女流王位戦

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女流王位戦
棋戦の分類 女流タイトル戦
開催概要
開催時期 予選:前年8月 - 前年11月
リーグ戦:前年12月 - 3月
タイトル戦:5月 - 6月
初回開催 1990年度
持ち時間 予選:2時間 リーグ戦:3時間
タイトル戦:4時間
番勝負 五番勝負
主催 新聞三社連合日本将棋連盟日本女子プロ将棋協会
公式サイト 女流王位戦:日本将棋連盟
記録
現女流王位 福間香奈(第34期)
永世資格者 清水市代 / 福間香奈
最多優勝 清水市代(14期)
最長連覇 清水市代(9連覇)
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女流王位戦(じょりゅうおういせん)は、新聞三社連合日本将棋連盟日本女子プロ将棋協会(LPSA)が主催する[1]将棋女流タイトル戦1989年秋に創設。主に5月から6月にかけて挑戦手合制五番勝負が行われ、その勝者には女流王位のタイトル称号が与えられる。

概要[編集]

それまで女流王将戦の主催者の一つだった北海道新聞などが中心となり、女流棋界の更なる発展のために、王位戦と同じ新聞三社連合[注 1] 主催で1989年秋に王位戦の姉妹棋戦として創設された[2]。第19期(2007年度)からは北海道出身の中井広恵が初代代表を務めた日本女子プロ将棋協会(LPSA)も主催に加わっており、就位式では日本将棋連盟と日本女子プロ将棋協会(LPSA)の双方から就位状が授与される。

当棋戦の大きな特徴として、王位戦のシステムを踏襲する形式で予選や挑戦者決定リーグが行なわれ[3]、番勝負は女流棋戦では最長の4時間で行なわれ。また、全国各地の会場で番勝負の実施を実現した[3]。棋戦創設当時、他の女流棋戦の対局は番勝負も将棋会館で行われることが通例であり、番勝負を全国各地で実施することは女流棋戦としては画期的なことであった。

第1期女流王位戦は1989年11月に当時の女流棋士全19名を紅組10名・白組9名に分けた予選リーグにより開幕。各組の優勝者(中井広恵 - 林葉直子)による五番勝負が1990年4月 - 6月の予定で行われ(第1局は札幌で開催)、3連勝で中井が初代の女流王位となった[3]

方式[編集]

予選、挑戦者決定リーグ(12名が紅白2つの組に分かれて戦う)、紅白各組の優勝者同士の挑戦者決定戦によって女流王位への挑戦者を決定する[注 2]。挑戦者決定戦の勝者と女流王位が五番勝負を戦い、3勝したほうが新たな女流王位となる。

女流王位と挑戦者には王位戦への参加資格(予選から)が与えられる。ただし女流王位ないし挑戦者が王位戦への参加資格がない場合には、次点の女流棋士として挑戦者決定戦の敗者が代わって出場する[4][注 3]

予選[編集]

女流王位とシード者を除く全ての現役女流棋士が参加する。女流タイトル保持者であっても女流棋士の資格を持たない奨励会員やアマチュアの参加枠はない。

  • 持ち時間は各2時間。
  • 原則として、6つの組に分かれて行なわれるトーナメント方式を勝ち抜いた計6名[注 4] が挑戦者決定リーグに進出する。
  • 前期挑戦者決定リーグ参加者の6名(リーグ陥落者=成績4-6位)は第1シード扱い、前期予選決勝敗退者の6名は第2シード扱いとなり、予選では別の組に1名ずつ振り分けられる。第1シード者と第2シード者はトーナメントの両端に配置され、予選決勝までは当たらない。
  • 女流2級の者が予選を通過し挑戦者決定リーグに進出した場合は女流1級に昇級する。

挑戦者決定リーグ[編集]

