竹俣紅

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たけまた べに
竹俣 紅
福島競馬場にて(2023年7月2日)
プロフィール
出身地 日本の旗 日本 東京都
生年月日 (1998-06-27) 1998年6月27日(25歳)
血液型 A型
最終学歴 早稲田大学政治経済学部
勤務局 フジテレビジョン
部署 編成制作局 アナウンス室[1]
活動期間 2021年 -
ジャンル 情報
担当番組・活動
備考
活動期間はフジテレビアナウンサーとしてのもの。
 竹俣紅 女流初段(退会)
女流棋士時代(女流2級、2013年8月3日)
名前 竹俣紅
生年月日 (1998-06-27) 1998年6月27日(25歳)
プロ入り年月日 2012年10月1日(14歳)
引退年月日 2019年3月31日(20歳)
(同日、日本将棋連盟を退会)
女流棋士番号 45
出身地 東京都
所属 日本将棋連盟(関東)(退会)
師匠 森内俊之
段位 女流初段(退会)
戦績
通算成績 30–36 (.455)[2][3]
2021年4月1日現在
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竹俣 紅(たけまた べに、1998年6月27日[4] - )は、フジテレビアナウンサー将棋の元女流棋士[注 1]、元タレントであり、当時はワタナベエンターテインメントに所属していた[6][7][8]

概要

東京都港区出身。港区立青山小学校[9]渋谷教育学園渋谷中学校・高等学校[10][11][12]早稲田大学政治経済学部経済学科[13]卒業。

女流棋士時代は日本将棋連盟に所属し、段位は女流初段[14]女流棋士番号は45[15]森内俊之九段門下[4]だった。

経歴

女流棋士になるまで

将棋を始めたきっかけは6歳の時に、近所の本屋でそろばんの本を探したが、見つからず、近くにあった将棋の本をたまたま手に取って見たところ、面白そうだと興味を持ったという[16]

その後、小学4年生の時に参加したアマチュア女子を対象の日本将棋連盟主催の第1回駒姫名人戦優勝[17]を皮切りに、徐々に頭角を現し、特に2010年度の第32期女流王将戦の予選に出場し、プロの女流棋士に連勝して、アマチュアの小学生として史上初めて女流公式戦の本戦に進んだ[18]

2010年に女流棋士を目指し、研修会に入会。2年後の2012年7月22日、研修会クラスでC1に昇級し女流棋士3級の資格を得て[19]、アマチュア時代に女流棋戦で好成績を収めていたため、昇段規定に沿って中学校2年で2012年10月1日付で女流2級で正式にプロ入りした[4]

女流棋士として

女流棋士になってからは、2013年度は4勝7敗、2014年度は3勝5敗と中々勝ちに重ねることが出来ずに苦しんでいたが、2015年度は第23期「大山名人杯倉敷藤花戦」でベスト8に勝ち進み、昇段規定である「倉敷藤花戦ベスト8」を満たして7月1日付けで女流1級に昇級[20]。さらに若手女流の棋士を対象とした新棋戦の第1回「女子将棋YAMADAチャレンジ杯」で準優勝[21]。2015年度の成績は昇段規定「年度成績指し分け以上(7勝以上)」を満たし、2016年4月1日付で女流初段に昇段[22]するなど飛躍の年になった。

2016年度は高校3年生になり、進学のため対局と受験の両立が難しい事を理由に1年間休場[23][24]。一方でマネージメントを目的として2016年4月から2021年3月までワタナベエンターテインメントに所属した[25][26]。翌年からは早稲田大学政治経済学部に進学。卒業に伴い学士(経済学)学位を取得。

2017年度から対局に復帰、また将棋以外でも写真集を出版したりクイズ番組やバラエティー番組などでも活躍したが、大学に入って世の中にあるさまざまな価値観に触れたことで、そうではない生き方をしてみたいと思うようになり将来は別の職業に就きたいと考えるようになった事を理由に、2019年3月31日をもって日本将棋連盟を退会[14]

フジテレビアナウンサーとして

2021年4月、フジテレビアナウンサーとして入社[27]

