ミルウォールFC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ミルウォール
原語表記 Millwall Football Club
愛称 The Lions
創設 1885年10月3日,
ミルウォール・ローヴァーズ
所属リーグ フットボールリーグ・チャンピオンシップ
ホームスタジアム ニュー・デン・スタジアム
サウス・バーモンジー, ロンドン
収容人数 20,146
代表者 アメリカ合衆国の旗 ジョン・ベリルソン
監督 イングランドの旗 イアン・ホロウェイ
公式サイト 公式サイト
_vneck
ホームカラー
_vneck
アウェイカラー
Thirdカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

ミルウォールFCMillwall Football Club)はイングランドロンドンサザーク・ロンドン特別区バーモンジーを本拠地とするサッカークラブチーム。愛称は二匹のライオンが向かい合ったエンブレムから「ライオンズ」。チームのモットーは「俺たちはどこで戦おうとも敵を恐れない」という意味の「We Fear No Foe, Where E’re We Go」。ウェストハム及びレイトン・オリエントFCとライバル関係にあり、特にウェストハムとの試合は毎度暴動沙汰になる。

概要[編集]

1885年に鉄商人が所有するジャム工場に勤務する労働者によってミルウォール・ローヴァーズMillwall Rovers)の名で創設された。millは風車の意味から転じて工場を指す。彼らの多くがスコットランドからの出稼ぎ人夫であったことが、白と青を基調としたユニホームの由来である。1894年のサウザンリーグ設立には中心チームとして参加し、1885/86,86/87シーズンには連覇も達成。1889にミルウォール・アスレティックMillwall Athletic)に名称を変更し、初めてディビジョン1(当時の最上級リーグ)に昇格。

1920年にフットボール・リーグ・ディビジョン3に創立メンバーとして参加。25年に「アスレティック」を取り除き、現在の「ミルウォールFC」に簡略化する。1927/28シーズンにはディビジョン3(南部)の王者に輝き、ディビジョン2に昇格するも33/34シーズンに降格。37年には3部のクラブとしては初のFAカップ準決勝に進出。

長年に渡り低空飛行の期間が続いたが、1983年にジョージ・グラハムが39歳の若さで監督に就任すると2部に復帰。昇格後ジョージはアーセナルの監督に抜擢され、後任にはジョン・ドハーディ氏が選出される。ドハーディ氏はまだ経験が浅く不安視する声もあったが、テディ・シェリンガムを中心に1987/1988シーズンに初の一部昇格。それまでミルウォールはロンドンのクラブで唯一、創立後100年間において1部でのプレーがないチームであった。

1989/90シーズンにチームは再び二部に降格。翌シーズンにはエース、シェリンガムも移籍。1992年に昨シーズンまで選手として活躍したミック・マッカーシーが監督に就任。翌93年にはスタジアムを現在のニュー・デン・スタジアムに移転し心機一転、巻き返しを狙うも1995/96シーズンに再び3部へ降格。さらに不運は重なり財政悪化により、1997年に破産申請。以後、2部と3部を行き来し、マッカーシーから現在のケニー・ジャケット監督までの約20年間で監督が17回変わるなど不安定な戦いが続く。しかし、元イングランド代表デニス・ワイズが選手兼任で監督就任した2003–04シーズンはプレミアリーグ設立後で下部リーグ勢初となる、FAカップ決勝に駒を進めた。

サポーター[編集]

ミルウォールFCが本拠地を構える周辺はロンドンでも最も治安の悪い地域のひとつで、辺りには労働者向けに建築された古めかしいアパートや住宅が建ち並ぶ。そうした建物に囲まれるように旧ホームスタジアム「ザ・デン」がある。「ザ・デン」はサポーターの粗暴から過去に数回FAにより使用停止にされているスタジアムでフーリガンとミルウォールの象徴であった。

ミルウォールサポーターの相手サポーターはもちろん、選手・審判への攻撃は日常茶飯事で、相手選手が襲撃を恐れてCKを拒否することもあった。1981/82シーズンに3つに分かれていたフーリガン勢力が合併し、ブッシュホワッカーズという一大勢力を形勢。熱狂的で過激なサポーターは80年代のフーリガニズムの代名詞になった。その際たる例が1985年3月のFA杯準々決勝ルートン・タウンFCとのアウェーゲームである。ミルウォールのフーリガンは、ピッチに乱入し、相手選手や審判を一斉に攻撃。スタンドの椅子ははぎ取られて、ルートンのファンが逃げ惑う中へと投げ込まれた。角材からナイフまで多くの武器を手にした暴徒は、200人以上の警官隊と衝突。47人が重軽傷を負い、31人が逮捕されるという事件になった。FAカップ準決勝とあって、この試合はTV中継されていたため、英国全土に恐ろしいミルウォール・フーリガンの姿が映し出された。当時のマーガレット・サッチャー首相が緊急声明を発する異例の事態になった[1]

こうした事件から、警察が介入してサポーター組織を捜査・解体に踏み切るが、事態は根絶されず暴動は続いた。

特にウェストハムとはミルウォールサポーターが地下鉄駅でウェストハムサポーターに射殺されたことの報復にミルウォール側がウェストハム側のパプを破壊したことに端を発し、現在でも抗争が続く。