予選通過者6名とシード者(前期の残留者)6名の計12名が、紅組・白組の2グループに6名ずつ分かれて総当たりのリーグ戦を行う。各組には通過者とシード者が3名ずつ振り分けられる。シード者の振り分けについては、前期女流王位戦五番勝負の敗者は紅組、前期挑戦者決定戦の敗者は白組に振り分けられる。前期挑戦者決定戦勝者の組に属していた残留者2名(組2位と3位)は白組、前期挑戦者決定戦敗者の組に属していた残留者2名(組2位と3位)は紅組に振り分けられる。各組の優勝者が挑戦者決定戦に進出する。

2名以上が同率トップの成績で並んだ場合、第26期からは直接対決の成績(同じなら前年度の成績)で決定される[5]。第23期まではプレーオフ、第24期・第25期は順位優先方式(同順位・同成績なら直接対決の勝者が優先される)[6]

紅白各組の上位3名(女流王位が防衛に失敗した場合はここに含まれる)は、次期のシード者となり予選が免除される(リーグ残留)。

第19期から第25期まではあらかじめシード者には前期の成績により1位から3位、予選通過者には同順位の4位が与えられており、勝数が並んだ場合は事前の順位が高いほうが上位となっていた(第18期まではシード者に1位、予選通過者に2位が与えられていた)。予選通過者2名以上が勝率で並んで次期シード者が3名に決定できない場合は残留決定戦が行われる。

女流1級の者がリーグ残留を決めた場合は女流初段に昇段する。

持ち時間は各3時間。

挑戦者決定戦[編集]

紅白リーグの勝者同士が対局し、その勝者が女流王位への挑戦者となる。

持ち時間は各3時間。

女流王位戦五番勝負[編集]

女流王位と挑戦者が五番勝負[注 5] を戦い、その勝者が新たな女流王位となる。

持ち時間は各4時間のストップウォッチ計時(1分未満の消費時間切り捨て)[注 6]。持ち時間4時間となっている他の女流棋戦ではチェスクロック計時(1秒単位での消費時間を積算する方式)のため、当棋戦は女流棋戦では最も対局時間の長い将棋となる。

方式の遍歴[編集]

五番勝負 女流王位戦リーグ 予選トーナメント
開催時期 挑戦者
決定戦
挑戦者決定リーグ
紅白6名ずつに分かれて総当たり
通過
人数
出場条件
持ち時間 方式 出場人数 シード条件 組優勝決定方法
1 3時間 4月-6月 - 現役
女流棋士全員
- - - -
2-3 紅白の
優勝者で
決勝
2名以上が同率トップの成績で並んだ場合

・第23期まではプレーオフの勝者
・第24 - 25期は順位優先(同順位・同成績なら直接対決の勝者)
・第26期から直接対決の成績(同じなら前年度の成績)
で優勝が決まる。

4-9 女流棋士12名 6名
・前期五番勝負敗者
・前期リーグ3位以上
6名 現役
女流棋士全員
(シード者以外)
10-20 4時間 9月-11月
21- 5月-6月

クイーン王位[編集]

女流王位を通算5期獲得した女流棋士にはクイーン王位称号が与えられる。

歴代五番勝負[編集]

