ポール・デヨング

ポール・デヨング
*Paul DeJong*
シカゴ・ホワイトソックス
	セントルイス・カージナルス時代(2021年4月20日)
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	フロリダ州オーランド
生年月日	1993年8月2日（30歳）
身長; 体重	6' 1" ＝約185.4 cm; 195 lb ＝約88.5 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	遊撃手、二塁手
プロ入り	2015年 MLBドラフト4巡目
初出場	2017年5月28日
年俸	$1,750,000（2024年）
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	アンティオック・コミュニティ高等学校（英語版）; イリノイ州立大学（英語版）; セントルイス・カージナルス (2017 - 2023); トロント・ブルージェイズ (2023); サンフランシスコ・ジャイアンツ (2023);
	この表について

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ポール・デジョング
ポール・デヨン
ポール・ディヨング

ポール・スターリング・デヨング（Paul Sterling DeJong,^{[注釈 1]} 1993年 8月2日 - ）は、アメリカ合衆国フロリダ州オーランド出身のプロ野球選手（内野手）。右投右打。MLBのシカゴ・ホワイトソックス所属。

経歴[編集]

プロ入りとカージナルス時代[編集]

2014年のMLBドラフト38巡目（全体1151位）でピッツバーグ・パイレーツから指名されたが、この時は入団しなかった。

2015年のMLBドラフト4巡目（全体131位）でセントルイス・カージナルスから指名され、プロ入り^[3]。契約後、傘下のアパラチアンリーグのルーキー級ジョンソンシティ・カージナルス（英語版）から始まり、A級ピオリア・チーフスでもプレーし、2球団合計で66試合に出場して打率.316、9本塁打、41打点、13盗塁を記録した。

2016年はAA級スプリングフィールド・カージナルスでプレーし、132試合に出場して打率.260、22本塁打、73打点、3盗塁を記録した。シーズン途中にはテキサスリーグのオールスターのメンバーに選出された^[4]。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、グレンデール・デザートドッグス（英語版）に所属した。

2017年は開幕をAAA級メンフィス・レッドバーズで迎えた。5月28日にコルテン・ウォンの故障者リスト入りに伴ってメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした^[5]。メジャーデビューとなった同日のコロラド・ロッキーズ戦では9回表に代打で登場し、グレッグ・ホランドから初打席本塁打を記録した^[6]。最初は二塁手として出場していたが、6月下旬からはアレドミス・ディアスに代わり正遊撃手となった。最終的に108試合で打率.285、25本塁打、65打点という成績を残し、新人王投票ではコディ・ベリンジャーに次ぐ2位に入った。25本塁打は新人遊撃手としては史上5人目の快挙であった^[7]。

2018年3月5日、2023年までの6年総額2600万ドルで契約延長した（2024年・2025年は球団側に選択権あり）。MLB所属1年未満の選手としては史上最高額の契約となった（従来の最高額は2017年のティム・アンダーソンの2500万ドル）^[8]。5月17日のフィラデルフィア・フィリーズ戦でルイス・ガルシアから死球を受けて左手を骨折し、故障者リストに登録され^[9]、その後45試合を欠場した。このシーズンは115試合に出場し、打率.241、19本塁打、68打点、OPS.746などを記録した。

2019年にはハビアー・バエズの控えとしてオールスターゲームに初選出された。このシーズンは159試合に出場し、打率.233、30本塁打、78打点、OPS.762などを記録した。守備では守備率.989という好成績で、トレバー・ストーリーらを抑えて遊撃手として両リーグ1位だった（ゴールドグラブ賞はニック・アーメド）。

2020年はCOVID-19の影響でシーズンの開幕が大幅に遅れる中、7月の開幕戦から出場していたものの、球団内での大規模なCOVID-19感染に巻き込まれて自身も感染し、多くの試合を欠場した^[10]。

2021年5月14日に肋骨骨折で10日間の故障者リスト入りとなった^[11]。

ブルージェイズ時代[編集]

2023年8月1日にマット・スバンソンとのトレードでトロント・ブルージェイズに移籍した^[12]。しかしブルージェイズでは44打数3安打と低調な打撃成績に終わり、8月19日にDFAとなった^[13]。

ジャイアンツ時代[編集]

2023年8月22日にサンフランシスコ・ジャイアンツとメジャー契約を結んだ^[14]。9月21日にリリースされた。

ホワイトソックス時代[編集]

2023年11月28日にシカゴ・ホワイトソックスと1年175万ドルで契約を結んだ^[1]。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

