続・拝啓天皇陛下様

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続・拝啓天皇陛下様
監督 野村芳太郎
脚本 野村芳太郎
多賀祥介
山田洋次
製作 白井昌夫
出演者 渥美清
音楽 芥川也寸志
撮影 川又昻
編集 浜村義康
配給 松竹
公開 日本の旗 1964年1月1日
上映時間 94分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作拝啓天皇陛下様
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続・拝啓天皇陛下様』(ぞく はいけいてんのうへいかさま)は、1964年1月1日に公開された喜劇映画松竹製作。同時上映は『モンローのような女』。

前年に公開された『拝啓天皇陛下様』の続編であり、同じ年に公開された『拝啓総理大臣様』と3部作で「拝啓天皇陛下様シリーズ」を構成している。

概要[編集]

前年の『拝啓天皇陛下様』と同じく、棟田博の兵隊小説・拝啓天皇陛下様を原作としているが、前作にて主人公は死んでしまっており、「軍隊は天国だと思っている純朴な男」というコンセプト以外は、設定その他全て変わっている別物である。また前作と比べると、戦後のエピソードが多い。脚本家として山田洋次が名を連ねている。

主人公である山口善助は軍犬兵であるが、オープニングのスタッフクレジットには、登場する犬(起用された犬は全て警察犬)の名前全てが表記されている。

あらすじ[編集]

子供の頃から器量が悪い山口善助。家族は食べた魚の中毒で既に亡くなっている。汲み取り屋をやっていたことから「ウンコの善さん」とからかわれるが、そんな彼にも召集令状が届く。善助を朋友と慕う華僑の王夫妻に髪を切ってもらい、入隊する善助。

入隊以降6年もの間一等兵から出世出来ず、「モサクレ」と揶揄される善助は、配属された中国本土の軍犬部隊にて、善助に大変懐き、賢い軍犬・トモハルと出会う。やがて終戦を迎え、善助は日本に帰国するが、かつてトモハルの飼い主であった元華族の未亡人・久留宮夫人に人生を捧げようと決意する。しかし久留宮夫人の亭主はシベリアから復員し、善助はケイ子と結婚する。

出演[編集]

スタッフ[編集]

  • 製作:白井昌夫
  • 原作:棟田博「拝啓天皇陛下様」
  • 企画:市川喜一、高島幸夫
  • 脚本:野村芳太郎、多賀祥介、山田洋次
  • 音楽:芥川也寸志
  • 撮影:川又昻
  • 美術:宇野耕司
  • 編集:浜村義康
  • 録音:栗田周十郎
  • スチル:小尾健彦
  • 照明:三浦礼
  • 監督:野村芳太郎

外部リンク[編集]