カミツキガメ

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?カミツキガメ

ホクベイカミツキガメ
Chelydra serpentina serpentina
分類
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門 脊椎動物亜門 Vertebrata
爬虫綱 Reptilia
カメ目 Testudines
亜目 潜頸亜目 Cryptodira
上科 カミツキガメ上科 Chelydridea
カミツキガメ科 Chelidridae
カミツキガメ属 Chelydra
Schweigger, 1812
カミツキガメ C. serpentina
学名
Chelydra serpentina
(Linnaeus, 1758)
和名
カミツキガメ
英名
Snapping turtle

カミツキガメ(噛付亀・学名 Chelydra serpentina)は、カメ目カミツキガメ科に分類されるカメ。もしくは近縁種の総称。ワニガメと同様に飼育個体に由来するとみられる個体が日本でもたびたび発見され、問題となっている。種名の英名はSnapping turtle。

目次

[編集] 分布

  • C. s. serpentina ホクベイカミツキガメ

アメリカ合衆国(中部から東部にかけて)、カナダ南部

  • C. s. acutirostris ナンベイカミツキガメ

エクアドルグアテマラコスタリカコロンビアニカラグアホンジュラス東部

  • C. s. osceola フロリダカミツキガメ

アメリカ合衆国(フロリダ半島

  • C. s. rossignoni チュウベイカミツキガメ

ホンジュラス西部、ベリーズメキシコ(中部から東部にかけて)

[編集] 形態

最大甲長49cm。南部の亜種(種)に比べ北部の亜種の方が大型。背甲には3対の筋状の盛り上がり(キール)が入る。縁甲板の後部は尖る。腹甲は小さく十字型。

  • C. s. serpentina ホクベイカミツキガメ

最大亜種。頚部背面の突起は尖らない。下顎にある髭状の突起が2-4対。

  • C. s. acutirostris ナンベイカミツキガメ

頚部背面の突起は尖らない。下顎にある髭状の突起が4-6対。

  • C. s. osceola フロリダカミツキガメ

頚部背面には棘状の突起がある。下顎にある髭状の突起が2-4対。

  • C. s. rossignoni チュウベイカミツキガメ

頚部背面には棘状の突起がある。下顎にある髭状の突起が4-6対。

[編集] 亜種

4亜種に分かれるが、亜種を3、4種の独立種とする説もある。

  • Chelydra serpentina serpentina (Linnaeus, 1758) ホクベイカミツキガメ Common snapping turtle
  • Chelydra serpentina acutirostris Peters, 1862 ナンベイカミツキガメ South American snapping turtle
  • Chelydra serpentina osceola Stejneger, 1918 フロリダカミツキガメ Florida snapping turtle
  • Chelydra serpentina rossignoni (Bocourt, 1868) チュウベイカミツキガメ Mexican snapping turtle

なお、ペットショップで商品名として付けられている名前Common snapperとは、アリゲータースナッパー(ワニガメ)ではない普通のスナッパーという意味であり、区別のためのもの。原名亜種を意味しているわけではない。

[編集] 生態

底質で柔らかい流れの緩やかな河川等に生息する。完全水棲種で水底を歩き回るようにして活動する。産卵以外で陸に上がることはまずない。動きは緩怠だが突発的に素早く動くこともできる。基亜種においては冬眠を行うことが知られている。

食性は雑食性で昆虫類節足動物甲殻類貝類魚類両生類、小型爬虫類、鳥類、小型哺乳類、動物の死骸、果実水草藻類等を食べる。

繁殖形態は卵生で、1回に10-100個の卵を産む。性成熟には10年はかかるとされ、野生下で成体になる個体は僅か。性染色体を持たず、発生時の温度により雌雄が決定する。(温度性決定)

[編集] 人間との関係

[編集] 輸入問題

おそらく1960年代よりペットとして日本に輸入されており、成長して大型になったことから飼いきれなくなり遺棄されたものと思われる個体が関東・新潟以西の各地で発見されている。また、千葉県印旛沼周辺では繁殖も確認されている。1999年動物愛護法改定によって指定動物に指定され、飼育には都道府県条例に定められた届出が必要になった。この届出をいやがる飼育者が本種を遺棄していることから発見例が増加しているのではないかと考えられている。ただしマスコミで危惧しているほどの実害は実際には発生していない。

また、単に人間にとって危険であるというだけではなく、本州では十分越冬可能であり、雑食性であり水草昆虫甲殻類魚類等を食べ、日本に帰化する能力も充分にあると考えられることから、淡水生態系全体を撹乱する可能性があると懸念されている。

2006年6月の動物愛護法改正によって危険動物から削除。このことにより、憲法94条との兼ね合いから自治体による規制はほぼ不可能になった。今後は最も施設基準の低い「外来生物法」一本に規制が絞られる。これにより、飼育の継続・遺棄個体の保護などが活性化するものと見込まれる。

[編集] 捕獲方法

発見したときには棒などで突付いたり殴ったりなどせずにまず後ろに回りこみ、甲羅の後ろ半分を軽く押さえてから持ち上げると比較的容易に捕獲することができる。前記の方法が不可能な場合はまず何かを咥えさせてから持ち上げるとよい。目の前に向けて放り投げてやればたいていのものに興味を示す。間違っても網や狩猟用の檻などを使って捕獲を試みてはいけない。捕獲のためには怖がらせないこと、攻撃を加えないことが事故防止の観点からも重要である。

外来生物法に基づく捕獲は防除推進調査で生息率が高い場所で実施され、2007年度は千葉県佐倉市印旛沼の防除モデル事業では気温が高くカミツキガメの活動が活発な10月ごろまでの実施をめどにしている。エビカゴ(もんどりわな)を計50基仕掛ける計画で、捕獲した本種は、環境省にサンプルとして提供する甲羅の長さが20センチ以下の幼体を除きすべて冷凍処分される。[1]

性格は凶暴だと一般に思われているが非常に臆病であり、水からあげない限りは非常におとなしい。しかし空腹時や攻撃を受けたときなどには名前の通り噛み付くことがあり、捕獲・取り扱いにはコツの必要なカメである。カメとしてはかなり俊敏なので大きくなると取り扱いに注意が必要である。首が長く甲羅の横まで届くが流石に後ろにまでは届かないので後ろを持てば安全だが、突然向きを変えることも多いため手では捕獲しづらい。ワニガメとは異なり、後ろから持ち切れなくなった時の持ち方が存在しない。

一般に指を食いちぎる・骨をも砕く等と報道されているが、実際の力は弱い。成体でアカミミガメ程度の力から強い成体でもネコ程度の力である。実際に噛まれた時にはたいがいの場合ネコに引っ獲かれた時とき程度の怪我(切り傷)で済む。(全治1-2週間程度)しかし、あまり清潔な生物ではないため噛まれた時には念のために破傷風の注射を行っておくことが望ましい。

[編集] 本種をモチーフとしたキャラクター

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 脚注

  1. ^ 産経新聞2007年7月2日付記事