五番勝負勝敗(女流王位側から見た勝敗)
○:勝ち  ●:負け  千:千日手  持:持将棋
女流王位戦五番勝負
太字 :女流王位獲得者(五番勝負勝者) 太字Q :クイーン称号獲得者(五番勝負勝者)
挑戦者決定リーグ(組成績1-3位は次期シード)
   :挑戦者(太字は全勝挑戦者    :組1位(挑決進出者) :リーグ陥落(組成績4位以下)
年度 女流王位戦五番勝負 挑戦者決定リーグ
女流王位 勝敗 挑戦者  0紅組0   0白組0 
1 1990 (挑戦者)
中井広恵
○○○-- (挑戦者)
林葉直子
林葉/蛸島/関根/森安/山田久/高群/神田/宇治/植村/横山 中井/山下/清水/多田/谷川/長沢/藤森/斎田/鹿野
2 1991 中井広恵 ○○○-- 植村真理 林葉/蛸島/谷川/藤森/山田久/斎田/神田/宇治/鹿野/大庭樹 清水/山下/関根/多田/森安/長沢/高群/植村/横山/船戸
3 1992 中井広恵 ○○○-- 林葉直子 林葉/関根/多田/谷川/長沢/植村/船戸/横山/鹿野/古河 蛸島/山下/清水/森安/藤森/山田久/斎田/高群/宇治/高橋
年度 女流王位 勝敗 挑戦者  0紅組0   0白組0 
順位1位 順位2位 順位1位 順位2位
4 1993 中井広恵 ●○●●- 清水市代 林葉 斎田 横山 藤森 山田久 清水 長沢 高群 関根 高橋 本田
5 1994 清水市代 ○○○-- 中井広恵 中井 長沢 斎田 関根 山田久 本田 林葉 高群 横山 蛸島 高橋 大庭樹
6 1995 清水市代 ○○○-- 矢内理絵子 中井 林葉
[注 7]
高群 谷川 山田久 碓井 横山 斎田 関根 蛸島 矢内 石橋
7 1996 清水市代 ○○●○- 石橋幸緒 順位1位 (3名) 順位2位 (3名) 順位1位 (2名) 順位2位 (4名) [注 8]
矢内 高群 石橋 蛸島 宇治 碓井 中井 斎田 関根 山田久 木村さ 中倉宏
8 1997 清水市代 ○●●○● 矢内理絵子 順位1位 (3名) 順位2位 (3名) 順位1位 (3名) 順位2位 (3名)
石橋 蛸島 斎田 神田 木村さ 碓井 中井 山田久 矢内 高群 本田 中倉宏
9 1998 矢内理絵子 ○●●●- 清水市代Q 清水 斎田 碓井 蛸島 古河 甲斐 石橋 中井 高群 長沢 木村さ 本田
10 1999 清水市代 ○○●○- 碓井涼子 矢内 斎田 本田 山田久 木村さ 鹿野 中井 高群 碓井 蛸島 横山 高橋
11 2000 清水市代 ○○○-- 碓井涼子 碓井 山田久 矢内 石橋 本田 上川 斎田 中井 高群 蛸島 早水
12 2001 清水市代 ●●○○○ 中井広恵 碓井 中井 山田久 竹部 中倉宏 北尾 斎田 蛸島 矢内 石橋 本田 島井
13 2002 清水市代 ○○○-- 石橋幸緒 中井 矢内 竹部 蛸島 船戸 高橋 斎田 山田久 石橋 碓井 本田 中倉宏
14 2003 清水市代 ●○○○- 中井広恵 石橋 中井 矢内 船戸 本田 村田 竹部 斎田 千葉 古河 山田朱
15 2004 清水市代 ○○○-- 矢内理絵子 中井 竹部 千葉 高群 早水 甲斐 山田朱 矢内 本田 斎田 島井 村田
16 2005 清水市代 ○●○○- 中井広恵 矢内 中井 高群 石橋 久津 中倉宏 早水 村田 本田 千葉 山田朱 中村真
17 2006 清水市代 ○○●○- 石橋幸緒 中井 早水 本田 中倉宏 中村真 室田 千葉 高群 石橋 竹部 古河 井道
18 2007 清水市代 ●○●○● 石橋幸緒 石橋 中井 本田 斎田 植村 甲斐 早水 千葉 高群 矢内 中倉彰 岩根
年度 女流王位 勝敗 挑戦者  0紅組0   0白組0 
順位1位 順位2位 順位3位 順位4位 順位1位 順位2位 順位3位 順位4位
19 2008 石橋幸緒 ○○●●○ 清水市代 清水 早水 千葉 上田 鈴木 熊倉 矢内 本田 甲斐 北尾 中村真 室田
20 2009 石橋幸緒 ○●●○● 清水市代 清水 中村真 室田 矢内 中倉宏 早水 甲斐 熊倉 上田 中井 高群 岩根
21 2010 清水市代 ●●○●- 甲斐智美 石橋 熊倉 中井 矢内 村田 貞升 上田 中村真 早水 船戸 甲斐 岩根
22 2011 甲斐智美 ○○●●○ 清水市代 清水 中井 矢内 中村真 本田 早水 石橋 上田 岩根 里見香 鈴木 山口恵
23 2012 甲斐智美 ●●●-- 里見香奈 清水 上田 岩根 斎田 中村真 鈴木 里見香 中井 矢内 石橋 本田 室田
24 2013 里見香奈 ●○●○● 甲斐智美 甲斐 鈴木 中村真 本田 早水 香川 清水 中井 矢内 千葉 岩根 山口恵
25 2014 甲斐智美

