ティム・アンダーソン (野球)

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ティム・アンダーソン
Tim Anderson
マイアミ・マーリンズ #7
シカゴ・ホワイトソックス時代
(2017年5月6日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アラバマ州タスカルーサ
生年月日 (1993-06-23) 1993年6月23日(30歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手
プロ入り 2013年 MLBドラフト1巡目
初出場 2016年6月10日
年俸 $5,000,000 (2024年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
WBC 2023年
獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ワールド・ベースボール・クラシック
2023

ティモシー・デボン・アンダーソンTimothy Devon Anderson, 1993年6月23日 - )は、アメリカ合衆国アラバマ州タスカルーサ出身のプロ野球選手遊撃手)。右投右打。MLBマイアミ・マーリンズ所属。

経歴[編集]

プロ入りとホワイトソックス時代[編集]

2013年MLBドラフト1巡目(全体17位)でシカゴ・ホワイトソックスから指名され、プロ入り。この年は傘下のA級カナポリス・インティミデイターズ英語版でに所属し、68試合に出場して打率.277、1本塁打、21打点、24盗塁を記録した。

2014年はルーキー級アリゾナリーグ・ホワイトソックス、A+級ウィンストン・セイラム・ダッシュ英語版、AA級バーミングハム・バロンズに所属し、3球団合計で84試合に出場して打率.303、9本塁打、40打点、10盗塁を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、グレンデール・デザートドッグス英語版に所属した。

2015年は初めてメジャーのスプリングトレーニングに招待された[1]。シーズンではAA級バーミングハムに所属し、125試合に出場して打率.300、5本塁打、46打点、49盗塁を記録した。

2016年は開幕をAAA級シャーロット・ナイツで迎えた。6月10日に同日にDFAとなったジミー・ロリンズと入れ替わる形でメジャー契約を結び、25人枠入りした[2]。デビュー戦となった同日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦にて「9番・遊撃手」で先発出場してメジャー初安打を含む2安打を記録した[3]。7月9日のアトランタ・ブレーブス戦の3回表の無死一・二塁の場面で、フレディ・フリーマンの打ったゴロを捕球して、二塁走者に触球し、二塁ベースを踏んだ後、一塁に送球することにより、2刺殺、1補殺三重殺を完成させた[4]。全体としては99試合に出場。打率.283、9本塁打、30打点、10盗塁という成績を残した。

2017年2月14日、背番号を7に変更した[5]。3月にホワイトソックスと6年2500万ドルで契約を延長した(2023年と2024年は球団オプション)[6]。8月23日のミネソタ・ツインズ戦で自身初のサヨナラ安打を記録した[7]。この年は146試合の出場で打率.257、17本塁打、56打点、15盗塁などを記録した。守備ではリーグ1位の28失策を記録した。

2018年8月23日のミネソタ・ツインズ戦で自身初のサヨナラ安打を記録した[8]。この年は153試合の出場で打率.240、20本塁打、64打点、26盗塁(リーグ7位)などを記録した。守備では2年連続リーグ1位の20失策を記録した。

2019年4月17日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦で、4回に2点本塁打を打った際に三塁側ベンチに向かって挑発的にバットを放り投げた(バットフリップ英語版)ことにロイヤルズのブラッド・ケラーが激怒、6回の次打席で報復死球を投じたことから小競り合いとなり両チームから選手が出て乱闘寸前の状態になった。結果ケラーと共に退場処分を受けた。なおアンダーソンは2018年のロイヤルズ戦でも小競り合いを起こしている[9]。19日にMLBより1試合の出場停止処分を受けた[10]。4月は、26日のデトロイト・タイガース戦で自身初のサヨナラ本塁打を記録[11]するなど、打率.381、6本塁打、17打点、9盗塁などの好成績でプレイヤー・オブ・ザ・マンスを初受賞した。6月25日のボストン・レッドソックス戦の守備でゴロを捕球する際に右足首を捻挫し、その後1ヶ月(26試合)欠場した[12]。この年は123試合の出場で打率.335、18本塁打、56打点、17盗塁などを記録し、首位打者のタイトルを獲得した。守備では3年連続リーグ1位の26失策を記録した。

