「Logic Pro」の版間の差分

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| 開発元 = [[アップル インコーポレイテッド|アップル]]
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| 最新版 = X(10.2)
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| 最新版発表日 = [[2015年]][[8月26日]]
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'''Logic Pro'''(ロジック・プロ)とは[[アップル インコーポレイテッド|アップル]]によって開発・製造及び販売されている、[[OS X|Mac OS X]]上で動作する[[MIDI]][[ミュージックシーケンサー|シーケンサ]]及び[[デジタルオーディオワークステーション]]の機能を持つ音楽制作[[ソフトウェア|ソフト]]である。
'''Logic Pro'''(ロジック・プロ)とは[[アップル (企業)|アップル]]によって開発・製造及び販売されている、[[OS X]]上で動作する[[MIDI]][[ミュージックシーケンサー|シーケンサ]]及び[[デジタルオーディオワークステーション]]の機能を持つ音楽制作[[ソフトウェア|ソフト]]である。


== 概要 ==
== 概要 ==
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この頃まで、音楽制作などクリエイターの間ではMacintoshが使われる事が大多数であった。<!--が、社会的にWindows環境のデファクトスタンダード化が進み価格面や互換面などの優位性によって、この分野でもWindows化の動きが起こって来ていた事から、アップルはこれを懸念し、阻止するためにEmagicの買収ならびにWindows版の販売開発停止が行われたと言われている。{{要出典}}-->
この頃まで、音楽制作などクリエイターの間ではMacintoshが使われる事が大多数であった。<!--が、社会的にWindows環境のデファクトスタンダード化が進み価格面や互換面などの優位性によって、この分野でもWindows化の動きが起こって来ていた事から、アップルはこれを懸念し、阻止するためにEmagicの買収ならびにWindows版の販売開発停止が行われたと言われている。{{要出典}}-->


Logic Pro は主に音楽制作の専門家向けに開発されたソフトである。また、アップルの音楽制作入門者向けソフトである[[GarageBand]]との[[上位互換]]性を持つ。
Logic Pro は主に音楽制作の専門家向けに開発されたソフトである。また、アップルの音楽制作入門者向けソフトである[[GarageBand]]との[[上位互換]]性を持つ。


かつてはパッケージで市販されていた[[Logic Studio]]を構成するアプリケーションの一環であったが、現在は[[Mac App Store]]からのダウンロードのみにより購入可能となっている。
かつてはパッケージで市販されていた[[Logic Studio]]を構成するアプリケーションの一環であったが、現在は[[Mac App Store]]からのダウンロードのみにより購入可能となっている。
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従来のグレーから、[[Final Cut Pro|Final Cut Pro X]]と同系統の黒を基調としたウィンドウデザインに変更。<br />
従来のグレーから、[[Final Cut Pro|Final Cut Pro X]]と同系統の黒を基調としたウィンドウデザインに変更。<br />
このバージョンより[[64ビット|64-bit]]専用となり、Logic Pro 9に搭載されていた「32-bit Audio Unit Bridge」は廃止。[[32ビット|32-bit]]版プラグインを利用するためには他社製のソフトウェアが必要になった。
このバージョンより[[64ビット]]専用となり、Logic Pro 9に搭載されていた「32-bit Audio Unit Bridge」は廃止。[[32ビット]]版プラグインを利用するためには他社製のソフトウェアが必要になった。


===== 搭載された新機能 =====
===== 搭載された新機能 =====
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* MIDIプラグイン - アルペジエーターやコントロールチェンジのフィルターなどのMIDIメッセージに対するエフェクター
* MIDIプラグイン - アルペジエーターやコントロールチェンジのフィルターなどのMIDIメッセージに対するエフェクター


その他、スコア編集機能の強化 ([[MusicXML]]での書き出し可能)、ミキサーにおいて純正EQのカーブおよびコンプレッサーのゲインリダクション量を表示させる機能の追加、[[iPad]]上からリモートコントロールするアプリの提供、EXS24やUltrabeat、ループコレクションに音色が追加された。
その他、スコア編集機能の強化[[MusicXML]]での書き出し可能、ミキサーにおいて純正EQのカーブおよびコンプレッサーのゲインリダクション量を表示させる機能の追加、[[iPad]]上からリモートコントロールするアプリの提供、EXS24やUltrabeat、ループコレクションに音色が追加された。