人物

  • 米沢藩の重臣だった竹俣氏の末裔である[28][29]。竹俣は自身の家系や名前の由来について『週刊新潮』の取材に「当綱の家系で、父親が山形の県花・紅花から名付けた」と語っている[29]
  • 竹俣は一人っ子で、両親は竹俣が興味を持ったことは自由にやらせてくれ両親から「勉強しなさい」と言われたことは一度もないという[30]
  • 幼少時から医師を志望していたが、小学校低学年の時、自身にラテックスアレルギーがあるために医療関係の仕事には向かないと知り、医療系以外の理科系には関心がないため、文科系に進んだ[31]
  • 中学受験では塾に通わず、教材を買って自分で勉強した上で渋谷教育学園渋谷中学校・高等学校に進んだ[12]。大学受験では「学びたい学問が学べ、将棋が強い大学[11]」という観点で志望校を選び、国立の第1志望の東京大学文科三類は不合格だったが、私立の第1志望の早稲田大学政治経済学部に合格・進学した[11]
  • 小学校5年生で漢字検定2級を取得した[32]。2020年2月現在は同検定準1級を所持している[33]
  • 女流棋士の公式戦では、棋風は居飛車党[34]相矢倉を得意としていた。
  • 趣味はミニ盆栽。趣味が昂じて『盆栽世界』2016年2月号から『竹俣紅の盆栽事始め』を連載した[35]
  • クイズ番組などで共演経験のあるお笑いタレント・カズレーザーメイプル超合金)の大ファン。カズレーザーのことを「面白くて優しくて物知りな方」と評価しており、2018年1月にフォトエッセイ『紅本』を発売した際には帯コメントをカズレーザーに頼んでいるほか[36]、クイズの勉強会仲間として交流を持っている[37]

女流棋士時代の戦績

昇級・昇段規定は、将棋の段級 を参照。

フジテレビアナウンサー時代の出演

レギュラー出演番組・キャスター名(地上波)

期間 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
2021.7.5 2021.9.28 Live News イット!
フィールドキャスター(週替わり)
(なし)
2021.10.5 2022.3.29 (なし) Live News イット!
フィールドキャスター
2022.4.1 2022.7.1 Live News イット!
フィールドキャスター
(なし) めざまし8
情報キャスター
(なし)
2022.7.4 2022.9.30 Live News イット!
フィールドキャスター
(なし)
2022.10.3 2023.3.31 Live News イット!
天気キャスター1
Live News イット!
天気キャスター1
めざまし8
情報キャスター
2023.4.2 2023.3.31 Live News イット!
天気キャスター
(なし) みんなのKEIBA[38]
キャスター2
2024.4.1 現在 BSフジLIVE プライムニュース
キャスター3
(なし) Live News イット!
情報キャスター
(なし)

備考

その他

女流棋士・タレント時代の出演

テレビ

将棋ソフト

  • マイナビ 将棋レボリューション 激指13(2013年、マイナビ)読み上げ
  • マイナビ 将棋レボリューション 激指14(2015年、マイナビ)読み上げ
  • マイナビ 激指 定跡道場4(2017年7月21日、マイナビ)読み上げ
  • 将棋神 やねうら王(2018年8月31日、マイナビ)読み上げ

広告

その他

出版

写真集

連載

  • 竹俣紅の盆栽事始め(エスプレス・メディア出版『盆栽世界』2016年2月号 - 8月号)

脚注

注釈

  1. ^ 将棋の棋士・女流棋士は、現役を引退しても、通常は公式戦出場資格を失う以外は身分に変化がなく、依然として棋士・女流棋士である[5]。しかし、現役引退と同時、またはその後に日本将棋連盟などの所属団体を退会した場合に、棋士・女流棋士の身分を放棄することとなる。