2020年新型コロナウイルスの影響で60試合の短縮シーズンとなる中、8月1日に右股関節の張りで故障者リストに登録された[13]。この年は49試合に出場し、打率は.322でDJ・ルメイユに次ぐ2位、10本塁打、21打点、5盗塁などを記録した。自身初出場のポストシーズンではオークランド・アスレチックスとのワイルドカードシリーズ英語版で3試合連続3安打という史上2人目の記録を残した[14]が、チームは敗退した。オフにはシルバースラッガー賞を初受賞し、MVP投票では7位だった[15]

2021年7月10日に辞退した選手の代替選手として自身初となるオールスターゲームに選出された[16]。7月13日に開催されたオールスターゲームでは8回裏にブルージェイズのボー・ビシェットに変わって遊撃手の守備について途中出場し、オールスターゲーム初出場を果たした[17]

2023年は、シーズン開幕前に開催された第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アメリカ合衆国代表として参加した[18]。 シーズンでは8月5日のガーディアンズ戦の6回にホセ・ラミレスから足にスライディングを受け、このことで口論となった[19]。アンダーソンがグローブを置いてボクシングの構えをしたことで、殴り合いの乱闘となった[19]。この乱闘によってラミレスと共に退場となった[19]。オフの11月6日に球団から契約延長オプションを破棄され、FAとなった[20]

マーリンズ時代[編集]

2024年2月24日にマイアミ・マーリンズと500万ドルの単年契約を結んだ[21][22]

選手としての特徴[編集]

高校2年から野球を始めたため粗削りだが、バスケットボールで培われた身体能力が売りで、特にスピードは高評価。守備や選球眼に課題がある[23][24]

人物[編集]

愛称はB・ボス[25]

家族は妻と2人の娘がいる[26]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2016 CWS 99 431 410 57 116 22 6 9 177 30 10 2 6 1 13 0 1 117 15 .283 .306 .432 .738
2017 146 606 587 72 151 26 4 17 236 56 15 1 2 1 13 0 3 162 13 .257 .276 .402 .679
2018 153 606 567 77 136 28 3 20 230 64 26 8 2 3 30 2 4 149 15 .240 .281 .406 .687
2019 123 518 498 81 167 32 0 18 253 56 17 5 0 2 15 0 3 109 12 .335 .357 .508 .865
2020 49 221 208 45 67 11 1 10 110 21 5 2 0 1 10 0 2 50 4 .322 .357 .529 .886
2021 123 551 527 94 163 29 2 17 247 61 18 7 0 1 22 1 1 119 5 .309 .338 .469 .806
2022 79 351 332 50 100 13 0 6 131 25 13 0 0 0 14 1 5 55 10 .301 .338 .395 .734
2023 123 524 493 52 121 18 2 1 146 25 13 2 0 2 26 0 3 122 15 .245 .286 .296 .582
MLB:8年 895 3808 3622 528 1021 179 18 98 1530 338 117 27 10 11 143 4 22 883 89 .282 .312 .422 .735
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別打撃成績所属リーグ内順位[編集]























2016 23 ア・リーグ - - - - - - - -
2017 24 - - - - - - - -
2018 25 - - - - - - 7位 -
2019 26 1位 - - - - - - -
2020 27 2位 4位 - - - - - -
2021 28 4位 - - - - - - -
2022 29 - - - - - - - -
2023 30 - - - - - - - -
  • -は10位未満(打率は規定打席未到達の場合も-と表記)

WBCでの打撃成績[編集]















































2023[27] アメリカ合衆国 6 21 18 3 6 1 1 0 9 5 1 0 1 2 0 0 1 0 .333 .381 .500

年度別守備成績[編集]



二塁(2B) 遊撃(SS)
























2016 CWS - 98 142 244 14 50 .965
2017 - 146 197 363 28 85 .952
2018 - 151 188 392 20 72 .967
2019 - 122 182 324 26 75 .951
2020 - 49 65 109 6 23 .967
2021 - 122 152 270 10 59 .977
2022 - 79 99 203 12 38 .962
2023 2 3 2 1 0 .833 119 157 239 14 58 .966
MLB 2 3 2 1 0 .833 885 1182 2144 130 460 .962
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル[編集]

