大月悠祐子

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かなんから転送)
おおつき ゆうこ
大月 悠祐子
本名 吉澤 優子(よしざわ ゆうこ、旧姓)[1]
別名義 かなん(旧名義)
生誕 1974年(49 - 50歳)[2][3]
職業 漫画家
イラストレーター
活動期間 1999年 -
代表作Piaキャロットへようこそ!!2
ギャラクシーエンジェル』シリーズ
ど根性ガエルの娘
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大月 悠祐子(おおつき ゆうこ、1974年昭和49年〉 - )は、日本女性漫画家イラストレーター

旧・ペンネームはかなん。愛称はよっちゃん[4]

は漫画家の吉沢やすみも漫画家の大井昌和

来歴[編集]

中学時代は美術部に所属、漫画家・イラストレーターのこげどんぼ*は部活の後輩だった。

自身の半生をモデルにした『ど根性ガエルの娘』で父の吉沢より家庭内暴力(児童虐待)による家族不和のストレスから不眠症摂食障害を発症した過去を告白し、2013年カウンセラーアダルトチルドレンと診断されたことを公表した。

月刊電撃コミックガオ!』に『Piaキャロットへようこそ!!2』のコミカライズ版を連載した後、こげどんぼ*の紹介でブロッコリーの美少女ゲーム企画「Project G.A.」のキャラクター原案を担当。企画発表時に顔写真が『フロムゲーマーズ』で公表されている。「Project G.A.」は『ギャラクシーエンジェル』としてメディアミックス化され、『月刊ドラゴンジュニア[注 1]にて『ギャラクシーエンジェル』のコミカライズ版を連載した。

2004年6月、ブロッコリーがタカラ[注 2]に買収された際、タカラの子会社ジャイブ[注 3]の発行する漫画雑誌『月刊コミックラッシュ』に『ギャラクシーエンジェル』の連載を移籍した。その後、同誌にて『ギャラクシーエンジェル2nd』を連載する。同年末、漫画家の大井昌和結婚した。

2009年1月末、『ギャラクシーエンジェルII天使の羽根休め』連載終了にともない、ペンネームをかなんから大月悠祐子に変更すると発表した。画集第3弾を最後にかなん名義の活動を終了し[注 4]、『月刊ドラゴンエイジ』同年5月号から、大月悠祐子名義で『白雪セブン』の連載を開始した。その後はブシロード作品絡みのコミカライズでのみ「かなん」名義を復活させている。

2021年10月、『サンデーうぇぶり』にて『トモガタリ』の連載を開始[5]2023年2月、同作の配信を停止[5]。同年3月、「自身の経歴と酷似したキャラクターが登場した上、事実と異なり自身がいじめを行なったと誤解させるような内容が描かれている」とこげどんぼ*側から訴訟を受け、編集部と大月は謝罪を行い連載を終了した[5]

家族[編集]

父である吉沢やすみは、『ど根性ガエル』などの作品で知られる漫画家である[6]。また、夫である大井昌和も同じく漫画家である[6]。吉沢による自伝的連載漫画『パパとゆっちゃん』(まんがタイム)のゆっちゃんのモデルは大月本人である。大月も、エッセイ漫画『ど根性ガエルの娘』(週刊アスキーヤングアニマルDensi → マンガPark)で吉沢を描いている。

吉沢やすみ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
大月悠祐子
 
大井昌和
 

作品リスト[編集]

かなん名義
大月悠祐子名義
ぐるなび・「みんなのごはん」サイト内のグルメマンガのひとつ『田中圭一のペンと箸 -漫画家の好物-』において、吉沢家を描いた田中圭一がKADOKAWA版に寄稿している[7]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2003年春に『月刊コミックドラゴン』とともに『月刊ドラゴンエイジ』に統合。
  2. ^ 2006年に、株式会社トミーと合併し株式会社タカラトミーとなった。
  3. ^ 2006年に、株式会社タカラトミーから株式会社ポプラ社に売却された。
  4. ^ ただし、『白雪セブン』単行本1巻あとがきにて「かなん名義はGA関連商品のみで使われます」とある。
  5. ^ キャラクター原案はサンリオと吉沢やすみが担当。
  6. ^ 週刊アスキー(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)版は絶版。

出典[編集]

  1. ^ 大月悠祐子「第16話」『ど根性ガエルの娘 第3巻』白泉社〈ヤングアニマルコミックス〉、2017年6月29日、96-97頁。ISBN 978-4-592-14798-5 
  2. ^ 大月悠祐子「第1話」『ど根性ガエルの娘 第1巻』白泉社〈ヤングアニマルコミックス〉、2017年2月17日、4,14,17頁。ISBN 978-4-592-14796-1 
  3. ^ 「窓 - 大月悠祐子」『朝日新聞』朝日新聞社、2017年9月24日、朝刊。
  4. ^ 「GAみち」『Project G.A. Official Websiteブロッコリー
  5. ^ a b c d e f “小学館サンデーGX、掲載漫画めぐり謝罪 フィクションなのに実在人物と「誤解させる内容」”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). (2023年3月17日). https://www.j-cast.com/2023/03/17458124.html?p=all 2023年3月17日閲覧。 
  6. ^ a b 【あの人は今こうしている】 吉沢やすみさん(売れっ子漫画家だった)”. ゲンダイネット (2008年3月18日). 2008年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年5月12日閲覧。
  7. ^ 【田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-】第八話:「ど根性ガエル」吉沢やすみと練馬の焼肉屋”. みんなのごはん. ぐるなび (2015年1月15日). 2023年2月25日閲覧。
  8. ^ トモガタリ”. サンデーうぇぶり. 小学館. 2023年2月25日閲覧。

外部リンク[編集]