○○○-
清水市代 里見香 清水 岩根 長沢 千葉 中村桃 中井 鈴木 香川 矢内 山口恵 渡部
年度 女流王位 勝敗 挑戦者  0紅組0 
(数字はリーグ勝数)
(左側が上位者)__
 0白組0 
(数字はリーグ勝数)
(左側が上位者)__
前期残留 予選通過 前期残留 予選通過
26 2015 甲斐智美 ●●●-- 里見香奈 清水
4
矢内
2
鈴木
3
岩根
4
貞升
1
室田
1
中井
3
里見香
4
千葉
0
室谷
2
本田
3
中倉宏
3
27 2016 里見香奈 ○○○-- 岩根忍 甲斐
3
岩根
4
鈴木
2
井道
2
伊藤沙
3
竹俣
1
清水
4
本田
4
中井
1
室谷
2
香川
3
熊倉
1
28 2017 里見香奈 ○●○●○ 伊藤沙恵 岩根
4
本田
5
香川
0
山根
3
室田
2
村田
1
清水
1
甲斐
3
伊藤沙
5
室谷
1
中村桃
2
中村真
3
29 2018 里見香奈 ●○●●- 渡部愛 伊藤沙
4
岩根
1
山根
1
中井
1
渡部
5
山田久
3
本田
2
中村真
0
甲斐
4
清水
5
藤田綾
2
千葉
2
30 2019 渡部愛 ●○●●- 里見香奈Q 里見香
5
甲斐
0
本田
3
石本
2
谷口
3
香川
2
清水
4
伊藤沙
4
山田久
0
山根
3
長沢
1
室田
3
31 2020 里見香奈 ○○○-- 加藤桃子 渡部
4
伊藤沙
4
室田
2
香川
0
千葉
2
中村真
3
清水
4
本田
2
谷口
2
石本
1
中井
2
加藤桃
4
32 2021 里見香奈 ○○○-- 山根ことみ 加藤桃
3
渡部
1
中村真
2
石本
2
山根
4
甲斐
3
伊藤沙
4
清水
2
本田
4
香川
3
加藤圭
0
村田
2
33 2022 里見香奈 ●○○○- 西山朋佳 山根
3
本田
1
香川
4
渡部
4
加藤圭
2
山口稀
1
伊藤沙
3
加藤桃
4
甲斐
2
清水
1
中井
0
西山
5
34 2023 里見香奈 ●○○○- 伊藤沙恵 西山
4
香川
1
山根
3
甲斐
4

[注 7]
塚田
1
室谷
2
渡部
2
加藤桃
4
伊藤沙
5
清水
2
中井
0
武富
2
35 2024 福間香奈 ----- 加藤桃子 前期残留 (3名) 予選通過 (3名) 前期残留 (2名) 予選通過 (4名) [注 8]
伊藤沙
4
西山
4
山根
2
中井
0
大島
4
千葉
1
加藤桃
5
渡部
4
香川
1
小高
2
松下
1
野原
2
36 2025 前期残留 (3名) 予選通過 (3名) 前期残留 (3名) 予選通過 (3名)
0 西山 大島 伊藤沙 渡部 小高