表彰[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 12(2016年)
  • 7(2017年 - 2023年)

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Van Schouwen, Daryl (2015年2月28日). “White Sox stoked about developing shortstop Tim Anderson”. Chicago Sun-Times. 2015年3月2日閲覧。
  2. ^ Skrbina, Paul (2016年6月10日). “White Sox designate shortstop Jimmy Rollins, call up top prospect Tim Anderson”. Chicago Tribune. 2016年6月10日閲覧。
  3. ^ Avila hits 2 HRs, White Sox give Royals eighth straight loss
  4. ^ Anderson turns third White Sox triple play of '16” (英語). MLB.com (2016年7月9日). 2016年8月14日閲覧。
  5. ^ MLB公式プロフィール参照。2017年2月15日閲覧。
  6. ^ White Sox, Anderson finalize 6-year deal”. MLB.com (2017年3月20日). 2021年1月10日閲覧。
  7. ^ Anderson's walk-off a sign of things to come” (英語). MLB.com (2017年8月23日). 2021年1月10日閲覧。
  8. ^ Anderson's walk-off a sign of things to come” (英語). MLB.com (2017年8月23日). 2021年1月10日閲覧。
  9. ^ Wソックス戦で乱闘寸前の騒動、発端はバット投げ日刊スポーツ 2019年4月18日(2019年4月19日閲覧)
  10. ^ ロイヤルズ・ケラー、Wソックス監督に出場停止処分日刊スポーツ 2019年4月20日(2019年4月20日閲覧)
  11. ^ Anderson on flip: 'I knew I had to do it'” (英語). MLB.com (2019年4月27日). 2021年1月10日閲覧。
  12. ^ Anderson sprains ankle in loss; X-rays negative” (英語). MLB.com (2019年6月26日). 2021年1月10日閲覧。
  13. ^ White Sox shortstop Tim Anderson goes on injured list with groin strain”. シカゴ・サンタイムズ (2020年8月1日). 2021年1月10日閲覧。
  14. ^ a b MLB playoffs: Athletics oust White Sox in drama-filled Game 3, snap postseason series losing streak” (英語). CBSスポーツ (2020年10月1日). 2021年1月10日閲覧。
  15. ^ 2020 Awards Voting”. Baseball-Reference.com. 2021年1月10日閲覧。
  16. ^ Brian Murphy (2021年7月11日). “ASG subs bring number of 1st-timers to 40” (英語). MLB.com. July 18, 2021閲覧。
  17. ^ Keegan Matheson (2021年7月14日). “Led by Vlad, Blue Jays drive AL offense” (英語). MLB.com. 2021年7月29日閲覧。
  18. ^ USA Baseball Announces 2023 World Baseball Classic Roster” (英語). USA Baseball: Home (2023年2月10日). 2023年6月6日閲覧。
  19. ^ a b c J-Ram, TA get heated as benches clear in Cleveland” (英語). MLB.com (2023年8月5日). 2023年8月6日閲覧。
  20. ^ 39 Additional Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (2023年11月6日). 2023年11月10日閲覧。
  21. ^ Miami Marlins sign former American League batting champion and two-time All-Star Tim Anderson” (英語). MLB.com. 2024年2月25日閲覧。
  22. ^ Marlins Sign Tim Anderson” (英語). MLB Trade Rumors (2024年2月24日). 2024年2月25日閲覧。
  23. ^ 「プロスペクト名鑑100」『月刊スラッガー』2015年5月号 日本スポーツ企画出版社 54頁
  24. ^ 「2016プロスペクト・ランキングトップ100」『月刊スラッガー』2016年5・6月合併号 日本スポーツ企画出版社 70頁
  25. ^ Sox Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月30日閲覧
  26. ^ Tim Anderson goes on the paternity list — out for 1 to 3 days — after the birth of his 2nd daughter” (英語) (2019年4月3日). 2021年1月10日閲覧。
  27. ^ 2023 WBC Player Hitting StatsMLB.com 2023年3月24日閲覧
  28. ^ Tim Anderson Career Home Runs”. Baseball-Reference.com. 2021年1月10日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]