教科書

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歴史教科書 から転送)

教科書(きょうかしょ、textbook ; schoolbook)

  • 学問などを学ぶときに、主たる教材として用いられる図書のこと。(この項目で詳述)
  • 特に日本の初等教育・中等教育において、主たる教材として用いられることの多い「教科用図書」のうち、編集(編修)において文部科学省と関わりがある図書のこと。教科用図書を参照。

なお、市販されている「教科書」とその他の「教材」との区別は厳密なものではない。


目次

[編集] 学校の初等・中等教育における教科書制度

学校教育とりわけ初等教育中等教育では、地域によってさまざまなタイプの教科書が使用されている。政府と民間(企業など)の関わり方のちがいによって、以下のように大別することができる。

  • 国定教科書:国家(政府)が発行して、生徒に使用を義務付けるもの。
  • 検定教科書:民間が発行するが、国家(政府)が検定を行なうもの。原則として、生徒は使用を義務付けられる。ただし、検定外教科書副読本として併用する場合もある。
  • 検定なしの教科書:民間が発行して、国家(政府)は基本的に干渉しないもの。毎年入れ替る生徒1人ごとに購入する義務はないので、学校が生徒に貸し出す貸出し制にしている国もある(フィンランドなど)。


下表に、おもな国の初等教育における教科書制度のちがいを示す。

おもな国々の初等教育における教科書制度のちがい
教科書の制度 発行 おもな国々(2007年現在) 過去のおもな国々
国定教科書 国家 イラン韓国タイマレーシア 日本中国
検定教科書 民間 中国ドイツ日本ノルウェー フィンランド
検定なし アメリカイギリスオーストラリアフィンランドフランス
NHK週刊こどもニュース」2007年11月10日放映の「教科書はどうつくられる?」を元に作成)

なお、外国人学校、とくに国籍民族言語などが特定される場合は、本国の教育制度に対応した教科書を使用することが少なくない。例えば、日本における韓国学校は韓国の国定教科書を使用、日本フィンランド学校はフィンランドの民間の教科書を使用(貸出し制)、海外の日本人学校は日本の検定教科書を使用する。


[編集] 各国の教科書事情

[編集] 日本

  • 初等教育・中等教育: 日本初等教育(小学校などにおける教育)と中等教育(中学校・高等学校などにおける教育)では、文部科学大臣による検定を経た教科用図書文部科学省検定済教科書)や、文部科学省が著作の名義を有する教育用図書(文部科学省著作教科書)がほとんどの場合で用いられている。これらは、学習指導要領に準拠したものである。教科用図書は、教科書供給所を経て流通することとなっていおり、歴史教科書問題として問題視されるのは、社会科の教科用図書である(詳細は「教科用図書」の項を参照)。このほか、文部科学省の検定を受けない準教科書検定外教科書などが使われる場合もある。

[編集] アメリカ

  • 生物教科書問題: アメリカのいくつかの州では、キリスト教右派キリスト教根本主義の圧力により、生物の授業において、旧約聖書の『創世記』に基づく創造論人類唯一神により創造されたとする信仰)を記載した教科書を使用して教えることが義務付けられている。このため、科学(進化論)と宗教とは区別すべきと考える生物の教育者らの強い反発を招き、問題になっている。近年では、宗教的な原理主義に対する教育現場の反発が強いことから、創造論から発した創造科学によって宗教色をカムフラージュしたインテリジェント・デザイン(略称ID)を生物教育に導入しようとする動きが高まっている。しかしこれも、科学者・教育者側からは「疑似科学にすぎない」との強い批判を浴びている。

[編集] 関連文献


[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ
ウィクショナリー
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[編集] 外部リンク