オオウナギ

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オオウナギ
Oounagi070224.jpg
オオウナギ
Anguilla marmorata
分類
上綱 : 顎口上綱 Gnathostomata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : カライワシ上目 Elopomorpha
: ウナギ目 Anguilliformes
亜目 : ウナギ亜目 Anguilloidei
: ウナギ科 Anguillidae
: ウナギ属 Anguilla
: オオウナギ A. marmorata
学名
Anguilla marmorata
Quoy & Gaimard, 1824
和名
オオウナギ (大鰻)
英名
Giant mottled eel

オオウナギ (大鰻、英: Giant mottled eel、学名: Anguilla marmorata)は、ウナギ目ウナギ科に属する魚である。和名のとおりにウナギよりも大型である。ウナギの大型個体を「大鰻(おおうなぎ)」と呼ぶこともあるが、オオウナギとウナギとは同属別種である。オオウナギはウナギよりも熱帯性が強い。地方ではカニクイなど様々な呼称で呼ばれている。

特徴[編集]

オオウナギの剥製(国立科学博物館

オオウナギは最大で全長2m・体重20kgに達する。背中側は黄褐色の地に黒褐色のまだら模様があり、腹側は黄白色をしている。オオウナギの若い個体はウナギと同様細長い体型をしているが、大型個体は胴回りが丸太のように太くなることから、ウナギとは別種であることがわかる。若い個体は、体表にまだら模様がある点でウナギと区別できる。ただし、個体によっては模様が薄くウナギとの区別が難しい場合もある。なお、オオウナギはタウナギとも別種(別科別属)である。タウナギには胸びれがなく、体表のまだら模様もまばらである点から、オオウナギと区別することができる。

オオウナギは、太平洋インド洋熱帯亜熱帯域に広く分布し、ウナギ科全18種類のうちで最も広く分布している。日本では利根川以西・長崎県以南の暖流に面した地域に生息地が点在する。南西諸島ではオオウナギはウナギよりも多い普通種である。

オオウナギは、の流れが緩い場所やマングローブなどに生息している。オオウナギは日中、岩や植物の隙間に隠れて休み、夜になると泳ぎ出て獲物を探す。の日には、特に若い個体が水場を抜け出て他の水場へ移動することがある。

オオウナギの食性は肉食性である。主に甲殻類、小魚、カエルなどいろいろな小動物を捕食する。特にカニ類を好むといわれており、 オオウナギの地方名にはカニクイというものもある。

オオウナギは、繁殖の際に川を下り、外洋域の深海で産卵する。この点でウナギと同様である。卵から孵(かえ)ったオオウナギの稚魚はレプトケファルスの形態で外洋を漂いながら成長を続け、全長5 cmほどのシラスウナギとなって各地の海岸に現れ、川を遡上する。寿命は40年という記録がある。

鹿児島県南部や南西諸島、台湾などではオオウナギは食用や強壮剤にされる。ただし、ウナギより不味とされている。

別名[編集]

ゴマウナギ(高知県)、カニクイ、カニクイウナギ、アカウナギ(九州)など

天然記念物[編集]

オオウナギは熱帯性の種であるため、日本の九州以北では目にする機会が少ない。1999年に公表された環境省レッドリストには記載されていないが、オオウナギの生息地は各地で天然記念物に指定されている。

これら以外にも、各県や市町村レベルでオオウナギが天然記念物に指定されている場合があるため捕獲には注意を要する。

参考文献[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]