資源の呪い

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資源の呪い(しげんののろい、英:resource curse、paradox of plenty)とは、資源の豊富さに反比例して工業化経済発展が遅れる現象を指す経済用語である。豊富さの逆説ともいう。

概要[編集]

一般に資源を豊富に有する国家は、その富を糧に経済活動を活発化させ、成長すると考えられている。しかし、実際そのような国家が必ずしもそのような結果に至っている訳ではなく、むしろ発展途上である場合が多い。

経済成長が進まない原因[編集]

豊富な資源が経済発展に結びつかない原因として、イギリスの経済学者リチャード・アウティは以下のような事例があるとした。

  • 資源に依存し、他の産業が育たない
  • 資源確保の為過度な開発が進み、土地が荒廃する
  • 資源確保をめぐる内戦や政治腐敗の進行
  • 資源の富が宗主国に吸収される

資源の呪いから抜け出す動き[編集]

このような傾向に陥らないように、資源国ではそれを回避する政策が取られている。例えば、カザフスタンでは国富ファンドを設立し、資源から得た富を積極的に投資に回し資源に依存しない収入源としている。このような動きはノルウェーモーリタニアイランでも行われているが、一方でベネズエラナウルなどでは未だに資源に依存したモノカルチャー経済となっており、これの脱却が課題である。

関連項目[編集]