京阪みやこ漫遊チケット

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京阪みやこ漫遊チケット(けいはんみやこまんゆうチケット)は、かつて京阪電気鉄道(京阪)、京都市交通局(自局での発売はなし)、京都バス(自社での発売はなし)が共同で春と秋に発売していた一日乗車券である。

2020年現在は発売されていない。(代わりに類似する商品として京阪が自社線のうち京阪線石清水八幡宮駅から出町柳駅間と宇治線全線、石清水八幡宮参道ケーブルが乗り放題となる京阪電車 京都1日観光チケットを発売している。発売区間も利用区間に準じるが、石清水八幡宮参道ケーブルでの発売は行われていない。)

概要[編集]

京都市を訪れる観光客に京阪線の利用を促す目的で発売された。春季・秋季の期間限定で発売されている。乗車券は磁気カード式で、券面にはイラストが描かれていた。

発売の背景には西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線JR京都線JR神戸線)・奈良線との競争の激化があった。


乗降フリーエリア[編集]

京都へのアクセスは必ず京阪線(石山坂本線除く)を利用する必要があり、阪急電鉄(阪急)線、近畿日本鉄道(近鉄)線(ただし、竹田駅を除く)、京福電気鉄道線(嵐電)、叡山電鉄線、JR線などを利用することはできない[1]

有効期間[編集]

春季・秋季の発売と同時に有効期間も区切られている。発売期間中の任意の1日に限り有効であった。


発売額[編集]

1,600円 - 大人のみの設定である。  

関連項目[編集]

  • 京都観光一日乗車券 - 京都市交通局・京都バスが共同で発行する、本チケットから京阪電鉄の区間を除いた、本切符と同一のコンセプトの1日フリーパス。
    • いい古都チケット - 阪急電鉄・京都市交通局・京都バスなどが共同で発行する、阪急・阪神電気鉄道大阪市交通局や神戸方面の私鉄・地下鉄沿線から京都市内へ周遊する客をターゲットにした1日フリーパス。
    • 京めぐり - 近鉄・京都市交通局・京都バスが共同で発行する、近鉄沿線から京都市内・奈良方面へ周遊する客をターゲットにした1日フリーパス。
  • 嵐山・東山1dayチケット - 京阪電鉄・阪急電鉄・京福電気鉄道(嵐電)が共同で発行する、京阪沿線から京都東山方面、嵐山方面へ周遊する客をターゲットにした1日フリーパス。
  • 鞍馬・貴船1dayチケット - 京阪電鉄と叡山電鉄が共同で発行する、京阪沿線から京都北山方面へ周遊する客をターゲットにした1日フリーパス。
  • 京都フリーパス - 京都市内に乗り入れる鉄道7社局(JR西日本を含み、京阪大津線を除く)・バス8社局が乗り放題となる1日フリーパス。

脚注[編集]

  1. ^ ちなみに阪急・大阪市交通局など複数の社局では「いい古都チケット」、近鉄では「京めぐり」という本商品のコンセプトに類似した割引乗車券が発売されているが、「いい古都チケット」は阪急京都本線、「京めぐり」は近鉄京都線を利用して京都へアクセスするようになっており、それらは京阪線を利用することはできない。南海電鉄泉北高速鉄道が発売する「京都みやこびと1dayチケット」は京阪線を利用して京都にアクセスするという面では本商品と同一であるが、京都地区では京阪線のみ利用でき、京都市交通局京都バスを利用することができない。

外部リンク[編集]