出典

  1. ^ “組織図”. フジテレビ. (2021年7月1日). https://www.fujitv.co.jp/company/info/soshiki.html 2022年6月4日閲覧。 
  2. ^ 女流棋士通算成績 2019年6月23日対局分まで(未放映のテレビ対局を除く。ただし、勝星昇段やキリ勝・記録が関わる場合、この限りでなし。)”. 日本将棋連盟. 2019年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月24日閲覧。
  3. ^ 田丸昇 (2019年4月20日). “20歳で日本将来連盟を退会した竹俣紅さんにエールを送る|棋士たちの盤上盤外”. 日刊ゲンダイ. 2019年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月10日閲覧。
  4. ^ a b c 竹俣紅さんが10月から女流2級に”. 日本将棋連盟 (2012年8月2日). 2020年6月27日閲覧。
  5. ^ 片上大輔 (2017年7月10日). “棋士に関するQ&A”. daichanの小部屋. 2022年1月24日閲覧。
  6. ^ 竹俣紅”. ワタナベエンターテインメント公式サイト. 2019年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月31日閲覧。
  7. ^ 女流棋士兼タレントの竹俣女流初段が最終対局 今月いっぱいで日本将棋連盟を退会”. スポーツ報知 (2019年3月20日). 2019年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月31日閲覧。
  8. ^ “竹俣紅、慣れない“髪クルクル”も…絶賛の声”. Narinari.com. (2019年4月1日). https://www.narinari.com/Nd/20190453875.html 2021年9月24日閲覧。 
  9. ^ “本戦出場の小6竹俣さん1回戦敗退 将棋の女流王将戦”. 朝日新聞. (2010年6月11日). http://www.asahi.com/shougi/news/TKY201006110408.html 2021年9月24日閲覧。 
  10. ^ 卒業式”. 竹俣紅 公式ブログ Powered by LINE (2017年3月3日). 2017年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月18日閲覧。
  11. ^ a b c “ワイドナ女子高生”竹俣紅が早大合格 TV出演で美少女ぶり話題の女子高生棋士”. デイリースポーツ (2017年3月18日). 2017年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月18日閲覧。
  12. ^ a b 竹俣紅『世界が広がるって? 早大進学した女流棋士、竹俣紅さん』(インタビュアー:斉藤寛子)、2018年1月10日https://www.asahi.com/articles/ASKDD3SDQKDDUTIL01D.html2021年9月24日閲覧 
  13. ^ 卒業式(2021年3月25日)、竹俣紅 公式ブログ。
  14. ^ a b “竹俣紅女流初段の退会 日本将棋連盟が発表”. スポーツ報知. (2018年12月11日). https://hochi.news/articles/20181211-OHT1T50148.html 2021年9月24日閲覧。 
  15. ^ 竹俣紅 女流棋士データベース”. 日本将棋連盟. 2019年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月31日閲覧。
  16. ^ “元女流棋士 竹俣紅、将棋を始めたきっかけは“本”が売り切れ”. ザテレビジョン: p. 3. (2020年8月30日). https://thetv.jp/news/detail/241814/p3/ 2021年9月24日閲覧。 
  17. ^ 小学生駒姫名人戦”. 日本将棋連盟. 2015年11月3日閲覧。
  18. ^ 竹俣紅さん、小学生初の本戦進出!女流王将戦”. スポーツニッポン (2010年4月16日). 2010年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月3日閲覧。
  19. ^ 竹俣紅研修会員が女流棋士2級の資格を取得”. 日本将棋連盟 (2012年7月23日). 2017年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月18日閲覧。
  20. ^ 竹俣紅女流2級が女流1級に昇級』(プレスリリース)日本将棋連盟、2015年7月2日https://www.shogi.or.jp/news/2015/07/21_20.html2021年9月24日閲覧 
  21. ^ “「第1回女子将棋YAMADAチャレンジ杯」レポート”. 日本将棋連盟. (2015年9月4日). オリジナルの2018年6月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180623133152/https://www.shogi.or.jp/event/2015/09/post_1273.html 2018年6月23日閲覧。 
  22. ^ 昇段・引退棋士のお知らせ”. 日本将棋連盟 (2016年3月31日). 2017年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月18日閲覧。
  23. ^ ファンの皆さまへ”. 竹俣紅 公式ブログ Powered by LINE (2016年3月7日). 2016年7月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月19日閲覧。
