真理
真理(しんり)とは、本当のこと、また本当であること。ありのまま誤りなく認識されたことのあり方。ラテン語のvereは、ありのままのものの意。ギリシア語:αλήθεια (aletheia)、ラテン語:veritas、英語:truth、ドイツ語:Wahrheit、サンスクリット:satya
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[編集] 概要
現実や事実と異なり、真理・真実は妨害・障害としての錯誤・虚偽を対義語としており、露わさ、明らかさ、隠れなさに重点がある。そのものありのままであり、あらわであり、その本質が覆われていない、という意義に関しては、哲学的には本質主義や自己同一性とも関わりが深い。
「隠れなさ」という意味はギリシア語のアレーテイアとの関係でハイデッガーによって強調された。またデカルトの明晰判明という直観主義的な真理の基準もこの点に関連する(方法的懐疑)。
[編集] 超越的な側面を強調した用法としての真理
日本語でとくに真理というときは、真実とくらべると、理念的な側面、普遍妥当性ないし永遠性が強調され、世俗的・通俗的な錯覚・錯誤を対義語とする用法が多い。
そのため宗教や神秘主義などでは、現象を支配する根本原理という意味合いで使用されることもある。
同様に宗教や芸術、道徳などで、信念や感動の原因や対象であるという意味合いでも用いられる。この場合、表面的な現象や心理を支配する内的な、奥深くに隠された原理という意味になる。
あるいは実在性を意味することもある。たとえば「神が真理である」という場合、「神が信じられている」というだけでなく、「神が実在する」ということをも意味する。
または人間を自由にするものとしての真理が説かれることもある。仏教においては、人間を苦しみから解放する真理をあらわす「法」が説かれる。キリスト教では、「真理はあなたたちを自由にする(ヨハネ8・32) 」と説かれている。
[編集] 真理論
西欧哲学において真理論は論理学や分析哲学においてとりわけ主題化された。認識論、科学哲学。
以下に代表的な説を挙げる。
- 真理の対応説:実在と対応していることが真理であるとする。アリストテレス、ラッセル、前期ウィトゲンシュタイン、論理実証主義
- 真理の整合説:他の認識や真理と整合的な認識が真理であるとする。公理的で演繹的な真理観。中期プラトン、スピノザ、ホーリズム
- 真理の明証説:意識に対して明証的に現れるものを真理とみる。ルネ・デカルト、エトムント・フッサール
- 真理の実用説(有用説):生にとって有効・実用的な認識を真理であるとする。ニーチェ、ジェイムズ
- 真理の合意説:合意された認識を真理であるとする。パース、ハーバーマス
- 規約主義:真理はその言語体系における規約に依存するという立場。アンリ・ポアンカレ、デュエム、オットー・ノイラート
- 真理の余剰説:命題Pは命題「命題Pは真である」と同義であるから、真理の概念は無用な余剰であるとする。ラムゼイ
言語表現であることが真理に不可欠であるが、非西欧には不言真如という別の世界もある。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
英語のページ
- (百科事典)「Truth」 - インターネット哲学百科事典にある「真理」についての項目。(英語)
以下すべてスタンフォード哲学百科事典より
- (百科事典)「Truth」 - スタンフォード哲学百科事典にある「真理」についての項目。(英語)
- (百科事典)「The Correspondence Theory of Truth」 - 対応説(英語)
- (百科事典)「The Coherence Theory of Truth」 - 整合説(英語)
- (百科事典)「The Deflationary Theory of Truth」 - 剰余説(英語)
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