通算成績[編集]

  • リーグ残留・参加は女流王位在位も含む。
  • リーグ残留は第3期から。
  • 記載はリーグ残留1回以上。第34期終了時点まで。
女流棋士 女流王位在位 番勝負出場 組優勝
(紅組/白組)
リーグ残留
(タイトル在位含む)
リーグ参加
(タイトル在位含む)
通算 連続 通算 連続 通算 連続 通算 連続 通算 連続
清水市代 14 9 20 19 12 2 28 26 34 34
福間香奈 9 5 11 9 4 2 13 13 13 13
甲斐智美 4 2 6 6 4 1 14 9 18 13
中井広恵 3 3 8 5 10 2 24 15 30 18
石橋幸緒 2 2 6 4 6 2 11 6 16 8
矢内理絵子 1 1 4 2 4 1 15 10 20 11
渡部愛 1 1 2 2 2 1 5 3 7 6
千葉涼子 0 0 2 2 3 2 10 4 19 14
林葉直子 0 0 2 1 3 2 4 4 6 6
伊藤沙恵 0 0 2 1 4 2 8 8 8 8
岩根忍 0 0 1 1 1 1 6 3 11 10
加藤桃子 0 0 1 1 1 1 4 4 4 4
山根ことみ 0 0 1 1 1 1 4 3 6 3
植村真理 0 0 1 1 1 1 0 0 4 3
西山朋佳 0 0 1 1 1 1 2 2 2 2
斎田晴子 0 0 0 0 4 3 11 11 17 15
早水千紗 0 0 0 0 2 1 5 4 10 8
本田小百合 0 0 0 0 1 1 13 7 25 12
上田初美 0 0 0 0 1 1 4 4 5 5
竹部さゆり 0 0 0 0 1 1 3 3 9 4
石高澄恵 0 0 0 0 1 1 3 3 7 6
山田朱未 0 0 0 0 1 1 1 1 3 3
高群佐知子 0 0 0 0 0 0 10 4 16 11
山田久美 0 0 0 0 0 0 5 3 14 8
鈴木環那 0 0 0 0 0 0 4 4 7 6
中村真梨花 0 0 0 0 0 0 5 2 12 6
香川愛生 0 0 0 0 0 0 4 2 9 5
長沢千和子 0 0 0 0 0 0 2 2 8 5
宮宗紫野 0 0 0 0 0 0 2 2 4 3
蛸島彰子 0 0 0 0 0 0 2 1 12 9
室田伊緒 0 0 0 0 0 0 2 1 8 2
関根紀代子 0 0 0 0 0 0 1 1 7 7
村田智穂 0 0 0 0 0 0 1 1 6 3
室谷由紀 0 0 0 0 0 0 1 1 5 3
中倉宏美 0 0 0 0 0 0 0 0 8 2
高橋和 0 0 0 0 0 0 0 0 5 3
船戸陽子 0 0 0 0 0 0 0 0 5 2
藤森奈津子 0 0 0 0 0 0 0 0 4 4
宇治正子 0 0 0 0 0 0 0 0 4 3
谷川治恵 0 0 0 0 0 0 0 0 4 3
鹿野圭生 0 0 0 0 0 0 0 0 4 3
古河彩子 0 0 0 0 0 0 0 0 4 1
森安多恵子 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3
山下カズ子 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3
多田佳子 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3
石本さくら 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3
神田真由美 0 0 0 0 0 0 0 0 3 2
山口恵梨子 0 0 0 0 0 0 0 0 3 2
林まゆみ 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1
加藤圭 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2
大庭美樹 0 0 0 0 0 0 0 0 2 1
北尾まどか 0 0 0 0 0 0 0 0 2 1
島井咲緒里 0 0 0 0 0 0 0 0 2 1
井道千尋 0 0 0 0 0 0 0 0 2 1
貞升南 0 0 0 0 0 0 0 0 2 1
中村桃子 0 0 0 0 0 0 0 0 2 1
上川香織 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
久津知子 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
中倉彰子 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
竹俣紅 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
藤田綾 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
山口稀良莉 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1

