アルバトロス級ミサイル艇

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アルバトロス級ミサイル艇
S69 Habicht.jpg
ハビクト(P6119/S69)
概観
艦種 ミサイル艇Sボート
就役期間 1976年 - 2005年(ドイツの旗
前級 ティーガー級ミサイル艇
次級 ゲパルト級ミサイル艇
要目
排水量 満載排水量 398t
全長 57.6m
全幅 7.8m
吃水 2.6m
機関 ディーゼル4基 (13.2Mw), 4軸
速力 40ノット
乗員 40人
武装 76mm単装速射砲 2基
エグゾセMM38 SSM 4発
533mm魚雷発射管
※ 後日撤去
2門
C4ISR 海軍戦術情報システムAGIS+リンク 11
WM-27低空警戒/射撃指揮レーダー
OGR-7/3 光学射撃指揮
電子戦
対抗手段
FL-1800S ESM装置
ホット・ドッグ チャフフレア発射機 2基

アルバトロス級ミサイル艇(アルバトロスきゅうミサイルてい ドイツ語: Schnellboot Albatros Klasse, : Albatros Class Fast Patrol Boat)または143型高速艇(: Klasse 143)は、西ドイツ海軍ならびに統一ドイツ海軍(以下ドイツ海軍)のミサイル艇。公称は高速艇(Sボート)である。10隻が建造され、退役後に6隻がチュニジア海軍へ売却された。

概要[編集]

本級は、北海およびバルト海において洋上哨戒任務を担い、敵洋上兵力を駆逐することを任務として想定している。このコンセプトは、1966年10月25日に提示された軍事要求事項に基づいている。1969年6月、このコンセプトはドイツ連邦議会国防小委員会および財務小委員会において認可され、1972年7月には国防技術資材調達部(BWB)テレフンケン社のあいだで契約が締結された。

本級の設計はリュールセンによって行なわれ、主船体は複合木材、甲板は軽合金によって造られた。また被覆材として石綿も使われていたが、これは1990年代に撤去された。主機としては、MTUフリードリヒスハーフェン社のMTU-16V-956-TB91型ディーゼルエンジンを4基搭載している。このエンジンは、1,515rpmにおいて4,000馬力、1,575rpmにおいて4,500馬力を発揮できた。4軸推進方式で、スクリュー・プロペラは3翼、直径は1.30メートルであった。また、177馬力/135kVAのディーゼルエンジンを4基、発電機として搭載する。

本級は、AGIS(Automatisches Gefechts und Informationssystem)戦術情報処理装置およびリンク 11による海軍戦術情報システムを備えている。レーダー装備は比較的簡素で、低空警戒を兼用するWM-27/52 DU射撃指揮レーダーとRM-20航海レーダーを搭載するのみである。主兵装としては、1968年に完成したばかりの最新兵器であるエグゾセMM38 艦対艦ミサイルを艇の中央部に4基搭載し、また対空・対水上の両用砲としてオート・メラーラ 76mmコンパクト砲を艇の前後に2基搭載する。エグゾセの有効性が未知数であったこともあって、副次的な対水上攻撃手段として533mm魚雷発射管を搭載していたが、これはのちに撤去された。

同型艇
艦番号 艦名 就役 退役 退役後
P6111 アルバトロス
S61 Albatros
1976年11月1日 2005年3月24日 保管中
P6112 ファルケ
S62 Falke
1976年4月13日 2004年12月16日 保管中
P6113 ガイヤー
S63 Geier
1976年6月2日 2005年9月29日 チュニジア海軍へ売却
P6114 ブッサルト
S64 Bussard
1976年8月14日 2005年3月24日 保管中
P6115 シュペルバー
S65 Sperber
1976年9月27日 2005年6月30日 チュニジア海軍へ売却
P6116 グライフ
S66 Greif
1976年11月15日 2005年6月30日 チュニジア海軍へ売却
P6117 コンドル
S67 Kondor
1976年12月17日 2004年12月16日 保管中
P6118 ゼーアドラー
S68 Seeadler
1977年3月28日 2005年9月29日 チュニジア海軍へ売却
P6119 ハビクト
S69 Habicht
1977年12月23日 2005年12月13日 チュニジア海軍へ売却
P6120 コルモラン
S70 Kormoran
1977年7月29日 2005年12月13日 チュニジア海軍へ売却

外部リンク[編集]