  24. ^ 休場のお知らせ”. 日本将棋連盟 (2016年3月7日). 2017年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月18日閲覧。
  25. ^ メディア関係の皆さまへ”. 竹俣紅 公式ブログ Powered by LINE (2017年3月3日). 2016年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月18日閲覧。
  26. ^ “元棋士の竹俣紅、3月いっぱいで所属事務所退所「4月より新たな職に」”. ORICON NEWS. (2021年3月29日). https://www.oricon.co.jp/news/2188780/full/ 2021年3月29日閲覧。 
  27. ^ “フジ入社式 元プロ棋士の竹俣紅アナら女子アナ3人”. 日刊スポーツ. (2021年4月1日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202104010000795.html 2021年9月24日閲覧。 
  28. ^ よまねばならぬ(๑`・ᴗ・´๑)”. 竹俣紅 公式ブログ Powered by LINE (2015年11月25日). 2016年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月18日閲覧。
  29. ^ a b “竹俣紅がフジテレビアナウンサーに内定、棋士から「華麗なる転身」のワケ”. 週刊新潮. (2020年2月24日). https://www.dailyshincho.jp/article/2020/02240557/?all=1 2021年9月24日閲覧。 
  30. ^ “元女流棋士・竹俣紅さん イケイケじゃなかった渋渋時代”. 朝日新聞EduA (株式会社朝日新聞社). (2019年10月31日). http://www.asahi.com/edua/article/12820718 2021年4月18日閲覧。 
  31. ^ 「お医者さん」になっていたかも…!? Vol.10 女流棋士・タレント 竹俣 紅さん”. 就職みらい研究所. (株)リクルートキャリア (2019年2月1日). 2020年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月4日閲覧。
  32. ^ 美女揃い!現役早大&慶大女子VS名門大卒男子が常識クイズバトル! - フジテレビ”. フジテレビ (2019年8月12日). 2020年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月6日閲覧。
  33. ^ ジャンル別検索:資格”. ワタナベエンターテインメント. 2020年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月6日閲覧。
  34. ^ 第6回大和証券杯・ネット将棋 女流最強戦エキシビジョン 熊倉紫野女流初段 対 竹俣紅女流2級 棋譜コメント(開始局面)”. 日本将棋連盟 (2013年2月3日). 2017年4月22日閲覧。
  35. ^ 2月号ふたつの世界☆”. 竹俣紅 公式ブログ Powered by LINE (2015年12月27日). 2016年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月18日閲覧。
  36. ^ “【エンタがビタミン♪】カズレーザーの投稿に“ガチファン”竹俣紅が大喜び 「カズ様を見たい」の願い届く?”. Techinsight. (2018年9月5日). https://japan.techinsight.jp/2018/09/miyabi09051142.html 2020年6月30日閲覧。 
  37. ^ “カズレーザー、竹俣紅との“デート報道”に苦笑い「偉くなったもんだと…」 事務所は熱愛否定”. ORICON NEWS. (2020年6月30日). https://www.oricon.co.jp/news/2165752/full/ 2020年6月30日閲覧。 
  38. ^ フジ『みんなのKEIBA』新MCに竹俣紅アナが就任「醍醐味をお伝えできたら」 堤礼実アナは卒業北海道新聞、2023年3月26日配信・閲覧
  39. ^ フジテレビ・竹俣紅アナ 原田葵アナが一日警察署長 思い出の地で交通安全呼びかけ”. FNNプライムオンライン. 2024年4月7日閲覧。
  40. ^ 登場人物(キャスト)”. 盤上のアルファ~約束の将棋~. 2019年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月3日閲覧。
  41. ^ 数学検定・算数検定のイメージキャラクター【賢者からの挑戦】”. 竹俣 紅 公式ブログ (2017年9月11日). 2018年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月3日閲覧。
  42. ^ 数学検定 算数検定”. (公財)日本数学検定協会. 2017年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月10日閲覧。
  43. ^ 本日から、電波利用環境保護周知啓発強化期間です! : 竹俣 紅 公式ブログ”. 竹俣紅 公式ブログ Powered by LINE (2019年6月1日). 2019年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月10日閲覧。
  44. ^ 電波利用環境保護関連コンテンツ”. 電波利用ホームページ. 総務省. 2019年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月10日閲覧。
  45. ^ 女流棋士・竹俣紅さん「交通ルール順守を」”. 毎日新聞. 2022年9月22日閲覧。
  46. ^ ひふみんに続け “かわいすぎる女流棋士”竹俣紅ブームの予感”. 東スポWEB (2018年2月12日). 2018年3月3日閲覧。

関連項目

外部リンク