support Station)導入駅 福岡市内駅 |
西戸崎駅(さいとざきえき)は、福岡県福岡市東区西戸崎一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)香椎線の駅である。駅番号はJD01。同線の起点駅。愛称は「海の中道線」。粕屋炭田で採掘された石炭輸出のために建設された博多湾鉄道の石炭積出駅だった[4]。
歴史
[編集]- 1904年(明治37年)1月1日:博多湾鉄道(後の博多湾鉄道汽船)の駅として開設[2]。
- 1942年(昭和17年)9月22日:博多湾鉄道汽船が5社合併して西日本鉄道を設立し[5][6]、同社糟屋線となる。
- 1944年(昭和19年)5月1日:西日本鉄道当駅 - 宇美駅間が戦時買収により国有化され運輸通信省が継承[7]。
- 1948年(昭和23年)10月:駅舎改築[8]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物取扱廃止[9]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、九州旅客鉄道(JR九州)の駅となる[10]。
- 1996年(平成8年)3月29日:現駅舎に改築[8][11]。
- 2009年(平成21年)3月1日:ICカード「SUGOCA」の利用が可能となる[12]。
- 2015年(平成27年)3月14日:駅遠隔案内システム(Smart Support Station)「ANSWER」の導入に伴い無人駅化[13]。
駅構造
[編集]駅舎側に沿って単式ホーム2面2線を有する[1]無人駅。殆どの列車は1番ホームに入線するが一部列車は2番ホームに入線する[14]。
駅舎は延床面積135m2の鉄筋コンクリート平屋建て[8][11]。全面ガラス張りで総工費5000万円は全額JR九州が負担している[8] 。
SUGOCAの利用が可能であり、チャージや無記名SUGOCAの購入も可能である[15]。
異常時に対応するため、香椎線で無人化される駅にはインターホン等が設置されることになった[16]。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1・2 | 香椎線 | 香椎・宇美方面[17] |
-
ホーム(2019年3月)
-
駅構内の様子(2007年8月)
-
線路終端(2007年8月)
-
駅名標(2019年3月)
利用状況
[編集]2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員は799人であり、JR九州の駅としては第177位である。
近年の1日平均乗車人員は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2016年(平成28年) | 838 |
2017年(平成29年) | 891 |
2018年(平成30年) | 917[18] |
2019年(令和元年) | 920[19] |
2020年(令和 | 2年)646[20] |
2022年(令和 4年) | 799[21] |
駅周辺
[編集]駅前は小規模な店等があり、近年はリゾート分譲マンションも幾つか供給されている。
- 福岡市営渡船・西戸崎旅客待合所
- 海の中道海浜公園
- 志賀島 - 当駅よりバスに乗換[22]。
- 西戸崎シーサイドカントリークラブ
- 福岡ソフトバンクホークス旧合宿所・旧室内練習場跡地 - 2016年に筑後市に移転し閉鎖。建物は取り壊されたが、跡地にはホークスの球団名が入った立ち入り禁止の看板がある。
- ジャパンオイルネットワーク福岡油槽所 - ロイヤル・ダッチ・シェルの日本法人「ライジングサン石油」[注釈 1]が南洋産原油を輸入して精製する西戸崎製油所を1909年(明治42年)9月に開設したが、1915年(大正4年)に操業休止した[24]。1922年(大正11年)5月に旭石油が借り受けて石油精製を開始した[25]。
- 乗馬クラブ・クレイン福岡
- 福岡マリーナ
- 西戸崎創生園
- 西戸崎神社
- 西戸崎炭鉱の記念碑があり、僅かに元は炭鉱のあった地であった事が分かるものである。
- エンジンドック(船舶修繕業)
バス路線
[編集]西鉄バスの「西戸崎駅前(構内)」バス停や駅前の道路上に「西戸崎駅前」バス停がある。当駅と志賀島島内を結ぶ系統や、香椎線に並行して海の中道を通る系統が発着する。
- 西戸崎駅前(構内)
- 1:大岳・志賀島小学校前・勝馬方面
- 西戸崎駅前バス停
- 25A・25I:大岳・志賀島小学校前方面
- 25A:奈多・和白・都市高速・天神方面
- 25I:都市高速(アイランドシティランプ経由)・天神方面 ※土休日運行
- 1:西戸崎駅前(構内)行き
隣の駅
[編集]- 九州旅客鉄道(JR九州)
- 香椎線
- 西戸崎駅(JD01) - 海ノ中道駅(JD02)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 08号 博多駅・伊万里駅・西戸崎駅ほか81駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月30日、27頁。
- ^ a b 『糟屋郡志』 名著出版、1972年5月。
- ^ “ JR九州の駅半数無人化、新たに8路線20駅”. 読売新聞(読売新聞社). (2015年3月7日)
- ^ 東, 淳二郎 (2019). “駅ジェニックふくおか #10西戸崎駅”. アクロス福岡情報誌 ACROS: 13.
- ^ 宗像市史編纂委員会 『宗像市史 通史編 第三巻 近現代』 宗像市、1999年3月1日。
- ^ 古賀町誌編さん委員会 『古賀町誌』 古賀町、1985年11月1日。
- ^ 財団法人運輸調査局編 『日本国有鉄道版 日本陸運史料 第3巻 日本陸運十年史 戦時交通編』 クレス出版、1990年11月。
- ^ a b c d 「改築工事完成29日に記念式 JR九州・西戸崎駅」『交通新聞』交通新聞社、1996年3月27日、5面。
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』1998年 JTB
- ^ 『交通年鑑 昭和63年版』 交通協力会、1988年3月。
- ^ a b “JR西戸崎駅の新駅舎がオープン” 『西日本新聞』西日本新聞社、1996年3月30日朝刊、25面
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2009年3月3日)
- ^ 『香椎線の各駅が「Smart Support Station」に変わります』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道、2014年12月22日。オリジナルの2019年1月20日時点におけるアーカイブ 。2020年2月7日閲覧。
- ^ “西戸崎駅時刻表 香椎線 香椎・宇美 方面 H29.3.4 改正”. JR九州 (2017年3月). 2017年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月7日閲覧。
- ^ SUGOCA 利用可能エリア 九州旅客鉄道、平成28年3月26日時点(2016年10月5日閲覧)。
- ^ “無人化、新たに20駅 ダイヤ改定、14日から計32駅 JR九州”. 朝日新聞(朝日新聞社). (2015年3月7日)
- ^ “西戸崎駅 時刻表(JR九州)”. 九州旅客鉄道. 2022年9月13日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年9月24日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年9月9日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2022年度)” (PDF). 九州旅客鉄道株式会社. 2024年2月25日閲覧。
- ^ “志賀島に専用バス 西戸崎駅乗り入れ、観光振興に期待も”. 西日本新聞(西日本新聞社). (2015年4月2日)
- ^ a b 『日本工業年鑑 87年版』 日本工業新聞社、1987年4月10日。ISBN 978-4819104876
- ^ 井口東輔編著 『現代日本産業発達史 Ⅱ 石油』 交詢社出版局、1963年6月。
- ^ 『対日賠償政策の推移・燃料局石油行政前史』 産業政策史研究所、1979年8月。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 西戸崎駅(駅情報) - 九州旅客鉄道