1993年に現在の「ニュー・デン・スタジアム」へ移転。過去の教訓を活かしスタジアム内には数多の安全対策を施している。

現在では安全技術・警備技術の向上、当局の関与などで過去ほど大きな暴動は起きてはいないが、サポーターはその他チームのファンや、一般人からの凶暴なミルウォールへの侮蔑や白眼視などを織り込んだ自虐的な応援歌をロッド・スチュワートの曲"Sailing"に乗せて空に響かせている。

名称変更[編集]

  • 1885-1893 ミルウォール・ローヴァーズFC
  • 1893-1910 ミルウォール・アスレティックFC
  • 1910-現在 ミルウォールFC

タイトル[編集]

ニュー・デン・スタジアム

国内タイトル[編集]

  • フットボールリーグ・セカンドディヴィジョン: 1回
1987-1988
  • フットボールリーグ・サードディヴィジョン: 2回
1968-1968, 2000-2001
  • フットボールリーグ・サードディヴィジョン・サウス: 2回
1927-1928, 1937-1938
  • フットボールリーグ・フォースディヴィジョン: 1回
1961-1962
  • フットボールリーグ・トロフィー: 1回
1982-1983
  • FAユースカップ: 2回
1979-1980, 1991-1992
  • サウザンリーグ: 2回
1895-1896, 1896-1897
  • ウエスタンリーグ: 2回
1908-1909, 1909-1910
  • ユナイテッドリーグ: 2回
1897-1898, 1899-1900
  • ロンドンリーグ: 1回
1904-1905
  • イーストロンドン・シニアカップ: 3回
1887-1888, 1888-1889, 1889-1890

国際タイトル[編集]

なし

過去の成績[編集]

  • 1997-1998 ディヴィジョン2 18位
  • 1998-1999 ディヴィジョン2 10位
  • 1999-2000 ディヴィジョン2 5位
  • 2000-2001 ディヴィジョン2 4位 昇格
  • 2001-2002 ディヴィジョン1 4位
  • 2002-2003 ディヴィジョン1 9位
  • 2003-2004 ディヴィジョン1 10位
  • 2004-2005 チャンピオンシップ 10位
  • 2005-2006 チャンピオンシップ 23位 降格
  • 2006-2007 フットボールリーグ1 10位
  • 2007-2008 フットボールリーグ1 17位
  • 2008-2009 フットボールリーグ1 5位
  • 2009-2010 フットボールリーグ1 3位 昇格
  • 2010-2011 チャンピオンシップ 9位
  • 2011-2012 チャンピオンシップ 16位
  • 2012-2013 チャンピオンシップ 20位
  • 2013-2014 チャンピオンシップ 19位

歴代監督[編集]

現所属メンバー[編集]

2014年9月2日現在
No. Pos. 選手名
1 アイルランド共和国の旗 GK デイヴィッド・フォード
2 アイルランド共和国の旗 DF アラン・ダン
3 ナイジェリアの旗 DF ダニー・シットゥ (Captain sports.svg)
4 イングランドの旗 MF ジョシュ・ライト
6 アイルランド共和国の旗 MF ショーン・ウィリアムズ
7 イングランドの旗 MF リー・マーティン
8 ウェールズの旗 FW ジャーメイン・イースター
9 イングランドの旗 FW リー・グレゴリー
10 イングランドの旗 MF ニック・ベイリー
11 イングランドの旗 MF マーティン・ウールフォード
13 イングランドの旗 GK デンゼル・ジェラー
14 イングランドの旗 DF マシュー・ブリッグス
15 イングランドの旗 MF エド・アップソン
16 イングランドの旗 DF マーク・ビーヴァース
17 イングランドの旗 DF バイロン・ウェブスター
No. Pos. 選手名
18 セネガルの旗 FW マガイェ・グエイェ
19 ジャマイカの旗 FW リカルド・フラー
20 ナイジェリアの旗 MF フレッド・オニェディンマ
21 スウェーデンの旗 FW マティアス・ラネーギー
22 アイルランド共和国の旗 FW エイデン・オブライエン
23 イングランドの旗 MF ジャック・パウエル
24 イングランドの旗 DF ジェイク・グッドマン
25 トリニダード・トバゴの旗 DF ジャスティン・ホイト
26 コモロの旗 MF ナジム・アブドゥ
27 オーストラリアの旗 FW スコット・マクドナルド
28 イングランドの旗 DF スコット・マローン
30 イングランドの旗 MF リチャード・チャプロー
37 イングランドの旗 DF ジョシュ・シアファ
44 トリニダード・トバゴの旗 MF カルロス・エドワーズ
-- スペインの旗 DF アンヘル・マルティネス
監督 イングランドの旗 イアン・ホロウェイ

ローン移籍[編集]

in
No. Pos. 選手名
21 スウェーデンの旗 FW マティアス・ラネーギー (ワトフォード)
out
No. Pos. 選手名
5 イングランドの旗 DF ポール・ロビンソン (ポーツマス)
32 イングランドの旗 FW ジョン・マーキス (チェルトナム)
43 イングランドの旗 GK スティーヴン・バイウォーター (ジリンガム)

歴代所属選手[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ フットボールコラム:ミルウォール”. Soccer Days (2003年9月19日). 2011年1月24日閲覧。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]