年度	球団	試合	打席	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	塁打	打点	盗塁	盗塁死	犠飛	四球	敬遠	死球	三振	併殺打	打率	出塁率	長打率	O P S
2017	STL	108	443	417	55	119	26	1	25	222	65	1	0	1	21	1	4	124	8	.285	.325	.532	.857
2018		115	490	436	68	105	25	1	19	189	68	1	1	5	36	2	12	123	6	.241	.313	.433	.746
2019		159	664	583	97	136	31	1	30	259	78	9	5	6	62	1	13	149	15	.233	.318	.444	.762
2020		45	174	152	17	38	6	0	3	53	25	1	0	4	17	0	1	50	4	.250	.322	.349	.671
2021		113	402	356	44	70	10	1	19	139	45	4	1	2	35	0	9	103	6	.197	.284	.390	.674
2022		77	237	210	19	33	9	0	6	60	25	3	2	2	21	0	4	79	2	.157	.245	.286	.530
2023		81	306	279	38	65	11	0	13	115	32	4	4	1	21	0	5	87	8	.233	.297	.412	.710
	TOR	13	44	44	1	3	0	0	0	3	1	0	0	0	0	0	0	18	1	.068	.068	.068	.136
	SF	18	50	49	2	9	2	0	1	14	5	0	0	1	0	0	0	16	1	.184	.180	.286	.466
'23計	SF	112	400	372	41	77	13	0	14	132	38	4	4	2	21	0	5	121	10	.207	.258	.355	.612
MLB：7年		729	2810	2526	341	578	120	4	116	1054	344	23	13	22	213	4	48	749	51	.229	.299	.417	.716

2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]

年度	球団	二塁（2B）						遊撃（SS）
年度	球団	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
2017	STL	20	30	53	3	15	.965	86	111	233	9	56	.975
2018		-						114	153	289	12	64	.974
2019		-						157	211	435	7	119	.989
2020		-						45	52	100	4	24	.974
2021		-						107	129	256	8	51	.980
2022		1	2	5	1	2	.875	75	79	191	6	46	.978
2023		-						81	93	196	3	37	.990
	TOR	-						13	13	25	0	5	1.000
	SF	1	1	0	0	0	1.000	16	18	34	2	4	.963
'23計	SF	1	1	0	0	0	1.000	110	124	255	5	46	.987
MLB		22	33	58	4	17	.958	694	859	1759	51	406	.981

2023年度シーズン終了時
各年度の太字はリーグ最高

表彰[編集]

MLB

月間最優秀新人：1回（2017年7月）
Topps ルーキーオールスターチーム（英語版）：2017年（遊撃手部門）

記録[編集]

MiLB

テキサスリーグ・オールスターゲーム選出：1回（2016年）

MLB

MLBオールスターゲーム選出：1回（2019年）

背番号[編集]

11（2017年、2020年 - 2023年7月31日）
12（2018年 - 2019年）
10（2023年8月1日 - 同年8月19日）
18（2023年8月23日 - ）

脚注[編集]

^ ^a ^b “White Sox Sign Paul DeJong”. MLB Trade Rumors. (2023年11月28日) 2023年11月29日閲覧。
^ “英語のIPA発音記号変換（アメリカ英語）”. tophonetics.com. 2019年6月7日閲覧。
^ “St. Louis Cardinals pick Antioch's Paul DeJong in MLB draft” (英語). Chicago Tribune. 2016年9月26日閲覧。
^ Jenifer Langosch (2016年6月14日). “Wong getting work in center field in Minors” (英語) 2017年7月28日閲覧。
^ http://www.foxsports.com/midwest/story/st-louis-cardinals-place-kolten-wong-dl-purchase-paul-dejong-contract-052817
^ “DeJong homers in first at-bat”. MLB.com (2017年5月28日). 2017年7月28日閲覧。
^ 過去の4人はノマー・ガルシアパーラ（30本・1997年）、カル・リプケン・ジュニア（28本・1982年）、トレバー・ストーリー（27本・2016年）、コーリー・シーガー（26本・2016年）
^ “ポール・デヨング、MLB史上最高の2600万ドルでカージナルスと契約延長”. Sporting News (2018年3月9日). 2018年3月10日閲覧。
^ “Injury-riddled Cardinals dealt another blow with Paul DeJong's fractured hand”. CBSスポーツ (2018年5月18日). 2020年9月13日閲覧。
^ “カージナルス、モリーナらコロナ感染の６選手公表”. 日刊スポーツ (2020年8月5日). 2020年9月13日閲覧。
^ Zachary Silver (2021年5月15日). “DeJong placed on IL with fractured rib” (英語). MLB.com. 2021年5月17日閲覧。
^ Axisa, Mike (2023年8月1日). “Paul DeJong trade: Blue Jays land shortstop from Cardinals day after Bo Bichette injury”. CBS Sports 2023年8月3日閲覧。
^ “Blue Jays Designate Paul DeJong For Assignment”. MLB Trade Rumors. (2023年8月19日) 2023年8月24日閲覧。
^ “Giants To Sign Paul DeJong To Major League Contract”. MLB Trade Rumors. (2023年8月22日) 2023年8月24日閲覧。

注釈[編集]

^ 英語発音: [pɔl ˈstɝlɪŋ dəˈjʌŋ]^[2]

外部リンク[編集]

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Paul DeJong stats MiLB.com （英語）
Paul DeJong (@RealPaulDeJong) - X（旧Twitter）
Paul DeJong (@p.dejong) - Instagram
Paul DeJong (paul.dejong.73) - Facebook

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[CWS-1] “White Sox Sign Paul DeJong”. MLB Trade Rumors. (2023年11月28日) 2023年11月29日閲覧。

