ピーナッツバターとゼリーのサンドイッチ

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ピーナッツバターとゼリーのサンドイッチ

PB&Jサンドイッチ(Peanut Butter & Jelly Sandwich, あるいはPeanut Butter & Jam Sandwich)は、アメリカ合衆国カナダなど北米の子供達の間で食べられるポピュラーなおやつ。二枚の食パンのそれぞれの片面にピーナッツバターおよびフルーツゼリーを塗り、それらの面を合わせて食べるのが一般的。チョコレート、シロップ、バター、蜂蜜などを加えることもある。

統計によると平均的なアメリカ人は高校を卒業するまでに一人当たり1,500個のPB&Jサンドイッチを食べる(2002年)。

バリエーション[編集]

ピーナッツバターとゼリーのサンドイッチのレシピにはバリエーションがあり、蜂蜜ベーコンチョコレートメープルシロップをくわえるものもあれば、マシュマロやそれを原料としたスプレッドマシュマロフラフ、ヘーゼルナッツ入りチョコレートスプレッドであるヌテッラレーズンバターポテトチップスチーズやスライスしたバナナやドライフルーツを加えるものもある。また、スライスしたバナナの代わりにスライスしたイチゴやリンゴを入れるものもある。

歴史[編集]

1900年代前半、ピーナッツバターはニューヨーク市の高級ティールームでしか出されなかったほどの高級食材英語版だった。 当時のピーナッツバターはピメントやナスタチウム英語版クレソン、セロリ、焼いたクラッカーとともにこのような店で出されていた[1]。 女性誌en:Good Housekeeping1896年5月号には、「忙しい主婦のあなたも、肉挽き機でピーナッツをひいて、ピーナッツバターを作ってトーストに塗って食べてみましょう!」という内容の記事が掲載されていた。同年6月に出版された Table Talkには、ピーナッツバターのサンドイッチのレシピが掲載されていた [2]。 ピーナッツバターとゼリーを一緒にパンに塗った料理がアメリカの文献中に初めて登場したのは、1901年にJulia Davis Chandlerが執筆し出版したBoston Cooking-School Magazine of Culinary Science and Domestic Economicsという書物である[3][4]。 その後、ピーナッツバターの価格が下落し、1920年代後半の時点で、ピーナッツバターとゼリーのサンドイッチは庶民でも楽しめるようになり、子どもたちの間で人気になった[5]。 Peanut Boardは第二次世界大戦の米軍の配給食のリストにピーナッツバターとゼリーのサンドイッチがあったと主張している[6]

栄養[編集]

ブドウジャムとピーナッツバターそれぞれテーブルスプーン2杯分を精白パンにはさんだピーナッツバターとゼリーのサンドイッチのサンドイッチは、栄養摂取勧告量の22%の脂質と1日の摂取量22%分のカロリーを含んでいる[7]

カロリーの45%は脂質由来のもので、その多くは心臓に良いとされている一価不飽和脂肪および多価不飽和脂肪である[8]

脚注[編集]

  1. ^ Peanuts: The Illustrious History of the Goober Pea. University of Illinois Press. p. 35. http://books.google.com/books?id=JbOsI9RG8fYC&pg=PA35&dq=Peanut+butter+and+jelly+sandwich+Julia+Davis+Chandler&hl=en&sa=X&ei=etzgT-OhFI-k8QSR9dmcDQ&ved=0CEIQ6AEwAQ#v=onepage&q=Peanut%20butter%20and%20jelly%20sandwich%20Julia%20Davis%20Chandler&f=false. 
  2. ^ The Story Behind the Dish: Classic American Foods. ABC-CLIO. p. 166. http://books.google.com/books?id=VritIGJ5f48C&pg=PA166&dq=Peanut+butter+and+jelly+sandwich+Julia+Davis+Chandler&hl=en&sa=X&ei=etzgT-OhFI-k8QSR9dmcDQ&ved=0CDwQ6AEwAA#v=onepage&q=Peanut%20butter%20and%20jelly%20sandwich%20Julia%20Davis%20Chandler&f=false. 
  3. ^ Chandler, Julia Davis (1901). The Boston Cooking School Magazine of Culinary Science and Domestic Economics. http://books.google.com/books?id=25QsAQAAMAAJ&q=%22peanut+paste%22+jelly+sandwich&dq=%22peanut+paste%22+jelly+sandwich&hl=en&sa=X&ei=7LHkUefvKJTeyQGc_YGoBA&ved=0CDUQ6AEwAQ. 
  4. ^ Lau, Maya (2013年6月7日). “Who Made That?”. New York Times Magazine. 2014年1月31日閲覧。
  5. ^ Food Timeline”. Lynne Olver. 2014年1月31日閲覧。
  6. ^ Why Do Donuts Have Holes?. Citadel Press. p. 127. http://books.google.com/books?id=9h7fcZFYWVcC&pg=PA126&dq=History+of+the+Peanut+butter+and+jelly+sandwich&hl=en&sa=X&ei=8efgT7C1DI6g8gSzgJ2VDQ&ved=0CF0Q6AEwBjgK#v=onepage&q=History%20of%20the%20Peanut%20butter%20and%20jelly%20sandwich&f=false. 
  7. ^ How Nutritious Is a PB&J?”. Nutrition.about.com. 2012年8月15日閲覧。
  8. ^ Corleone, Jill. “ARE PEANUT BUTTER & JELLY SANDWICHES HEALTHY?”. 2012年3月31日閲覧。

関連項目[編集]