エピソード[編集]

  • 第7期女流王位戦では清水市代石橋幸緒の師弟対局となった。もともと清水と石橋は、初の女流棋士同士の師弟関係であった[7]。師弟対局は女流将棋タイトル戦では初の出来事で、師の清水が勝利した。
  • 第20期女流王位戦5番勝負第2局で、石橋幸緒女流王位が129手目で6六角を2二角成と指したが、これが自駒の4四歩を飛び越しており、女流タイトル戦では史上初の反則負けとなった[8]
  • 女流王位は、毎年年末に主催者が同じ王位戦の在位者とお好み対局を行うのが恒例となっている[9]。手合割は平手で、女流王位が先手。持ち時間は女流王位が60分に対し王位が10分というハンディがある。対局の模様は主催紙の新春版に掲載される。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 女流王位戦と王位戦囲碁天元戦の主催者としての新聞三社連合(「三社」と略される)は、東京の新聞三社連合事務局を窓口として、北海道新聞社中日新聞社西日本新聞社東京新聞(中日新聞東京本社)の3社(4紙)に、神戸新聞社徳島新聞社を加えた5社(6紙)の共催を意味する。
  2. ^ この挑戦者決定までのシステムは、王位戦と基本的に同じである(ただし、リーグ残留者の人数は異なる)。
  3. ^ 第23期・第24期女流王位戦五番勝負出場の里見香奈奨励会会員のため、女流枠から(男性)棋戦への参加資格を持たない)が該当する。第54期王位戦(第23期女流王位戦の枠)では清水市代が、第55期王位戦(第24期女流王位戦の枠)では中井広恵がそれぞれ代わって出場した。
  4. ^ 第4期(1993年度)から予選通過者は6名。第7期(1996年度)と第35期(2024年度)はリーグ残留者の引退で欠員が1名発生し、予選通過者を7名に増やしている。
  5. ^ 五番勝負の時期は第3期(1992年)までは4月(第3期は5月から)- 6月、その後、第20期(2009年)までは9月(あるいは10月)- 11月であった。2010年からは女流王将戦との兼ね合いや年間の対局スケジュールの分散のため、5月 - 6月へ移動した。
  6. ^ 第10期(1999年)より [1]。第9期までの持ち時間は各3時間であった。
  7. ^ a b リーグ成績は「残留相当」であったが、現役引退により次期リーグは不参加。リーグ欠員分は予選枠を増やしている。
  8. ^ a b 前期リーグ残留者の引退に伴う欠員が発生したため、予選枠を増やしている。

出典[編集]

  1. ^ 「第23期女流王位戦五番勝負第3局-里見香奈、史上2人目の女流四冠に!」 『将棋世界』 2012年8月号、99頁。
  2. ^ 【女流王位戦】プレイバックイーン1・1989年秋に新タイトル戦創設を告知
  3. ^ a b c 『女流棋士の本』p146-147
  4. ^ 北海道新聞 2012年10月17日朝刊
  5. ^ 女流王位戦 - 日本将棋連盟公式サイト 2015年1月24日閲覧
  6. ^ 週刊将棋』2013年2月27日号、6面。
  7. ^ https://shogipenclublog.com/blog/2013/03/23/屋敷伸之七段(当時)「結局はオレの腹に入る」 将棋ペンクラブログ
  8. ^ 【第20期女流王位戦第2局】石橋女流王位、痛恨の反則負け
  9. ^ 第22棋 特集対談 - 女流王位戦中継サイト

外部リンク[編集]