[2] “英語のIPA発音記号変換（アメリカ英語）”. tophonetics.com. 2019年6月7日閲覧。

[4] “St. Louis Cardinals pick Antioch's Paul DeJong in MLB draft” (英語). Chicago Tribune. 2016年9月26日閲覧。

[5] Jenifer Langosch (2016年6月14日). “Wong getting work in center field in Minors” (英語) 2017年7月28日閲覧。

[6] ttp://www.foxsports.com/midwest/story/st-louis-cardinals-place-kolten-wong-dl-purchase-paul-dejong-contract-052817

[7] “DeJong homers in first at-bat”. MLB.com (2017年5月28日). 2017年7月28日閲覧。

[8] 過去の4人はノマー・ガルシアパーラ（30本・1997年）、カル・リプケン・ジュニア（28本・1982年）、トレバー・ストーリー（27本・2016年）、コーリー・シーガー（26本・2016年）

[9] “ポール・デヨング、MLB史上最高の2600万ドルでカージナルスと契約延長”. Sporting News (2018年3月9日). 2018年3月10日閲覧。

[10] “Injury-riddled Cardinals dealt another blow with Paul DeJong's fractured hand”. CBSスポーツ (2018年5月18日). 2020年9月13日閲覧。

[11] “カージナルス、モリーナらコロナ感染の６選手公表”. 日刊スポーツ (2020年8月5日). 2020年9月13日閲覧。

[12] Zachary Silver (2021年5月15日). “DeJong placed on IL with fractured rib” (英語). MLB.com. 2021年5月17日閲覧。

[13] Axisa, Mike (2023年8月1日). “Paul DeJong trade: Blue Jays land shortstop from Cardinals day after Bo Bichette injury”. CBS Sports 2023年8月3日閲覧。

[14] “Blue Jays Designate Paul DeJong For Assignment”. MLB Trade Rumors. (2023年8月19日) 2023年8月24日閲覧。

[15] “Giants To Sign Paul DeJong To Major League Contract”. MLB Trade Rumors. (2023年8月22日) 2023年8月24日閲覧。

[3] 英語発音: [pɔl ˈstɝlɪŋ dəˈjʌŋ]^[2]

[1]

[注釈 1]

[3]

[4]

[5]

[6]

[7]

[8]

[9]

[10]

[11]

[12]

[13]

[14]

[2]

表話編歴シカゴ・ホワイトソックスロースター
投手	60 ジャスティン・アンダーソン 57 タナー・バンクス 73 プリランダー・ベローア（英語版） 59 ジョン・ブレッビア 48 ジョナサン・キャノン（英語版） 52 マイク・クレビンジャー 45 ギャレット・クロシェ 71 シェーン・ドローハン（英語版）（故障者リスト） 76 ジェイク・イーダー 20 エリック・フェッド 77 クリス・フレクセン 63 マット・フォスター（故障者リスト） 54 ティム・ヒル -- ハイロ・イリアルテ 46 ブラッド・ケラー 34 マイケル・コペック 58 ジミー・ランバート（英語版）（故障者リスト） 49 ジョーダン・レジャー（英語版） 55 ドミニク・レオン 65 デービス・マーティン（英語版） 43 ニック・ナストリーニ（英語版） 62 ジェシー・ショルテンズ（英語版）（故障者リスト） 51 ジャレッド・シュスター 40 マイケル・ソロカ 36 スティーブン・ウィルソン
捕手	26 コリー・リー 15 マーティン・マルドナード 33 マックス・スタッシ（故障者リスト）
内野手	29 ポール・デヨング 8 ニッキー・ロペス 0 ダニー・メンディック 10 ヨアン・モンカダ（故障者リスト） 82 ブライアン・ラモス（英語版） 32 ギャビン・シーツ 17 ブレイデン・シューメイク（英語版） 50 レニン・ソーサ（英語版） 25 アンドリュー・ボーン
外野手	23 アンドリュー・ベニンテンディ 22 オスカー・コラス 31 ザック・デローシュ 7 ドミニク・フレッチャー 30 ロビー・グロスマン 74 エロイ・ヒメネス 27 ラファエル・オルテガ 28 トミー・ファム 88 ルイス・ロベルト・ジュニア（故障者リスト）
監督・コーチ	5 ペドロ・グリフォル（監督） 75 チャーリー・モントーヨ（ベンチコーチ） 99 マーカス・テイムズ（打撃コーチ） 37 マイク・トサー（打撃コーチ補佐） 21 イーサン・カッツ（英語版）（投手コーチ） 53 マット・ワイズ（投手コーチ補佐） 38 ジェイソン・ブルジョワ（一塁コーチ） 18 エディ・ロドリゲス（英語版）（三塁コーチ） 29 カート・ハスラー（英語版）（ブルペン） 39 ドリュー・ブテラ（捕手コーチ） 24 グレイディ・サイズモア（コーチ） 98 ミゲル・ゴンザレス（英語版）（ブルペン） 96 ルイス・シエラ（ブルペン捕手）
公式サイト（英語）より　40人ロースター　監督・コーチ一覧　2024年4月30日更新