ホライモリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
ホライモリ
Proteus anguinus Postojnska Jama Slovenija.jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 有尾目 Caudata
: マッドパピー科 Proteidae
: ホライモリ属 Proteus
: ホライモリ P. anguinus
学名
Proteus anguinus
和名
ホライモリ
英名
Olm

ホライモリ(洞井守、英語: Olm、学名: Proteus anguinus)は、イモリの一種。洞穴生物である。オルムとも。

目次

[編集] 特徴

体長は約30cm。前肢の趾は3本、後肢の趾は2本。スロベニアカルスト地方、そしてクロアチアボスニアヘルツェゴビナカルスト地形であるディナール山脈を流れる地下水にしか棲んでいない。清浄で酸素が豊富な7-15℃の水の中に住む。

嗅覚と側線感覚によって地下水の中に住む小さな甲殻類などを捕食するが、生命に乏しい洞窟で暮らすため、極めて長期間の絶食に耐えることができる。

洞窟に棲むため色が白くが皮膚で覆われ未発達である。この皮膚の色は、光のある場所では徐々に茶あるいは黒に変化して行き、闇の中に戻すとまた白に戻る。但し、赤い光は皮膚の色を変化させない。小さい時から光の中で育てても、黒化した皮膚が光を阻むため目は発達しないが、赤い光の中で育てることにより、大きな目を持つホライモリを育成することができるという。

寿命が長く80~100年とも言われる(しかし、ホライモリが生息する環境で観察するのが難しいため、確かな証拠は無い)。

繁殖は8月から4月の間の、大雨で洞窟に大量の水が流れ込んだ時に行われる。その間オスは縄張りを守り、出会ったメスに精包を渡す。メスはそれを自分の総排泄孔に入れ、体内受精をする。メスは卵のうに包まれた直径8-12mmの卵を石の下などに産みつける。卵は105-110日後に孵化するが、それまでメスが卵を守る。幼生は体色がやや黒く、体長15-25mmである。そのまま変態を経ずに幼形成熟を行い、10-12年後に性的に成熟する。

まれにホライモリは卵ではなく幼生を直接産み出すことがある。どのような環境の影響によるのかはよくわかっていない。

[編集] 人間とのかかわり

皮膚の色が人間の肌の色(白)に似ているため、類人魚とも呼ばれている。またかつてはドラゴンの子供だとも思われていた。

ホライモリは工業廃液による地下水の汚染によって重大な影響を受けており、EU生息地指令によって厳重に保護されている。

[編集] 保全状態評価

[編集] 余談

[編集] 外部リンク

  • Proteus anguinus
  • Proteus anguinus. Jan Willem Arntzen, Mathieu Denoël, Claude Miaud, Franco Andreone, Milan Vogrin, Paul Edgar, Jellka Crnobrnja Isailovic, Rastko Ajtic, Claudia Corti 2006. In: IUCN 2008. 2008 IUCN Red List of Threatened Species. Downloaded on 11 May 2009.

個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語