葛粉

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葛粉くずこくず粉)は、マメ科のつる性多年草秋の七草の一つクズの根から得られるデンプンを精製して作られる食用の粉で、デンプン類の中では、最高級とされている。

目次

[編集] 製造

クズの根を繊維状に粉砕し、真水で洗い、その絞り汁をためてデンプンを沈殿させ、上水を取り、真水を入れて攪拌し、浮かし取りをして、不純物を取り除き、良質な部分だけを取り出す。さらにアク抜きの為に真水を入れて攪拌し、沈殿させて上水を捨てる。これを何回も繰り返した後、日陰干しで乾燥させて製品とする。

良質の葛粉を作るには、単純作業だが手間ひまと根気が必要とされる。

石川県の宝達葛、宮城県白石葛奈良県の吉野葛、静岡県の掛川葛、三重県の伊勢葛、福井県の若狭葛、福岡県の秋月葛などが有名。

[編集] 利用

和菓子洋菓子の材料、料理(和食、洋食、中華)のとろみつけなど、冷めにくく、冷えると固まる為、さまざまな用途がある。

[編集] 薬効

葛粉は薬効を持ち、体を温め血行をよくする為、風邪引き(葛根湯)や胃腸不良の時の民間治療薬として古くから珍重されてきた。近年は健康志向の高まりも手伝って、自然食品や健康食品としてますます注目をあびている。また、更年期障害骨粗鬆症糖尿病乳癌子宮癌や男性の前立腺癌の治療もしくは改善に効果があるとされるイソフラボンが含まれている事も追い風になっている。

[編集] 本葛粉

クズの根から作られる粉は本葛粉と呼ばれ、なめらかで口当たりが良いが、本来多少の苦味を伴う。この苦味が薄いと薬効[要出典]が落ちるとも言われている。

本葛粉は生産量が少なく高価であるため、現在「本葛粉」として市販されている物でさえジャガイモサツマイモ(甘藷)、コーンスターチ(トウモロコシ)などのデンプンを混入した物が多い。(ジャガイモ澱粉は、体を冷やす作用がある) 業界では、業務用並葛とは、甘藷澱粉100%の物を言う。

ただし、西日本、特に産地の多い近畿や九州では本葛粉が比較的手に入りやすい。

[編集] 本葛粉の生産の現状

本葛粉の生産はクズの根を掘り出す人の高齢化と天然資源の減少によって、現在、国内で出回る本葛粉にしめる中国製の割合が高まっている。

中国製については、中国から寒根葛の根を輸入し国内で製造した物を国産本葛と表示しているケースや国産本葛と中国産葛を混ぜ合わせて国産本葛としている事が多々見受けられる[要出典]

国内産本葛の大生産地は、現在、鹿児島であるが南九州産を原料とする三軒はある[要出典]という。

※台湾産のクズはタイワンクズ、中国産のクズはシナノクズであり、日本産のヤマトクズとは植物学的には同種類ではない

[編集] 本葛の原料原産地名表示の現状

現在、本葛には、原料原産地名の表示義務がない為、本葛の表示があっても国産とは限らないのが現状、商品内容表示に原料原産地名の表示のない物については、外国産が混じっていると言える。

[編集] 本葛の問題点

現在、本葛について明確な表示基準がないため、消費者にとっては、大変わかりにくくなっている。 たとえば、本葛といっても、他のデンプンを混ぜ本葛が50~70パーセント入れば本葛と表示しているケースが多い。また原産地表示も原料を外国から輸入しても日本で生産すれば国産としたり、国産が半分以上は入っていれば国産と表示したりするかもしれない。 多分にもれず、本葛も低価格競争に入りサツマイモのデンプン(甘藷デンプン)、ジャガイモのデンプン、とうもろこしのデンプン(コーンスターチ)などとの混合が目立つ。また、増粘多糖類等の食品添加物の混入も多くなってきている[要出典]。なかには、本葛がまったく入らなくても葛粉として販売されているケースも目にする。(内容表示 名称 葛粉・原材料名 甘藷澱粉)[要出典] 本葛は、自然食品、健康食品、スローフード食品、オーガニック食品、マクロビオティック食品として、本来素晴らしい食品である。[要出典]しかし、表示基準を持たない現在の環境は消費者を戸惑わせるかもしれない。

[編集] 関連項目

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