また、[[オルガン]]音源のEVB3、[[エレクトリック・ピアノ]]音源のEVP88、[[クラビネット]]音源のEVD6は、それぞれVintage B3、Vintage Electric Piano、Vintage Clavという新しいGUIを持つプラグインに更新された。
また、[[オルガン]]音源のEVB3、[[エレクトリック・ピアノ]]音源のEVP88、[[クラビネット]]音源のEVD6は、それぞれVintage B3、Vintage Electric Piano、Vintage Clavという新しいGUIを持つプラグインに更新された。

2016年10月7日 (金) 16:59時点における版

Logic Pro
開発元 アップル
最新版
X(10.2) / 2015年8月26日
対応OS OS X Mavericks v10.9.5以降
プラットフォーム Intel Mac
種別 デジタル音楽作成
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト Logic
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Logic Pro(ロジック・プロ)とはアップルによって開発・製造及び販売されている、OS X上で動作するMIDIシーケンサ及びデジタルオーディオワークステーションの機能を持つ音楽制作ソフトである。

概要

Logic Pro はドイツのソフトウェア企業であるC-Lab(後のEmagic)によってAtari STプラットフォーム上で動作する譜面作成のソフトである Notator SL として開発された。その後プラットフォームをMacintoshへと移動したがこのとき名称をNotator Logicと変更し、さらにLogicと名称を変更する。

2002年7月にアップルがEmagicを買収し現在に至る。 かつて、Emagicで販売されていた時代はWindows版も存在したが、アップルによる買収後は開発・販売は停止された。 この頃まで、音楽制作などクリエイターの間ではMacintoshが使われる事が大多数であった。

Logic Pro は主に音楽制作の専門家向けに開発されたソフトである。また、アップルの音楽制作入門者向けソフトであるGarageBandとの上位互換性を持つ。

かつてはパッケージで市販されていたLogic Studioを構成するアプリケーションの一環であったが、現在はMac App Storeからのダウンロードのみにより購入可能となっている。

Logic Pro X

2013年7月16日、Logic Pro最新版として Logic Pro Xがリリースされた。

従来のグレーから、Final Cut Pro Xと同系統の黒を基調としたウィンドウデザインに変更。
このバージョンより64ビット専用となり、Logic Pro 9に搭載されていた「32-bit Audio Unit Bridge」は廃止。32ビット版プラグインを利用するためには他社製のソフトウェアが必要になった。

搭載された新機能
  • Drum Kit Designer - 視覚的なインターフェースで自由にカスタマイズが行えるアコースティックドラム専用音源
  • Drummer - 簡単にリアルなドラムパートを生成
  • Flex Pitch - ボーカルなどの音程やリズムのズレをGUI上から自由に補正出来る
  • Track Stack - 沢山のトラックを一つの親トラックにまとめる機能。単なるフォルダ、またはサブミックスとしても利用可能
  • Retro Synth - アナログFM音源、ウェーブテーブルシンセなどのビンテージシンセサイザーを再現したプラグイン
  • Bass Amp Designer - ベースアンプをモデリングしたプラグイン
  • Channel EQ - 新しくなった大画面GUI。MS処理などが可能 (10.0.5アップデートより実装)
  • MIDIプラグイン - アルペジエーターやコントロールチェンジのフィルターなどのMIDIメッセージに対するエフェクター

その他、スコア編集機能の強化(MusicXMLでの書き出し可能)、ミキサーにおいて純正EQのカーブおよびコンプレッサーのゲインリダクション量を表示させる機能の追加、iPad上からリモートコントロールするアプリの提供、EXS24やUltrabeat、ループコレクションに音色が追加された。

また、オルガン音源のEVB3、エレクトリック・ピアノ音源のEVP88、クラビネット音源のEVD6は、それぞれVintage B3、Vintage Electric Piano、Vintage Clavという新しいGUIを持つプラグインに更新された。


2014年10月19日現在の価格は23,800円であり、AppStoreでのダウンロード販売のみとなる。 最新バージョンは10.2で旧バージョンのユーザー向けアップグレード版は用意されない。

関連項目

外部リンク